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にっぽん昆虫記 [映画]

8月11日(火)
今村昌平監督『にっぽん昆虫記』(1963年)Netflixで鑑賞。

NIKKATSU COLLECTION にっぽん昆虫記 [DVD]

NIKKATSU COLLECTION にっぽん昆虫記 [DVD]

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • 発売日: 2009/07/17
  • メディア: DVD


大正7年、東北の農村。
松木とめ(左幸子)は、母親のえん(佐々木すみ江)が、父親の忠次(北村和夫)を婿にもらって、2カ月目に生まれた。
忠次は知恵遅れで、とめを一途に愛した。
とめは女工になったが、23歳の時、地主の本田家の三男に嫁入りさせられた。
翌年の秋、とめは信子を生み、本田の家を出て、実家の忠次に信子を預け、女工に戻った。
係長の松波(長門裕之)と肉体関係を結び、その影響で組合活動に熱を入れ始めた……。

『楢山節考』『うなぎ』でカンヌ映画祭グランプリを受賞している巨匠・今村昌平監督の初期の代表作。
主演の左幸子は、ベルリン国際映画祭で、日本人初の主演女優賞を受賞。
「とめ」は戦後、東京に出て、売春宿に勤めた後、コールガールの組織を設立・運営する。
人間の醜さ・いやらしさを赤裸々に描いた人間ドラマ。
善人は知恵遅れの忠次だけ、というのが何とも皮肉。
左幸子の演技が圧倒的で、凄い女優がいたものだと感心した。

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