グッバイ、リチャード！

４月１５日（金）
ウェイン・ロバーツ監督『グッバイ、リチャード！』（２０１８年）NETFLIXで鑑賞。

グッバイ、リチャード! [Blu-ray]

• 出版社/メーカー: Happinet
• 発売日: 2021/03/03
• メディア: Blu-ray

リチャード・ブラウン（ジョニー・デップ）は大学の英文学の教授。
ある日、医者から末期の肺がんで、余命は半年と告知される。
リチャードは妻のヴェロニカ（ローズマリー・デウィット）と娘のオリヴィア（オデッサ・ヤング）に真実を告げようとする。
が、その前に、オリヴィアは同性愛者であることをカミングアウトする。
また、ヴェロニカは、学長のヘンリー・ライト（ロン・リヴィングストン）と不倫していると言う。
翌日、教壇に立ったリチャードは、やる気のない学生に出ていくことを命じ、残った学生たちに本気で話し始める‥‥。

原題は『The Professor』。
最初は『Richard Says Goodbye』というタイトルで公開されたが、後に変更されたらしい。
末期の肺がんと診断された大学教授を描いた、ビートなヒューマンドラマ。
黒澤明監督『生きる』（１９５２年）以来、繰り返し使われてきたテーマで、特に新味もない。
本国アメリカでの評価も低い。
ジョニー・デップのファン以外にはお薦めしない。
でも、ファンて、まだいるのかな？
他に、ダニー・ヒューストン、ゾーイ・ドゥイッチらが出演。

未来は決まっており、自分の意志など存在しない。

４月１４日（木）
妹尾武治『未来は決まっており、自分の意志など存在しない。』（光文社新書）読了。

未来は決まっており、自分の意志など存在しない。～心理学的決定論～ (光文社新書)

• 作者: 妹尾 武治
• 出版社/メーカー: 光文社
• 発売日: 2021/03/26
• メディア: Kindle版

九州大学大学院芸術工学研究院准教授の妹尾武治が、自身の提唱する「心理学的決定論」を解説する。

人間の自由意志は錯覚であり、すべての行動は事前に決まっている。
環境と自己との相互作用による脳の働きによって、必然的に不可避な一つの行動に導かれる。
この主張を、心理学、生理学、脳科学、仏教、哲学、文学、アートの知識を駆使して、論証していく。
そんバカなと思いながら読み始めたが、いつの間にか納得させられていた。
読みやすくておもしろい本。
お薦めです。

辻村深月シアター『かがみの孤城』『ぼくのメジャースプーン』の稽古１０日目。
『ぼくのメジャースプーン』の稽古３日目。
９・１０・１１・１２場の立ち稽古をしました。
今日から、キャラメルボックスの岡田達也が参加。
膨大なセリフがほぼほぼ入っていて、驚嘆しました。
これで、『ぼくのメジャースプーン』の段取りは大体決まり。
何とか形になって、ホッとしました。
明日からはまた『かがみの孤城』。
頑張ります。

ワンダフル・ファミリー／ ベイビー・トーク３

４月１４日（木）
トム・ロペルースキー 監督『ワンダフル・ファミリー／ ベイビー・トーク３』（１９９３年）NETFLIXで鑑賞。

ベイビー・トーク 3 ワンダフルファミリー [DVD]

• 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
• 発売日: 2009/08/05
• メディア: DVD

トーキング・ベイビーのマイキー（デイヴィッド・ギャラガー）とジュリー（タビサ・ルピアン）の兄妹は、６歳と４歳に成長。
パパのジェームズ（ジョン・トラヴォルタ）は大企業の女性経営者サマンサ（リセット・アンソニー）のフライべート・ジェットのパイロットになったが、ママのモリー（カースティ・アレイ）が会社をクビになってしまう。
マイキーが犬をほしがったので、ジェームズはヘットショッフに連れていく。
そこでマイキーが選んだのは、雑種のロックス（声／ダニー・デヴィート）だった。
同じ日、サマンサが血統書つきのプードル犬ダフネ（声／ダイアン・キートン）を連れてきた‥‥。

