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王とサーカス [本]

9月7日(木)
米澤穂信『王とサーカス』(東京創元社)読了。

王とサーカス

王とサーカス

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2015/07/29
  • メディア: 単行本


2001年、ネパールのカトマンズ。
太刀洗万智(たちあらいまち)は28歳、新聞社を退社し、フリーのライターとなった。
知人の雑誌編集者から、海外旅行特集の仕事を受け、その事前取材のためにカトマンズにやってきた。
「トーキョーロッジ」という名のホテルに居を定め、11歳の少年サガルのガイドで街を歩く。
が、王宮で、王子が王を含む王族数名を殺害するという事件が勃発。
万智は急遽、その取材を始めることになった。
ホテルの女支配人チャメリの知り合いに、王宮を警護する軍人がいると聞き、早速コンタクトを取るが……。

米澤穂信氏の本はこれが16冊目。
一応ミステリにはなっているが、テーマはジャーナリストのモラル。
主人公の太刀洗万智は、ネパールの軍人から「なぜ日本人がネパールの王宮の事件を報道するのか?」と問われる。
万智は様々な理由を述べるが、軍人はすべて否定する。
万智のアイデンティティは激しく揺らぐ。
読者である僕も、ジャーナリズムとは何か、改めて考えずにはいられなかった。
意外と硬派な小説。

キャラメルボックス2017グリーティングシアター『光の帝国』の稽古3日目。
13時からダンス振り付けの1回目。
8年前の初演のダンスをベースする、出演者は各自DVDで予習しておいてほしいと言ったところ、2日間、出演者全員が集まって自主練習をしてくれたそうで、今日の段階で、みんな最初から最後まで踊れました!
が、川崎悦子先生の代理の先生が頭から丁寧にチェック。
3時間後には見違えるほどよくなりました。
でも、もっとよくなる。
これから毎日ダンス返しをして、グレードアップしていきたいと思います。
16時から台本稽古。
1~3場の半立ち稽古をしました。
一昨日、第二回美術会議か開かれ、プランが決定。
初演とは全然違うものになったので、芝居の段取りも当然変えなければならない。
いろいろ試行錯誤しながら、稽古していきました。
竹鼻優太が元気いっぱいで、うるさいくらい。
これからどんなにいっぱいダメ出しされても、その元気を維持しろよ、と思いました。

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