ビガイルド／欲望のめざめ：成井豊の公式ブログ：SSブログ

	ブログをはじめるログイン

ビガイルド／欲望のめざめ　[映画] [編集]

７月２６日（水）
ソフィア・コッポラ監督『ビガイルド／欲望のめざめ』（２０１７年）AmazonPrimeで鑑賞。

出版社/メーカー: TCエンタテインメント
発売日: 2018/11/09
メディア: Blu-ray

１８６４年、南北戦争３年目、南部諸州側のバージニア州。
ファーンズワース女子学園では、校長のマーサ（ニコール・キッドマン）、教師のエドウィナ（キルスティン・ダンスト）、実家に帰ることができない少女５人が暮らしていた。
ある日、少女の一人エミリー（ウーナ・ローレンス）が、キノコ狩りの途中、脚に重傷を負った北軍の伍長ジョン・マクバニー（コリン・ファレル）を見つけ、学園に連れて帰る。
彼女たちは、敵であるマクバニーに看護を施し、南軍には通報せず、脚が治ったら立ち去らせることにした。
長らく女だけで暮らしてきたため、皆、男であるマクバニーに並々ならぬ関心を持った。
オールドミスになってしまっていたエドウィナや、早熟な年長の少女アリシア（エマ・ファニング）は、念入りに身なりを整え、彼に親切にした‥‥。

原題は『The Beguiled』。
１９６６年にトーマス・カリナンが発表した小説『The Beguiled』の二度目の映画化。
一度目は１９７１年で、監督ドン・シーゲル、主演クリント・イーストウッド。
タイトルは『The Beguiled』、邦題は『白い肌の異常な夜』。
１９７１年版は脱走兵の視点から物語を描写していたが、２０１７年版は女性たちの視点から描写している。
第７０回カンヌ国際映画祭で、ソフィア・コッポラが監督賞を受賞。
『欲望のめざめ』という副題だが、舞台が１９世紀なので、性的なシーンは全くない。
むしろ禁欲的な生活の中での性的欲求を描いている。
が、登場人物の誰にも感情移入できず、話に意外性もないので、あまり楽しめなかった。