大ヒットした『ベイビー・トーク』の第三作だが、僕は１も２も見ていない。
この映画では子供たちが成長し、言葉が話せるようになったため、代わりに犬の言葉が人語として聞こえる。
他愛ない話だが、センスが良くて、楽しめた。
シリーズ３本の中では、これが一番評判いいのだ。
主演のジョン・トラボルタが、とっても素敵。
彼を誘惑するリセット・アンソニーが美しい。
１と２も見てみようかな。

夜と乙女

４月１３日（水）
ギヨーム・ミュッソ『夜と乙女』（集英社文庫）

夜と少女 (集英社文庫)

• 出版社/メーカー: 集英社
• 発売日: 2021/09/17
• メディア: 文庫

フランス、コート・ダジュール、アンティーブ。
トマ・デュガレはアメリカで活躍する作家。
名門校リセ・サン＝デグジュヘリの創立５０周年記念式典に出席するため、故郷のアンティーブに帰ってくる。
１９９２年、在学中のトマは、同級生のヴィンカ・ロックウェルに片想いしていた。
が、ヴィンカは哲学教師のアレクシス・クレマンと失踪してしまった。
が、それは表向きの話で、実はアレクシスは、トマと、トマの親友のマキシム・ビアンカルディーニがが殺した。
アレクシスの死体は、マキシムの父で、建設会社社長のフランシスが、新築中だった体育館の壁に埋めてしまった。
その体育館が、取り壊しになると聞き、慌てて帰ってきたのだ‥‥。

ギヨーム・ミュッソの本はこれが５冊目。
今、フランスで最も売れているミステリー作家で、この本も当然売れた。
ミステリーと言うよりサスペンスで、やはり非常によくできている。
各章の冒頭にエヒグラフがあるのだが、その一つが村上春樹の『１Q８４』からの抜粋で、ちょっとうれしかった。
お薦めです。

辻村深月シアター『かがみの孤城』『ぼくのメジャースプーン』の稽古９日目。
『ぼくのメジャースプーン』の稽古２日目。
５・６・７・８場の立ち稽古をしました。
一応、演出フランを考えて、稽古場ヘ行くのですが、当然その通りにはならず、四苦八苦して、作っています。
大変だけど、これが楽しい！
これこそが新作の醍醐味だと思います。
頑張ります。

THE INFORMER／３秒間の死角

４月１３日（水）
アンドレア・ディ・ステファノ監督『THE INFORMER／３秒間の死角』（２０１９年）NETFLIXで鑑賞。

THE INFORMER 三秒間の死角 [DVD]

• 出版社/メーカー: インターフィルム
• 発売日: 2020/11/04
• メディア: DVD

ピート・コズロー（ジョエル・キナマン）は元特殊部隊の兵士だったが、妻のソフィア（アナ・デ・アルマス）を守るために人を殺してしまう。
懲役１２年に処せられたが、FBI捜査官のエリカ・ウィルコックス（ロザムンド・パイク）と、彼女の上司のモンゴメリー（クライヴ・オーウェン）から、早期の出所と引き替えに捜査への協力を求められ、ニューヨークのポーランド系マフィアに潜入する。
最後の仕事として、大規模な偽の取引を計画したが、その過程で、ニューヨーク市警の潜入捜査官の正体を暴いてしまう。
マフィアのボスの「将軍」は、コズローに、ベイル・ヒル刑務所内に麻薬流通網を作れと命じる。
FBIに助けを求めると、刑務所での取引情報を得ることで将軍の逮捕するという別の作戦を提案されてしまう‥‥。

アンデシュ・ルースルンドとベリエ・ヘルストレムが２００９年に発表した小説『三秒間の死角』の映画化。
サスペンスとして、なかなかの出来。
主演のジョエル・キナマンがカッコよかった。
スウェーデン出身で、現在４２歳。
『ロボコップ』のリメイクの主演で名を挙げたらしい。
お薦めです。

