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星月夜 [本]

11月1日(火)
李琴峰『星月夜』(集英社)読了。

星月夜

星月夜

  • 作者: 李琴峰
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2020/07/15
  • メディア: 単行本


柳凝月(りゅうぎょうげつ)は、日本の大学で日本語を教える台湾人の女性。
教え子の玉麗吐孜(ユーリートゥーズー)に一目会った時から惹かれ、付き合い始めた。
玉麗吐孜は、新疆ウイグル自治区出身の中国人の女性で、イスラム教の信徒。
日本の大学院を目指しているが、なかなか日本語が進歩せずに苦しんでいた。
彼女は元恋人の女性とルームシェアしていたが、その女性が男性の恋人と暮らすために出ていってしまう。
新たな同居人が必要だったが、なぜか柳凝月には声をかけられなかった‥‥。

「星月夜」は本来「ほしづきよ」と読むが、この本のタイトルは「ほしつきよる」。
女性同士の恋愛を題材とした純文学。
ウイグル人が出てくる小説は初めてで、とてもタメになった。
玉麗吐孜のフルネームは、玉麗吐孜吾守爾で、ユーリートゥーズー・ウーショーアーと読む。
漢字は当て字。
ウイグル人には苗字がなく、ユーリートゥーズーが自分の名前で、ウーショーアーが父親の名前。
これがフルネームになるらしい。
が、ユーリートゥーズー・ウーショーアーも、本来のウイグル語の音通りではなく、近い音を片仮名で表したもの。
恋人の柳凝月にも発音できない。
言語の壁、文化の壁、国籍の壁を切実に描いていて、おもしろかった。

今朝、妻と2人で、旅行に出かけました。
行き先は、長野県の安曇野。
息子が旅行プランを立ててくれました。
絵本好きの妻のために、安曇野ちひろ美術館がある、安曇野を選んだのです。
安曇野に到着してすぐに行ったのですが、広くて、展示物がたくさんあって、とても素敵な美術館でした。
明日は別の美術館を回る予定。
結婚して31年になりますが、2人で旅行するのは、25年前に娘が生まれてから、初めて。
のんびり楽しんでいます。

ぼくが安曇野ちひろ美術館をつくったわけ

ぼくが安曇野ちひろ美術館をつくったわけ

  • 作者: 松本 猛
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2022/11/01
  • メディア: 単行本



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