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漁師の愛人 [本]

6月27日(土)
森絵都『漁師の愛人』(文春文庫)読了。

漁師の愛人 (文春文庫)

漁師の愛人 (文春文庫)

  • 作者: 絵都, 森
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2016/07/08
  • メディア: 文庫


本多紗江は5年前、妻子持ちの男・長尾と付き合い始めた。
長尾は音楽プロデューサーだったが、会社が倒産して、故郷で漁師をやると言い出す。
紗江は長尾について、長尾の故郷の漁村にやってくる。
続いてもせいぜい半年、と思っていたら、長尾は漁師の仕事に馴染み、東京に戻る気配はない。
漁村の人々は紗江を「二号丸」と呼んで、近寄ろうとしない。
紗江の話し相手は、毎日電話してくる円香。
長尾の別れた妻の円香が、なぜか紗江に電話してくるのだった……。

森絵都氏の本はこれが15冊目。
短編5つを収録した短編集で、上記は表題作の『漁師の愛人』。
プリンを巡って男たちが熱い闘いを繰り広げる『少年のプリン』『老人とアイロン』『ア・ラ・モード』の3部作がおもしろかった。
どれも文庫本で15ページ前後で、ハイ・テンション。
坂口安吾のファルス『風博士』を思い出した。

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