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おらおらでひとりいぐも [本]

4月16日(火)
若竹千佐子『おらおよでひとりいぐも』(河出書房新社)読了。

おらおらでひとりいぐも 第158回芥川賞受賞

おらおらでひとりいぐも 第158回芥川賞受賞

  • 作者: 若竹千佐子
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2017/11/16
  • メディア: 単行本


東京。
桃子さんは74歳。
東北生まれで、昭和39年、東京オリンピックの年に、結婚式の直前に家出して、上京。
同じ東北生まれで美男子の周造と結婚し、二人の子供を産んだ。
が、周造は死に、子供たちとも疎遠になった。
今は古いアパートで独り暮らしをしながら、ボーッとしている。
頭の中には、50年使わなかった東北弁が渦巻いている……。

芥川賞受賞作。
東北弁を駆使した、老女の妄想小説。
桃子さんの行動は亡き夫の墓参りに行くことだけで、それ以外はひたすら東北弁で思考している。
思弁小説と言ってもいいくらいで、それなのに読んでいた退屈しないのは、ひとえに東北弁のせいだろう。
タイトルから宮沢賢治との関連を予想したが、それは全くなかった。
芥川賞審査員の選評は絶賛の嵐。
63歳の新人作家の快挙。

今日は名古屋西高校のワークショップで、名古屋に行きます。
1210から開始なので、もう家を出なければなりません。
授業を2コマやった後、演劇部の練習にも参加します。
どんな子たちと出会えるか、とっても楽しみ。
それでは行ってきます!

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