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時間旅行者のキャンディボックス [本]

11月17日(水)
ケイト・マスカレナス『時間旅行者のキャンディボックス』(創元SF文庫)読了。

時間旅行者のキャンディボックス (創元SF文庫)

時間旅行者のキャンディボックス (創元SF文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2020/09/10
  • メディア: 文庫


1967年、イギリス。
4人の女性科学者、バーバラ・ヘレフォード、マーガレット・ノートン、ルシール・ウォーターズ、グレース・テイラーが、タイムマシンの発明に成功する。
記者会見の席上、バーバラは、タイムトラベルを繰り返したことによる精神の変調で、不規則発言をしてしまう。
残りの3人は入院したバーバラを排除して、「タイムトラベル・コンクレーブ(推進協議会)」を設立。
コンクレーブは急成長を遂げ、3人は巨万の富を得た。
50年後の2017年、バーバラは80歳になったが、いまだにタイムマシンの開発に復帰したいと考えていた……。

原題は『THE PSYCHOLOGY OF TIME TRAVEL』。
1980年生まれのイギリスの作家ケイト・マスカレナスのデビュー作。
タイムマシンが実用化されたイギリスを描く。
遠い未来でなく、現代(ただしパラレルワールド)が舞台というのがおもしろい。
しかも、このタイムマシンは過去でなく未来へ行く。
タイムトラベラーは自分の死を知り、目撃までしてしまうので、「死」という現象に軽く見るようになってしまう。
というようなディテールが何ともおもしろい。
文庫本で477ページだが、本文は425ページまでで、その後に付録として「用語集」と「タイムトラベル推進協議会編・タイムトラベラーのための心理テスト集」が付いている。
ただし、肝心のストーリーは今一つ。

キャラメルボックス『サンタクロースが歌ってくれた』稽古7日目。
11・12場の小返し、1~3場の通し、4~6場の通しをやりました。
通して見て、改めて、この芝居で役者たちが消費するエネルギーの膨大さに気付きました。
ガンガンしゃべって、ガンガン動いて。
ハイテンション、ハイスピード。
まさに初期のキャラメルボックスの芝居です。
東京公演の前売り分が完売し、追加公演が決定しました。
予想以上の売れ行きに、劇団員一同、喜びと感謝の念でいっぱいです。
もっともっと頑張ります!


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