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賛美せよ、と成功は言った [本]

5月20日(日)
石持浅海『賛美せよ、と成功は言った』(祥伝社)読了。

賛美せよ、と成功は言った (ノン・ノベル)

賛美せよ、と成功は言った (ノン・ノベル)

  • 作者: 石持浅海
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2017/10/11
  • メディア: 新書


武田小春は33歳の研究医。
予備校時代の友人の結婚式に出席し、当時の友人たちと15年ぶりに再会する。
その中にはかつての親友・碓氷優佳もいた。
友人の一人・湯村勝治がロボット開発で大きな賞を取ったため、みんなで祝賀会を行うことになる。
会場は山梨県の河口湖畔のホテルで、参加者は恩師の真鍋宏典と教え子9名。
夕食の席で、教え子の一人である神山裕樹が、真鍋の頭をビール瓶で殴り、殺してしまう。
神山はなぜそんなことをしたのか?

石持浅海氏の本はこれが32冊目。
この本は「碓氷優佳」シリーズの5冊目で、過去の4冊は以下の通り。
『扉は閉ざされたまま』『君の望む死に方』『彼女が追ってくる』『わたしたちが少女と呼ばれていた頃』
碓氷優佳は名探偵役で、主役はいつも別の人物。
『扉は閉ざされたまま』は途轍もない傑作で、他の3冊もなかなかの出来。
当然、この『賛美せよ、と成功は言った』もおもしろかった。
シリーズの常で、事件は冒頭で起こり、後はひたすらディスカッション。
犯人と碓氷が論理を戦わせる。
その攻防が何ともスリリングで、読み応えがあった。
が、いつも問題になるのは犯人の動機の薄弱さで、それは今回も少々気になった。
それも凌駕するおもしろさだったが。
お薦めです。

キャラメルボックス2018グリーティングシアター『無伴奏ソナタ』の千秋楽。
大入り満員で無事に幕を下ろすことができました。
ご来場くださった皆さんに厚く御礼申し上げます。
ありがとうございました。
今日は今年1~3月に行ったシアター1010のドラマリーディング教室の受講生の方々11人が見に来てくださいました。
楽しんでくださったようで、安心しました。
『無伴奏ソナタ』のメンバーは明日、宇都宮へ出発。
1カ月にわたる長いツアーが始まります。
まあ、途中一度、東京へ帰ってきますが。
僕は東京に残って、『おおきく振りかぶって/夏の大会編』の執筆。
お互いに頑張ろう!

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