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芸人最強社会ニッポン [本]

4月9日(月)
太田省一『芸人最強社会ニッポン』(朝日新書)読了。

芸人最強社会ニッポン (朝日新書)

芸人最強社会ニッポン (朝日新書)

  • 作者: 太田省一
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2016/08/10
  • メディア: 新書


社会学者の太田省一が、お笑い芸人が政治・報道・芸術などあらゆる分野において、その卓越した「コミュニケーション能力」によって、その道のプロを駆逐する日本の現状を解説する。

今の若い人には信じられないだろうが、昔、お笑い芸人の身分は低かった。
森繁久弥も渥美清も、お笑い芸人を卒業して、俳優になった。
が、現在、ビートたけしは世界的な映画監督になっても、芸人を辞めない。
テレビのバラエティ番組の司会はほとんどが芸人。
報道番組でさえも、司会やコメンテーターとして、芸人が顔を出す。
庶民の代表として、活躍している。
それはなぜか?
答えはコミュニケーション能力の高さ。
その場の空気を読んで、気の利いた、おもしろいことが言えるからだ。
芸人の地位を押し上げたのは、萩本欽一、そして、お笑いビッグ3と呼ばれるビートたけし、タモリ、明石家さんま。
特にビートたけしのテレピ・プロデューサー、映画監督としての活躍が大きい。
また、ダウンタウンの松本人志の「お笑いは芸術」「お笑いが一番難しい」という主張が、芸人をアーティストにまで押し上げた。
芸人は日本のテレビを制覇した。
作者の太田氏は、この傾向は今後もまだまだ続くと予想する。
日本は「コミュ力」を必要とする社会だからだ。
非常にためになる本、お薦めです。

今日は10時から、俳優教室の授業。
僕が実技を教えるのは今日が初めてです。
朝から緊張して、興奮しています。
それでは行ってきます!

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