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百鬼園随筆 [本]

4月17日(水)
内田百間『百鬼園随筆』(新潮文庫)。

百鬼園随筆 (新潮文庫)

百鬼園随筆 (新潮文庫)

  • 作者: 内田 百けん
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2002/04/25
  • メディア: 文庫


夏目漱石の弟子で、小説家・エッセイストの内田百間の第一随筆集。

内田百間の「間」の字は、門構えに「月」が正しいが、僕のパソコンでは出せないので、門構えに「日」で代用している。
本名は内田栄造で、1889年、岡山県岡山市生まれ。
東京大学独文科に入学し、夏目漱石に私淑。
卒業後は、陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学で、ドイツ語教授を歴任。
1934年に教職を辞し、作家専業となる。
小説家よりエッセイストとして有名で、この本は昭和8年に出版され、ベストセラーとなり、日本にエッセイブームを巻き起こした。
特徴はその独特な諧謔味で、自身の借金生活を自虐的に描き、また自身をモデルにした、頑固でいい加減なドイツ語教師「百鬼園」の言行を小説スタイルで描く。
あまりにも有名な本なので、僕も読んでみたが、確かにおもしろく、「百鬼園」など、『我輩は猫である』の珍野苦沙弥先生を思い出した。
しかし、借金の話が多いのにはちょっと閉口。

昨日は日帰りで、名古屋西高校表現芸術コースの授業に行ってきました。
今年から開設されたコースで、2年生19人(うち1人は欠席)が対象。
助手の大滝真実とともに、2コマ、教えました。
メニューはシアターゲーム、発声練習、二人語り。
その後、演劇部で2時間半、ワークショップ。
こちらのメニューは台本練習のみで、テキストは『無伴奏ソナタ』1場。
高校生たちはみんな元気で、どのメニューにも積極的に取り組んでくれました。
日帰りで東京・名古屋を往復し、合計4時間以上の授業・ワークショップ、というのは初体験で、帰宅後はバタンキュー。
しかし、とても楽しい1日でした。

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