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ゆるカワ日本美術史 [本]

2月14日(日)
矢島新『ゆるカワ日本美術史』(祥伝社新書)読了。

ゆるカワ日本美術史<ヴィジュアル版> (祥伝社新書)

ゆるカワ日本美術史<ヴィジュアル版> (祥伝社新書)

  • 作者: 矢島 新
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2019/02/01
  • メディア: 新書


元・松濤美術館学芸員で、現・跡見学園女子大学教授の矢島新が、日本美術史における「ゆるカワ」を解説する。

「ゆるカワ」とタイトルにあるが、中身はまじめな美術書。
評論家の四方田犬彦氏は『カワイイ論』(ちくま新書)で、「カワイイ」の反対語は「キレイ」だと書いた。
美術の正統は「キレイ」の追求で、西洋美術はほぼそればかり。
しかし、日本には「カワイイ」という美意識もあり、その最初が縄文時代の「土偶」、古墳時代の「埴輪」だと矢島新氏は言う。
なるほど、確かにどちらも、ちょっぴりカワイイ。
以降、矢島氏が挙げた日本の「カワイイ」美術は、
〇白鳳時代の小金銅仏
〇『源氏物語絵巻』『鳥獣戯画』
〇絵本かるかや、つきしま絵巻
〇大津絵
〇造仏聖の木彫
〇俵屋宗達の子犬、尾形光琳の虎、円山応挙の子犬、歌川国芳の金魚
などなど。
鎌倉時代と明治時代は男性的な時代で、正統がもてはやされ、「ゆるカワ」は下火になっていたらしい。
そして、今の日本は、世界中に「ゆるカワ」を発信している。
世界も「ゆるカワ」を認知しつつある。
前にも「ゆるカワ」について書かれた本は何冊が読んだが、この本が最もタメになった。
お薦めです。

今日は今年8回目のジョギング。
3,5キロ走って、1キロ歩いて、0,5キロ軽く走りました。
3,5キロのタイムは、19分54秒。
前回より22秒、短縮しました。
20分前後で走ると、走っている時は苦しいけど、その後あまりダメージが残らない。
時速10,5キロくらいのペースがちょうどいいようです。

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