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野鴨 [本]

4月15日(月)
ヘンリック・イプセン『野鴨』(岩波文庫)読了。

野鴨 (岩波文庫)

野鴨 (岩波文庫)

  • 作者: イプセン
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1996/05/16
  • メディア: 文庫


19世紀末、ノルウェー。
豪商ホーコン・ヴェルレの屋敷でパーティが開かれている。
山の工場で働いていた息子のグレーゲルス・ヴェルレも、15年ぶりに屋敷に戻り、パーティに出席していた。
グレーゲルスの招待で、幼馴染みの写真師ヤルマール・エクダルも来ていた。
グレーゲルスはヤルマールが結婚していること、その妻が以前屋敷で家政婦として働いていたギーナであること、仲を取り持ったのは父ホーコンであることを知って驚く。
ホーコンはかつてギーナを愛人にしていた。
そのことを隠して、ヤルマールに押しつけたのだ……。

1884年に出版された戯曲。
出版当初はきわめて評判が悪く、イプセンの親友でライバルのビョルンソンは「吐き気を催す作品」と断じた。
1885年、ベルゲンのノルウェー劇場で初演された。
同年、クリスチャニア(オスロ)、ヘルシンキ、コペンハーゲンでも上演された。
僕はビョルンソンに同感で、この作品のラストは許しがたい。
絶対に死ぬべきではない人が死ぬからである。

今日は10時から、キャラメルボックス俳優教室の授業です。
ワークショップは短期間で終わってしまうので、受講者の成長を見届けることはなかなかできません。
が、俳優教室は9カ間続く。
当然、生徒は成長するし、もししなければ、それは本人だけでなく、教える講師側の失敗でもある。
17期生の14人、何が何でも成長させます。
頑張ります。
それでは行ってきます。

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