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もしも、私があなただったら [本]

11月21日(土)
白石一文『もしも、私があなただったら』(文春文庫)読了。

もしも、私があなただったら (文春文庫)

もしも、私があなただったら (文春文庫)

  • 作者: 一文, 白石
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2020/05/08
  • メディア: 文庫


藤川啓吾は巨大企業・明治化成を退職し、故郷の博多に帰って、バーを開く。
経営はうまく行かず、客は少ない。
ある日、元同僚の妻の神代(くましろ)美奈が訪ねてくる。
藤川は以前、美奈から思いを寄せられながら、断ったことがあった。
美奈は、藤川の子供がほしい、一カ月だけ家に置いてほしいと懇願する。
が、藤川は断る。
数時間後、美奈から電話が入り、空港の階段から落ちて、足首を骨折し、入院したと言う……。

この作品と、『どれくらいの愛情』に収録された短編3作、そして、『永遠のとなり』は立て続けに書かれた。
どれも白石氏の故郷・博多が舞台で、特に『永遠のとなり』はほぼ自伝と言っていい内容。
つまり、この3冊は「博多シリーズ」というわけ。
この作品は、大人の恋愛を描いていて、読み応えがある。
男性作家で恋愛小説の名手と言えば、以前は渡辺淳一氏だったが、今は白石氏ではないか?
相変わらずタイトルがすばらしい。

「成井豊と梅棒のマリアージュ」『彼女の空に雪が降るまで』の稽古13日目。
5本目の『やっと君に追いついた』の1回目。
出演者は、キャラメルボックスの原田樹里、阿部丈二、林貴子、梅棒の伊藤今人君、遠山晶司君、天野一輝君、櫻井竜彦君、野田裕貴君の合計8人。
読み合わせを2回、立ち稽古を3回やりました。
全7話のうち、他の6話は二人芝居で、8人も出るのはこの5本目だけ。
稽古場が賑やかで、楽しかった。
今人君がアドリブを連発して、何度も笑いました。
セリフをしゃべる梅棒メンバーたち、ぜひたくさんの人に見てほしいです。
おもしろいですよ!

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