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ここが知りたい!日本の鉄道/新線と廃線 [本]

3月26日(火)
小林寛則『ここが知りたい!日本の鉄道/新線と廃線』(旺文社)読了。



竹下文子・文+鈴木まもる・絵『せんろはつづく』(金の星社)読了。

せんろはつづく

せんろはつづく

  • 出版社/メーカー: 金の星社
  • 発売日: 2003/10/01
  • メディア: 大型本


いわいとしお『うみの100かいだてのいえ』(偕成社)読了。

うみの100かいだてのいえ

うみの100かいだてのいえ

  • 作者: いわい としお
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2014/06/27
  • メディア: 単行本


『ここが知りたい!日本の鉄道/新線と廃線』は、地元の図書館の「ご自由にお持ちください」のコーナーで見つけた本。
子供向けの本だが、「埼玉新都市交通」設立の経緯などいろいろわかり、タメになった。
写真は、シリーズの別の本。
『せんろはつづく』は名作として有名な絵本。
しかし、機関車や鉄橋にもっとリアリティがほしかった。
『うみの100かいだてのいえ』はシリーズ3冊目。
ちゃんとストーリーものになっていて、しっかり楽しめた。

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地図と拳 [本]

3月25日(月)
小川哲『地図と拳』(集英社)読了。

地図と拳 (集英社文芸単行本)

地図と拳 (集英社文芸単行本)

  • 作者: 小川哲
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2022/06/24
  • メディア: Kindle版


1899年夏、中国、満州、李家鎮(リージャジェン)。
陸軍の高木少尉は、ロシアの偵察を命じられ、通訳の細川と共に満州へ向かった。
1901年冬。
ロシア人宣教師のクラスニコフ神父は、義和団事件に巻き込まれ、信徒の林と李家鎮を出た。
李家鎮は小さな村だったが、やがて大きな町になり、仙桃城(シェンタオチョン)と名前を変え、様々な人々が通り過ぎていった。
1899年から1955年まで、56年にわたる村の歴史を全19章で描いた長編小説。

第168回直木賞、第13回山田風太郎賞を受賞した小説。
633ページで、読むのに5日もかかった。
いわゆる「鈍器本」だが、テーマは「満州」「地図」「建築」「戦争」で、かなりマジメな小説。
直木賞の選考会議ではほぼ満票で、非常に評価が高かった。
しかし、
〇登場人物が多すぎて、覚えきれない。
〇話の展開が速くて、景色、自然、登場人物の容貌、衣服など、細かい描写が全くない。
そのため、僕にはあまり楽しめなかった。
が、1986年生まれの小川哲氏がこれを書いたのは本当に凄いことで、巻末には8ページにわたって参考にした書籍がリストアップされていた。
本作は雑誌「小説すばる」に2018年10月号から2021年11月号まで(途中2度の休載を挟んで)連載された。
力作である。

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ちいさなトガリネズミ [本]

3月24日(日)
みやこしあきこ『ちいさなトガリほネズミ』(偕成社)読了。

ちいさなトガリネズミ

ちいさなトガリネズミ

  • 作者: みやこしあきこ
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2022/11/16
  • メディア: ハードカバー


バーサンスレン・ボロルマー『モンゴルの黒い髪』(石風社)読了。

モンゴルの黒い髪

モンゴルの黒い髪

  • 出版社/メーカー: 石風社
  • 発売日: 2004/11/01
  • メディア: 大型本


あまんきみこ・作+酒井駒子・絵『きつねのかみさま』(ポプラ社)読了。

きつねのかみさま (絵本・いつでもいっしょ)

きつねのかみさま (絵本・いつでもいっしょ)

  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2021/09/30
  • メディア: Kindle版


『ちいさなトガリネズミ』は名作として有名な絵本。
みやこしあきこ氏は話も絵も上手であったかくて、とても素敵な絵本だった。
『モンゴルの黒い髪』の作者バーサンスレン・ボロルマーは、ウランバートル在住の絵本作家。
国際的に活躍していて、本作もすばらしい出来だった。
『きつねのかみさま』はシンプルな童話。
酒井駒子氏の絵はいつも暗く寂しいのに、本作は珍しく明るくて、主人公の姉弟も可愛かった。

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日本の歴史パノラマ絵地図⑤江戸時代前期 [本]

