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民衆の敵 [映画]

10月16日(日)
ウィリアム・A・ウェルマン監督『民衆の敵』(1931年)AmazonPrimeで鑑賞。

民衆の敵 [DVD]

民衆の敵 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ファーストトレーディング
  • 発売日: 2011/02/16
  • メディア: DVD


アメリカ、シカゴ。
トム・パワーズ(ジェームズ・キャグニー)とマット・ドイル(エドワーズ・ウッズ)は幼い頃から不良だった。
万引きをしては、プティー・ノーズという悪党に盗品を売りに行った。
大人になると、トムとマットは運輸会社のトラック運転手となり、貨物の横流しを始めた。
やがて、パッディーという大親分と知り合い、その子分に収まった。
第一次世界大戦が勃発し、トムの兄のマイクはヨーロッパに出征して、勲功を立てる。
トムは禁酒令の影響で、酒が高くなったため、マットと政府の倉庫に保管された酒を盗み出す仕事に取りかかる‥‥。

原題は『The Public Enemy』。
2人の元新聞記者による未発表の小説『Beer and Blood』の映画化。
モノクロで、83分。
『犯罪王リコ』と同じ、ギャングの出世と没落の物語だが、主人公のトムに全く同情の余地がなく、ラストも極めて悲惨な死に方をする。
トムを演じたジェームズ・キャグニーは、この映画が高く評価され、以後、無慈悲なギャング役が当たり役となった。
最初に「この映画はギャングを礼賛するものではない」という字幕が出る。
撮影当時は、今とは比較にならないほど、倫理観が厳しかったのだ。
そのせいか、素手の殴り合いも、あまり痛そうじゃない。
アンションを派手に演出する、ということをしていないのだ。
いろんな意味で勉強になった。

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