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百年泥 [本]

12月16日(日)
石井遊佳『百年泥』(新潮社)読了。

百年泥 第158回芥川賞受賞

百年泥 第158回芥川賞受賞

  • 作者: 石井 遊佳
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2018/01/24
  • メディア: 単行本


インド南部の都市チェンナイ。
「私」はIT企業の日本語教師。
チェンナイに来て3カ月半で、百年に一度の大洪水に遭遇する。
洪水3日目、水が引いたので、外に出て、アダイヤール川に向かう。
川にかかる橋には、高さ50センチの泥の山ができていた。
その泥を、日本語学校の生徒のデーヴァラージが掘り返していた。
泥の中から出てきたのは、「私」がよく知っているものたちだった……。

第158回芥川賞受賞作。
マジック・リアリズム的な手法で、「私」の過去を描いていく、ちょっとユーモラスな純文学。
石井遊佳氏は1963年生まれで、東京大学大学院を卒業し、現在は日本語教師として、チェンナイ在住。
石井氏だからこそ書ける、石井氏にしか書けない小説だと思った。

キャラメルボックス俳優教室2018年度卒業公演『ミスター・ムーンライト』の本番5日目、千秋楽。
14時から、Xチーム。
前半は少々硬く、お客さんの反応も薄かったものの、後半はしっかり盛り上がって、楽しい芝居になりました。
目立つミスもほとんどナシ。
これが初日からできていれば、と思いました。
バラシの後、打ち上げ。
2時間にわたって、生徒たちとたっぷり話すことができました。
「僕・私の演技はできていましたか?」という質問には閉口しましたが。
そんなの、できているわけないじゃないですか。
しかし、大きな事故もなく、無事に卒業公演が終わって、ホッとしました。
ご来場くださった皆さんに厚く御礼申し上げます。
ありがとうございました。

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