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ことばのトリセツ [本]

10月27日(火)
黒川伊保子『ことばのトリセツ』(インターナショナル新書)読了。

ことばのトリセツ (インターナショナル新書)

ことばのトリセツ (インターナショナル新書)

  • 作者: 黒川 伊保子
  • 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
  • 発売日: 2019/06/07
  • メディア: 新書


(株)感性リサーチ代表、人工知能研究者、脳科学コメンテーターの黒川伊保子が、人口知能研究の中で発見した「語感の正体」を解説する。

『夫のトリセツ』『妻のトリセツ』がベストセラーになって以来、黒川氏は『~のトリセツ』と題した本を連発しているが、この本は氏本来のテーマである「言葉」を取り上げている。
言葉の音と意味に関連性はないというのが言語学や記号論の常識だったが、黒川氏はこれに異を唱えた。
言葉がその音であることには理由がある。
それは発音体感だと。
たとえば日本語の「サ」行は息が口内を強く通り抜けて涼しい。
ゆえに「サ」は空冷感のある言葉に使われる。
「爽やか」「涼やか」「清涼感」「爽快」「楚々」などなど。
この話は以前、『日本語はなぜ美しいのか』『怪獣の名前はなぜガギグゲゴなのか』でも読んだが、やはりおもしろいし、すばらしい発見だと思う。
黒川氏は、企業の新商品のネーミングのアドバイザーもやっているらしい。
幾つか具体例が書いてあって、これもおもしろかった。
お薦めです。

今日は週に一度のキャラメルボックス俳優教室の授業。
南阿佐ヶ谷の稽古場で、0930から1300までやってきました。
ずっと家に籠もって脚本を書いていると、授業で若い人たちと芝居の稽古をするのがとても楽しいです。
やはり僕は劇作家より演出家の仕事の方が好きなのだと思います。
いや、演出家というより演技教師かな。

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