征服：成井豊の公式ブログ：SSブログ

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征服　[映画] [編集]

１２月2日（金）
クレランス・ブラウン監督『征服』（１９３６年）AmazonPrimeで鑑賞。

出版社/メーカー: ジュネス企画
発売日: 2006/05/25
メディア: DVD

１８０７年１月、
ナポレオン（シャルル・ボワイエ）麾下のフランス軍は、ロシア軍を撃破して、ポーランドに進撃。
首都ワルソーで歓迎夜会が催された時、ナポレオンはワレウスカ伯爵夫人マリー（グレタ・ガルボ）を見初め、彼女に宿舎に来るように命じた。
が、マリーは人妻の身に無礼と拒絶。
ところが、伯爵夫妻のもとへ議員たちが訪れ、祖国再建のため、マリーに宿舎へ行ってくれと説得。
マリーは伯爵と離婚し、ナポレオンの愛人として暮らし始める‥‥。

原題は『Conquest』。
ポーランドの作家ヴァツワフ・ガシオロフスキの小説『ヴァレフスカ夫人』を映画化。
モノクロ、１１３分。
事実に基づいた映画で、国のために犠牲になったマリーは、その後、ポーランドの国民的英雄になったらしい。
グレタ・ガルボも美しいが、それ以上にすばらしいのが、シャルル・ボワイエの演技。
あの美男子のシャルル・ボワイエが、小柄で、セッカチで、いつもセカセカ歩くナポレオンを見事に体現していた。
シャルル・ボワイエ（Charles Boyer）は１８９９年、フランス・ミディ＝ピレネー地域圏のフィジャック出身。
ソルボンヌ大学で哲学を学んだ後、パリ・コンセルヴァトワールで演劇を学び、１９２０年より舞台俳優となる。
１９３４年にアメリカに渡り、イギリス人女優のパット・パターソンと結婚し、ハリウッドでも活躍。
アカデミー賞に４度ノミネートされ、１９４２年にはそれまでの功績が称えられ、アカデミー賞特別賞を受賞。
晩年まで映画に出演していたが、妻が癌で亡くなった２日後に大量の睡眠薬を飲んで自殺を図り、亡くなった。
享年７８。
『征服』でアカデミー主演男優賞が獲れなかったのが惜しまれる。