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松竹と東宝 [本]

2月1日(火)
中川右介『松竹と東宝』(光文社新書)読了。

松竹と東宝 興行をビジネスにした男たち (光文社新書)

松竹と東宝 興行をビジネスにした男たち (光文社新書)

  • 作者: 中川 右介
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2018/08/17
  • メディア: 新書


クラシック・歌舞伎・映画・歌謡曲に造詣が深いライターの中川右介が、映画演劇制作会社のトップ2である松竹と東宝の歴史を解説する。

中川右介氏の本はこれが12冊目。
松竹と東宝の歴史を解説した本だが、明治20年代から昭和20年代までの日本の演劇の歴史がわかり、とてもタメになった。
この時代は今よりも大劇場の数がはるかに多く、そこで上演される芝居のほとんどが歌舞伎だった。
演劇=歌舞伎だったのだ。
明治後期から現代劇が上演され始めるが、その数はなかなか多くならない。
現代劇が歌舞伎を凌駕するのは、昭和30年以降だった。
そして、昭和40年代、小劇場運動が始まる。
日本の現代劇を真に確立したのは、小劇場演劇なのかもしれない。
唐十郎、寺山修司、蜷川幸雄といった人たちだ
その先に、自分たちがいる。
演劇の世界に身を置いているのだから、ちゃんと歴史を知るべきだよな、と反省した。
お薦めです。

ナッポス・プロデュース『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の稽古8日目。
台本2周目に突入し、1・2・3場の立ち稽古をしました。
1周目より格段に芝居が整い、おもしろくなりました。
この調子で4場以降も良くなるといいな。
頑張ります。

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