SSブログ

こうしてイギリスから熊がいなくなりました [本]

12月19日(月)
ミック・ジャクソン『こうしてイギリスから熊がいなくなりました』(東京創元社)読了。

こうしてイギリスから熊がいなくなりました (創元推理文庫)

こうしてイギリスから熊がいなくなりました (創元推理文庫)

  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2022/11/18
  • メディア: Kindle版


イギリスで絶滅してしまった熊に捧げる大人の寓話。
8つの物語を収録。
デヴィッド・ロバーツのイラスト付き。

原題は『Bears of England』。
ミック・ジャクソンは、イギリスの映画監督・作家。
1997年、『穴掘り公爵』で作家デビューし、いきなりブッカー賞を受賞。
イギリスでは狩猟により、なんと11世紀に熊が絶滅してしまった。
ところが、その後、動物の虐待をショー化した「ブラッド・スポーツ」が流行し、大陸で生まれた「熊いじめ」を輸入。
国内には熊がいないから、わざわざ大陸から熊を輸入して、「熊いじめ」を行った。
ちなみに「ブラッド・スポーツ」には他に、「ガチョウ引き」「鶏投げ」「狐潰し」「鼠殺し」などがあったらしい。
「熊いじめ」は17世紀には国技となった。
1835年に禁止されるまで、11世紀から実に8世紀にわたって続けられた。
この本は、もし熊が絶滅していなかったら、という仮定で書かれている。
不思議な話、悲しい話、おかしな話など、いろいろで楽しめた。
デヴィッド・ロバーツのイラストもすばらしかった。
が、何よりもすばらしいのは邦題で、僕がこの本を読もうと思ったのはこの邦題のせい。
お薦めです。

今日は今年65回目のジョギング。
3,5キロ走って、1,1キロ歩いて、2,1キロ走りました。
3,5キロのタイムは、計測失敗。
ただし、体感としては、19分40秒前後でした。
nice!(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0