三秒間の死角 上 (角川文庫)

• 出版社/メーカー: 角川マガジンズ
• 発売日: 2013/10/25
• メディア: 文庫

まいごのしろくま

４月１２日（火）
アンドレ・ダーハン『まいごのしろくま』（学習研究社）読了。

まいごのしろくま (ＢＯＯＫＳ　ＰＯＯＫＡ)

• 出版社/メーカー: 学研プラス
• 発売日: 2010/08/04
• メディア: 単行本（ソフトカバー）

アンドレ・ダーハン『なんてすてきな日』（学習研究社）読了。

なんてすてきな日 - Eddy Bear (BOOKS POOKA)

• 出版社/メーカー: 学研プラス
• 発売日: 2009/10/28
• メディア: 単行本

フランスのイラストレーター、アンドレ・ダーハンの絵本２冊。
翻訳はどちらも角田光代。

『まいごのしろくま』は、シロクマの親子の話なのだが、作者のアンドレ・ダーハンは、クマの身体や骨格を研究していない。
親クマの体は、人間の体の動きをしている。
これはさすがにまずいんじゃないか？
ただただ、ガッカリした。

辻村深月シアター『かがみの孤城』『ぼくのメジャースプーン』の稽古７日目。
『ぼくのメジャースプーン』の稽古１日目。
１～４場の立ち稽古をしました。
新作は演出も手探り状態。
しかし、どのシーンも順調に段取りが決まり、時間が余ったので、最後に１～４場を通しました。
原田樹里、稲田ひかる、森めぐみら、脇のお姉さま方がおもしろいおもしろい。
岡田達也の代役の、松崎浩太郎くんも頑張ってくれました。
好調なスタートでした。

透明人間

４月１２日（火） リー・ワネル監督『透明人間』（２０２０年）NETFLIXで鑑賞。

透明人間 [Blu-ray]

• 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
• 発売日: 2021/07/21
• メディア: Blu-ray

セシリア・カシュ（エリザベス・モス）は、ある夜、エイドリアン・グリフィン（オリヴァー・ジャクソン＝コーエン）の屋敷から逃げ出す。 エイドリアンは光学の研究者で、セシリアの恋人だったが、彼女から自由を奪い、屋敷に閉じ込めていた。 セシリアは妹のエミリー（ハリエット・ダイアー）の友人で、警官のジェームズ・レイニア（オルディス・ホッジ）のアハートに逃げ込む。 数日後、エイドリアンの兄で弁護士のトム（マイケル・ドーマン）から、「エイドリアンが手首を切って自殺し、貴方に５００万ドルの遺産を残した」と告げられる。 が、セシリアの周囲で異常な現象が次々と起こった‥‥。 これは傑作！ 原題は『The Invisible Man』。 H・G・ウェルズが１８９７年に発表した小説『透明人間』は、１９３３年に映画化されたが、それを現代風にリブートした作品。 監督は、『ソウ』シリーズのリー・ワネルで、やはりこの人の才智は凄い。 脚本も演出も非常質が高く、何度もギョッとさせられた。 ヒロイン役ノエリザベス・モスが普通のおばさんだったのが、ちょっと残念。 お薦めです。

透明人間 [Blu-ray]

• 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
• 発売日: 2016/08/24
• メディア: Blu-ray

【おトク値! 】ソウ(Blu-ray)

• 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
• 発売日: 2017/11/15
• メディア: Blu-ray

町山智浩・春日太一の日本映画講義／戦争・パニック映画編

４月１１日（月）
『町山智浩・春日太一の日本映画講義／戦争・パニック映画編』（河出新書）読了。

町山智浩・春日太一の日本映画講義 戦争・パニック映画編 (河出新書)

