SSブログ

スチームオペラ [本]

6月15日(金)
芦辺拓『スチームオペラ』(創元推理文庫)読了。

スチームオペラ (蒸気都市探偵譚) (創元推理文庫)

スチームオペラ (蒸気都市探偵譚) (創元推理文庫)

  • 作者: 芦辺 拓
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2016/04/28
  • メディア: 文庫


蒸気を動力源とした機械が発達した街・倫敦。
エマ・ハートリーは、空中船・極光号の船長タイガー・ハートリーの娘で、技芸学校の学生。
ある朝、登校の途中で、父の乗った極光号が宇宙から帰還したことを知り、埠頭へ向かう。
しかし、埠頭は厳戒体制。
エマは、クラスメートで、巨大産業の社長令嬢のサリー・ファニーホウの名を騙り、極光号内に侵入する。
ある部屋で、透明カプセルに入った少年を発見。
エマが近付くと、少年が目を開けた……。

芦辺拓氏の本はこれが12冊目。
90年代、SF小説の分野でサイバーパンクが流行ったが、その直後に登場したのが、そのパロディ版とも言うべきスチームパンク。
サイバーパンクは未来を先取りして、電脳空間や遺伝子操作が発達した社会を描いていたが、スチームパンクは過去。
19世紀のロンドンを舞台にして、H・G・ウェルズやシャーロック・ホームズが活躍する物語を描いた。
『スチームオペラ』もその類かと思ったら、さすがは芦辺拓氏、一筋縄では行かない。
とんでもないどんでん返しがラストで待っていた。
芦辺ファンなら必読の一冊。
そうでない人も、少女の冒険活劇として楽しめると思う。

2018サマーツアー『エンジェルボール』の稽古9日目。
まずは、昨日、振付が完成したダンスの復習。
何度も繰り返したので、大分揃うようになってきました。
その後は、6・7・8場の立ち稽古。
アクション・シーンが2つあるのですが、その一つを役者たちが作ってくれました。
一発オーケイ!
もう一つは、アクションが大好きで、ヒーローショーに詳しい、島野知也に考えてもらうことにしました。
どんなものができるか、楽しみ楽しみ!

nice!(2) 
共通テーマ:演劇

nice! 2