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たちどまって考える [本]

1月19日(水)
ヤマザキマリ『たちどまって考える』(中公新書ラクレ)読了。

たちどまって考える (中公新書ラクレ (699))

たちどまって考える (中公新書ラクレ (699))

  • 作者: ヤマザキマリ
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2020/09/08
  • メディア: 新書


イタリア在住のマンガ家・文筆家のヤマザキマリが、コロナ禍におけるイタリアの暮らしと日本の暮らしを比較する。

〇イタリア人は身体接触が多く、挨拶はハグとキス。また、イタリア人は声が大きく、イタリア語は破裂音が多い。コロナ感染者が多かったのは、そのせいではないか?
〇イタリア人のソーシャル・ディスタンスは1メートル。
〇イタリア人はマスクを嫌い、なかなか普及しなかった。
〇イタリアは感染拡大初期に医療崩壊を起こしたが、中国とキューバが緊急医療チームを派遣してくれた。
〇イタリアには、中国の進出が盛んで、経済的に大きく依存している。
〇イタリア人は料理については保守的で、イタリア料理しか食べない。外国料理のレストランはほとんどない。
〇イタリア人は家族を愛し、週に一度は家族で食事するため、オレオレ詐欺など絶対に起こり得ない。
ヤマザキマリ氏は、イタリア人の夫や息子と共に、イタリア北部のパドヴァに住む。
ヤマザキ氏の語るイタリア人の文化・風俗はおもしろく、またタメになる。
が、時々混じる日本への批判が、どれも的外れで、少々シラケる。
おかげで、読後感があまりよくなかった。
残念。

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