• 出版社/メーカー: 河出書房新社
• 発売日: 2019/07/25
• メディア: 新書

映画評論家の町山智浩と、時代劇研究家の春日太一が、日本の戦争映画・パニック映画について語り合う。

取り上げられたのは、
〇小林正樹監督『人間の条件』（１９５９～１９６１年）
〇岡本喜八監督『日本のいちばん長い日』（１９６７年）
〇岡本喜八監督『激動の昭和史／沖縄決戦』（１９７１年）
〇森谷司郎監督『日本沈没』（１９７３年）
〇佐藤純彌監督『新幹線大爆破』（１９７５年）
〇スティーヴン・オカサギ監督『MIFUNE／THELASTSAMURAI』（２０１８年）
１本目と３本目を見ていないので、ぜひ見ようと思った。
お薦めです。

辻村深月シアター『かがみの孤城』『ぼくのメジャースプーン』の稽古７日目。
『かがみの孤城』の台本２周目。１・２・３・４・５場の立ち稽古しました。
その後、第二回美術会議。
懸案になっていた『ぼくのメジャースプーン』の美術がついに決まりました。
明日から立ち稽古が始まるので、ぎりぎりセーフでした。
よかったよかった！

迷い婚／すべての迷える女性たちへ

４月１１日（日）
ロブ・ライナー監督『迷い婚／すべての迷える女性たちへ』（２００５年）NETFLIXで鑑賞。

迷い婚-すべての迷える女性たちへ [Blu-ray]

• 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
• 発売日: 2008/06/11
• メディア: Blu-ray

サラ・ハッティンガー（ジェニファー・アニストン）は新聞記者で、弁護士のジェフ・ディリー（マーク・ラファロ）と婚約中。
妹のアニー（ミーナ・スヴァーリ）の結婚式に出席するため、ジェフと共に、ロサンゼルスの実家に向かう。
そこで、１９６７年の映画『卒業』のモデルが、祖母のキャサリン・リシュリュー（シャーリー・マクレーン）と亡くなった母であることを知る。
母は、父アール（リチャード・ジェンキンス）との式の前に、１０日間、行方不明になった。
行き先は前の恋人のボー・バローズ（ケビン・コスナー）の所だった‥‥。

原題:『Rumor Has It...『。
アイディアがいいし、キャストも豪華だが、脚本が今一つで、盛り上がらなかった。
ジェニファー・アニストンは１９６９年生まれで、最初の夫はブラッド・ピット。
すっきりとした美人だが、僕は全く魅了を感じない。
サラ・ジェシカ・パーカーも、ジェニファー・ロペスも、よくわからない。
何か共通点があるのだろうか？

中野のお父さんの快刀乱麻

４月１０日（日）
北村薫『中野のお父さんの快刀乱麻』（文藝春秋）読了。

中野のお父さんの快刀乱麻

• 作者: 北村 薫
• 出版社/メーカー: 文藝春秋
• 発売日: 2021/11/10
• メディア: 単行本

田川美希は文宝出版の中堅編集者。
仕事の上で何か疑問を持つと、すぐに実家の中野ヘ帰る。
元高校教師の父に相談するためだ。
父は文学についての造詣が深く、知らないことなど何もないよう。
まさに生き字引だった‥‥。

北村薫さんの本はこれが４５冊目。
「中野のお父さん」シリーズの３冊目。
短編集で、６編を収録。
どの作品にも、文学上のサプライズがあり、楽しめる。
お薦めです。

今日は稽古休みで、午前は今年１５回目のジョギング。
今日はちょっと距離を伸ばして、４,５キロ走って、０,８キロ歩いて、２,２キロ走りました。
４,５キロのタイムは、２５分５８秒。
初めて走った距離なので、比較できませんが、あまり速くなかったと思います。
午後は、日本劇作家協会の戯曲セミナーの参加者の戯曲を読みました。
来週、ZOOMで本人に講評を行うのです。
毎年やっている仕事ですが、１対１で話すので、毎回緊張します。
頑張ります。