青い雪 [本]
8月24日(木)
麻加朋『青い雪』(光文社)読了。
長野県土筆町。
柊寿々音は11歳。
父の柊源次郎は、上田の真田家に仕えた武将・柊忠泰の子孫で、15代目。
邸内には、記念塔と緑のギャラリーがある。
寿々音は捨て子だったが、柊家に引き取られ、育てられた。
柊家の隣は的場の別荘で、寿々音の幼馴染の希海(のぞみ)とその母が住んでいる。
希海の父・照秀は国会議員で、兄の秀平と共に東京に住んでいる。
照秀の妹の君子は、歌舞伎役者の蓮見道之助と結婚し、3人の男の子を産んだ。
三男は医師となり、同僚の医師・由利と結婚。
2人の間には、娘の亜矢が生まれた。
2人は毎年夏になると、世話をしている孤児・石田大介を連れて、土筆町にやってきた。
その夏、亜矢が行方不明になった‥‥。
第25回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
作者の麻加朋さんからいただきました。
麻加さんは、キャラメルボックスやナッポスユナイテッドの公演でお世話になっている演出助手の入倉麻美さんのお母さんで、この本でデビューし、僕に献本してくれました。
登場人物が非常に多く、すべてを理解する前に話が進んでいくため、読むのが大変だった。
これを構想し、一冊にまとめた筆力はお見事。
どんでん返しの仕掛けもお見事。
しかし、現実感に乏しく、これは綾辻行人氏の『十角館の殺人』のように、パズルとして楽しむべきものなのだと思った。
もちろん、デビュー作とは思えないほど、質が高いが。
麻加朋『青い雪』(光文社)読了。
長野県土筆町。
柊寿々音は11歳。
父の柊源次郎は、上田の真田家に仕えた武将・柊忠泰の子孫で、15代目。
邸内には、記念塔と緑のギャラリーがある。
寿々音は捨て子だったが、柊家に引き取られ、育てられた。
柊家の隣は的場の別荘で、寿々音の幼馴染の希海(のぞみ)とその母が住んでいる。
希海の父・照秀は国会議員で、兄の秀平と共に東京に住んでいる。
照秀の妹の君子は、歌舞伎役者の蓮見道之助と結婚し、3人の男の子を産んだ。
三男は医師となり、同僚の医師・由利と結婚。
2人の間には、娘の亜矢が生まれた。
2人は毎年夏になると、世話をしている孤児・石田大介を連れて、土筆町にやってきた。
その夏、亜矢が行方不明になった‥‥。
第25回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
作者の麻加朋さんからいただきました。
麻加さんは、キャラメルボックスやナッポスユナイテッドの公演でお世話になっている演出助手の入倉麻美さんのお母さんで、この本でデビューし、僕に献本してくれました。
登場人物が非常に多く、すべてを理解する前に話が進んでいくため、読むのが大変だった。
これを構想し、一冊にまとめた筆力はお見事。
どんでん返しの仕掛けもお見事。
しかし、現実感に乏しく、これは綾辻行人氏の『十角館の殺人』のように、パズルとして楽しむべきものなのだと思った。
もちろん、デビュー作とは思えないほど、質が高いが。