三つ数えろ：成井豊の公式ブログ：SSブログ

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三つ数えろ　[映画] [編集]

１０月２２日（日）
ハワード・ホークス監督『三つ数えろ』（１９４６年）AmazonPrimeで鑑賞。

出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
発売日: 2016/06/08
メディア: Blu-ray

１９４０年代後半、ロサンゼルス。
フィリップ・マーロウ（ハンフリー・ボガード）は検事局の調査員を辞職して、探偵事務所を開業。
ある日、大富豪のスターンウッド将軍の邸宅に呼ばれる。
邸宅には、将軍と共に、長女のヴィヴィアン（ローレン・バコール）、次女のカルメン（マーサ・ヴィッカーズ）が住んでいた。
将軍は古書店主のガイガーがカルメンに対しバクチの借金の催促の名目で脅迫してきたと打ち明けて、解決を依頼する。
将軍の用心棒のリーガンは、賭博師のエディ・マース（ジョン・リッジリー）の妻と姿を消したらしい。
マーロウはガイガーの古書店に行くが、店員のアグネス（ドロシー・マローン）に追い払われる。
ガイガーを尾行すると、ラバーン・テラスの一軒家に辿り着く。
雨の中、別の車がやってくるが、運転していたのはカルメンだった。
銃声と悲鳴を聞き、マーロウが家の中に走り来込むと、酩酊状態のカルメンと、ガイガーの射殺死体があった‥‥。

原題は『The Big Sleep』。
レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説『大いなる眠り』を映画化。
本国アメリカでは圧倒的な高評価で、「フィルムノワールの金字塔」と呼ばれている。
確かに複雑怪奇なプロットを巧みにまとめた脚本、緊張感をキープしながらテキパキと話を進める演出、どちらも凄い。
主演のハンフリー・ボガードとローレン・バコールもカッコいい。
原作者のチャンドラーは、ボガードの背が低いことから、彼が「マーロウ」を演じることに難色を示したらしい。
冒頭のシーンで、ボガード演じるマーロウはカルメンに「背が低いのね」と言われるが、原作の同じ場面では「背が高いのね」と言われている。
ハンフリー・ボガードが演じるマーロウは「努力はしているんだが」と答えていて、とてもカッコいい。
お薦めです。