3月23日(土)
『日本の歴史パノラマ絵地図⑤江戸時代前期』(学研)読了。

日本の歴史パノラマ絵地図 4―時代のようすが一目でわかる 戦国~安土桃山時代

日本の歴史パノラマ絵地図 4―時代のようすが一目でわかる 戦国~安土桃山時代

  • 作者: 田代脩
  • 出版社/メーカー: 学研プラス
  • 発売日: 2005/03/18
  • メディア: 大型本


秋山とも子『ふくのゆのけいちゃん』(福音館書店)読了。

ふくのゆのけいちゃん (こどものともセレクション)

ふくのゆのけいちゃん (こどものともセレクション)

  • 作者: 秋山 とも子
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 2006/01/25
  • メディア: 単行本


にしまきかやこ『わたしのワンピース』(こぐま社)読了。

わたしのワンピース

わたしのワンピース

  • 出版社/メーカー: こぐま社
  • 発売日: 2024/03/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


『日本の歴史パノラマ絵地図⑤江戸時代前期』は、地元の図書館の「ご自由にお持ちください」のコーナーで見つけた本。
「姫路城」「江戸城」「長崎出島」「日本橋」がパノラマで描かれていて、とてもタメになった。
『ふくのゆのけいちゃん』は先日図書館で借りて気に入り、ネットで購入して再読した。
新刊は現在品切れのため、中古を買った。
定価800円の本が、本体1568円+送料257円=合計1825円だった。
『わたしのワンピース』は名作として有名な絵本。
自宅の妻の本棚にあったので、借りて読んでみたら、やっぱりすばらしい作品だった。

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風と木の歌 [本]

3月22日(金)
安房直子『風と木の歌』(偕成社文庫)読了。

風と木の歌: 童話集 (偕成社文庫 3262)

風と木の歌: 童話集 (偕成社文庫 3262)

  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2006/07/01
  • メディア: 単行本


童話作家・安房直子の童話集。
『きつねの窓』『さんしょっ子』『夕日の国』など、8編を収録。

安房直子氏の童話集を読むのは、『遠い野ばらの村』に続いて2冊目だが、出版は本書の方が先。
安房氏の第一短編集として、1972年に実業之日本社から出版された。
8編中3編は別の本で既に読んでいた。
それが『きつねの窓』『さんしょっ子』『夕日の国』で、どれも名作。
安房氏の作品は穏やかで優しいが、けっしてオーソドックスでなく、しばしばサプライズがある。
それが楽しみで読んでいる。
お薦めです。


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名探偵は嘘をつかない [本]

3月21日(木)
阿津川辰海『名探偵は噓をつかない』(光文社)読了。



名探偵が公務員となっている日本。
探偵機関は警察庁の下部組織で、知能犯罪を対象に捜査を行う。
探偵機関の特務探偵士・阿久津透は、元助手の火村つかさ、警視庁刑事の黒崎謙吾の告発により、弾劾裁判にかけられることになる。
阿久津は真犯人の証拠を掴むため、つかさの兄で警視庁刑事の火村明を見殺しにした。
また、他3件でも証拠の捏造などを行った。
つかさと黒崎は証人を集め、山地にあるセミナーハウスに向かう。
そこで日本初の探偵弾劾裁判が始まる‥‥。

阿津川辰海氏の本はこれが4冊目。
阿津川氏のデビュー作。
光文社の新人発掘プロジェクト「カッパ・ツー」の2017年・第一期の作品。
魂が存在し、生まれ変わりが起こる世界を舞台にしたミステリ。
設定だけでなく、ストーリーもトリックもアクロバティックで、僕はとても楽しめた。
阿津川氏の作品は、
2016年『名探偵は嘘をつかない』
2020年『紅蓮館の殺人』
2021年『透明人間は密室に潜む』
2022年『蒼海館の殺人』
と読んできたが、いずれもおもしろい。
今年で30歳というのが何とも恐ろしい。
お薦めです。

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おたすけこびと [本]

3月20日(水)
なかがわちひろ・文+コヨセジュンジ・絵『おたすけこびと』(徳間書店)読了。

おたすけこびと

おたすけこびと

  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2007/02/01
  • メディア: 単行本


いわいとしお『ちか100かいだてのいえ』(偕成社)読了。

ちか100かいだてのいえ

ちか100かいだてのいえ

  • 作者: いわいとしお
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2009/11/11
  • メディア: 単行本


junaida『街どろぼう』(福音館書店)読了。

街どろぼう (福音館の単行本)

街どろぼう (福音館の単行本)

  • 作者: junaida
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 2021/07/09
  • メディア: 単行本


