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1R1分34秒 [本]

2月17日(水)
町屋良平『1R1分34秒』(新潮社)読了。

1R1分34秒

1R1分34秒

  • 作者: 町屋 良平
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/01/25
  • メディア: 単行本


「僕」は21歳のプロボクサー。
デビュー戦は初回KOで勝ったが、その後は2敗1分け。
次の試合の相手の「近藤青志」の研究をしているうち、夢の中では親友のような関係になってしまう。
で、試合はあっさりKO負け。
トレーナーにも見放され、ジムの先輩の「ウメキチ」が面倒を見てくれるようになる。
「ウメキチ」は「僕」の個性に合わせたアドバイスをしてくれるが、なぜか素直に聞けない……。

第160回芥川賞受賞作。
町屋良平氏は、1983年、東京都台東区出身。
埼玉県立越ヶ谷高等学校を卒業し、フリーターをしながら小説の執筆を開始。
2016年、『青が破れる』で第53回文藝賞を受賞し、作家デビュー。
2018年、『しき』で第159回芥川賞候補。
2019年、『1R1分34秒』で再び芥川賞候補となり、そのまま受賞。
あまり強くないボクサーがただ練習と試合をするだけの話だが、主人公のキャラクターや、「ウメキチ」との関係がおもしろく、楽しんで読むことができた。
今後が楽しみ。

キャラメルボックス俳優教室卒業公演『アローン・アゲイン』の仕込み3日目。
Yチームの場当たりと、Xチームのゲネプロをしました。
場当たりはまだ不慣れなこともあり、両チームともイマイチでしたが、Xチームのゲネプロは、全6回の通し稽古より良い出来。
本番はぜひともこの先まで行ってほしいです。
阿部丈二君はすっかり役を自分のものにして、アドリブまで飛ばしていました。
この公演に参加してから今日でまだ4日目なのに。
明日はいよいよ本番初日。
無観客・配信のみですが、ベストを尽くしたいと思います。

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