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瀧の白糸 [映画]

2月10日(木)
溝口健二監督『瀧の白糸』(1933年)GYAOで鑑賞。

瀧の白糸 [VHS]

瀧の白糸 [VHS]

  • 出版社/メーカー: アポロン
  • 発売日: 1991/01/25
  • メディア: VHS


金沢。
「瀧の白糸」(入江たか子)は旅の一座の水芸人。
本名は水島友という、25歳の女性だった。
ある日、高岡で乗合馬車に乗り、御者の村越欣弥(岡田時彦)と出会う。
数日後、金沢の卯辰橋で欣弥と再会。
欣弥が金のために学問を断念したことを知った白糸は、自分に援助させてほしいと言う。
欣弥は東京へ行き、大学で法律を学び始める。
白糸は必死で仕送りを続けたが……。

溝口健二の映画はこれが6本目。
モノクロ、サイレント映画。
原作は泉鏡花の小説『義血侠血』で、まず新派で舞台化され、その後、映画、テレビドラマ、オペラにもなった。
映画化はなんと6回で、溝口健二版は2回目。
ウィキペディアによれば、現在5つプリントが存在するが、ラストシーンが欠落したものや、ラストシーンを含むが欠落や傷が多いものなど、不完全なプリントしか残っていない。
このため、フィルムセンターが欠落部分を補い、ラストシーンを修復したデジタルリマスター版が作成されている。
確かに、ところどころ話が飛び、わかりにくかった。
しかし、何度も映画化されていることからわかるように、原作のストーリーがおもしろく、88分間しっかり楽しめた。
他に、菅井一郎、浦辺粂子らが出演。

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