安房直子・作+えがしらみちこ・絵『きつね山の赤い花』(マイクロマガジン社)読了。

きつね山の赤い花

きつね山の赤い花

  • 出版社/メーカー: マイクロマガジン社
  • 発売日: 2021/09/08
  • メディア: 単行本


『おたすけこびと』は、たくさんの小人たちが協力してバースデーケーキを作る絵本。
おたすけこびとが活躍するシリーズのの第一作。
『ちか100かいだてのいえ』は、いわいとしお氏の絵本で、シリーズ第二作。
第一作と全く同じ展開だが、センスが良くて、おもしろい。
『街どろぼう』はjunaidaの絵本。
この人の作品は話が弱いが、これはおもしろかった。
『きつね山の赤い花』は童話作家・安房直子氏の絵本。
えがしらみちこ氏の絵がとても可愛らしかった。
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昭和ブギウギ [本]

3月19日(火)
輪島裕介『昭和ブギウギ』(NHK出版新書)読了。

昭和ブギウギ 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲 (NHK出版新書)

昭和ブギウギ 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲 (NHK出版新書)

  • 作者: 輪島 裕介
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2023/08/10
  • メディア: Kindle版


大阪大学大学院人文学研究科芸術学専攻教授の輪島裕介が、笠置シヅ子と服部良一コンビの軌跡を解説する。

笠置シヅ子は1914年(大正3年)香川県大川郡相生村(現・東かがわ市)生まれの歌手・女優。
本名は亀井静子。
戦前から戦後にかけて活躍し、戦前は「スウィングの女王」、戦後は「ブギの女王」と呼ばれた。
直立不動で歌う歌手しか存在しなかった戦後の邦楽界に、黒人音楽の影響を受けた躍動感のある楽曲と派手なダンスパフォーマンスを導入したことで革命的な存在になった。
代表曲は『ラッパと娘』(1939年)、『東京ブギウギ』(1947年)など。
1957年、歌手を引退し、女優専業となる。
1985年、卵巣癌のため死去。70歳没。
僕は小学生の頃、TBSのテレビ番組『家族そろって歌合戦』(1966年~1980年)で審査員を務める笠置シヅ子を何度も見ている。
1970年頃で、彼女は55歳前後だったと思う。
関西弁の元気なオバチャンだった。
もちろん両親から、元は凄い歌手だったのだと聞かされていた。
歌っている姿を初めて見たのは黒澤明監督『生きる』で、笠置シヅ子はこの映画の中で『ジャングル・ブギ』を歌っている。
服部良一は作曲家というだけでなく、笠置シヅ子のプロデューサー的な役割を果たしていた。
当時の様子がよくわかり、とてもタメになった。
お薦めです。

ブギウギ ヒットパレード 笠置シヅ子 名曲撰 GES-16031

ブギウギ ヒットパレード 笠置シヅ子 名曲撰 GES-16031

  • アーティスト: 笠置シヅ子
  • 出版社/メーカー: 日本コロンビア
  • 発売日: 2023/10/27
  • メディア: CD



連続テレビ小説「ブギウギ」オリジナル・サウンドトラックVol.2

連続テレビ小説「ブギウギ」オリジナル・サウンドトラックVol.2

  • アーティスト: 音楽:服部隆之
  • 出版社/メーカー: 日本コロムビア
  • 発売日: 2024/02/21
  • メディア: CD



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遠い野ばらの村 [本]

3月18日(月)
安房直子『遠い野ばらの村』(偕成社文庫)読了。

遠い野ばらの村 (偕成社文庫)

遠い野ばらの村 (偕成社文庫)

  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2011/03/17
  • メディア: 単行本


安房直子の童話集で、挿絵は味戸ケイコ。
『初雪のふる日』『ひぐれの客』『海の館のひらめ』など、9編を収録。

1981年に出版され、1982年に野間児童文芸賞を受賞。
確かにどの作品も質が高く、楽しめた。
幻想的で、ある作品は優しく、ある作品は恐しい。
僕は表題作の『遠い野ばらの村』が一番好きだった。
お薦めです。
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名画小説 [本]

3月17日(日)
深水黎一郎『名画小説』(河出書房新社)読了。

名画小説

名画小説

  • 作者: 深水黎一郎
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2021/08/21
  • メディア: 単行本


世界の名画13からインスパイアされて生まれた小説13を収録した短編集。

深水黎一郎氏の本はこれが23冊目。
選ばれた名画は、
ドミニク・アングル『グランド・オダリスク』
ハンス・バルドゥング・グリーン『女の三段階と死』
田幡浩一『one way or another(cocktail)』
アンディ・ウォーホル『バナナ』
などなど。
なんとユーモア小説が多く、しかもみんなおもしろくない。
なぜこんなことをしてしまったのか?
「自分にはユーモアセンスがある」と過信してしまっているのか?
深水氏には猛省を促したい。
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