ミナリ

２月１日（火）
リー・アイザック・チョン監督『ミナリ』（２０２１年）ＷＯＷＯＷで鑑賞。

ミナリ [Blu-ray]

• 出版社/メーカー: ギャガ
• 発売日: 2021/09/03
• メディア: Blu-ray

１９８０年代、アメリカ、アーカンソー州。
韓国系の移民のジェイコブ・イ（スティーヴン・ユァン）は、妻のモニカ（ハン・イェリ）、娘のアン（ノエル・ケイト・チョーモニカ）、息子のデビッド（アラン・キム）と共に、田舎町に引っ越してくる。
家はトレーラーハウスで、それを見たモニカは、すぐに引っ越すと言う。
が、ジェイコブは周囲の土を見せて、ここの土は良い、ここで農場を開く、と告げる。
ジェイコブとモニカは、ヒヨコの雄雌の区別をする仕事に就く。
子供たちの世話をするため、韓国からモニカの母スンジャ（ユン・ヨジョン）がやってくる。
スンジャはアンとデビッドを連れて、林の中の小川へ行き、川岸にセリ（韓国語で「ミナリ」）を植える……。

この映画で、ユン・ヨジョンが第９３回アカデミー賞の助演女優賞を獲得。
韓国出身の俳優として史上初、アジア人としては１９５７年の『サヨナラ』のナンシー梅木以来、６３年ぶりの受賞だった。
また、サンダンス映画祭では作品賞を受賞。
セリフの半分以上が韓国語だが、これはアメリカ資本によって制作されたアメリカ映画。
話自体はオーソドックスなホームドラマだが、「１９８０年代の韓国移民」という題材が斬新だったのだろう。
辛い話だが、辛くなりすぎなかったのは、おばあちゃん役のユン・ヨジョンの明るさのおかげ。
愛嬌があって、すばらしい演技だった。
お薦めです。