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風が吹くまま [映画]

12月23日(月)
アッバス・キアロスタミ監督『風が吹くまま』(1999年)GEOのレンタルDVDで鑑賞。

風が吹くまま ニューマスター版 [Blu-ray]

風が吹くまま ニューマスター版 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray


テヘランの北700キロにあるシダレという山村。
そこで行われる珍しい葬儀を撮影するため、TVディレクターのベーザード(ベーザード・ドーラニー)とクルーがやってくる。
知り合いで、この村出身の男の祖母が、もうすぐ亡くなるはずなのだ。
ところが、祖母はなかなか死なない。
雇い主のグダルジからたびたび催促の電話がかかってくるが、声が聞き取りにくいため、墓のある丘の上まで車でいちいち移動しなければならない。
3日の予定だったのに、2週間過ぎても、祖母は亡くならない。
クルーが文句を言い始め、ベーザードのイライラは募る……。

前作の『桜桃の味』と対照をなす映画。
『桜桃の味』では主人公がなかなか死ねなかったが、『風が吹くまま』では老婆がなかなか死なない。
どちらも死を待ち続けるうちに、次第に気持ちが変化していく。
監督の狙いはよくわかるが、「待つ」ことを描く映画にはストーリー性が乏しく、景色もあまり変わらない。
それでも、『桜桃の味』に比べれば、シダレという山村の斜面にできた家並、広大な小麦畑は美しく、イランの田舎の景色を楽しむことができた。

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