探花／隠蔽捜査９

８月２０日（土）
今野敏『探花／隠蔽捜査９』（新潮社）読了。

探花―隠蔽捜査９―

• 作者: 今野敏
• 出版社/メーカー: 新潮社
• 発売日: 2022/01/19
• メディア: Kindle版

竜崎伸也は、神奈川県警察本部刑事部長。
ある日、警邏部長として、警察大学校で同期だった八島圭介が福岡から転任してくる。
竜崎は知らなかったが、入庁時の席次が、竜崎は３番で、八島が１番だったらしい。
それを教えてくれたのは、警視庁刑事部長の伊丹で、彼は２番だったと言う。
横須賀市のヴェルニー公園で、中年男性の死体が発見される。
本来なら、本部長の佐藤が行くべきだったが、八島は竜崎に押し付ける。
竜崎は不審に思いながら、横須賀署に向かった‥‥。

『隠蔽捜査』シリーズ９作目。
短編集の２作を入れると、１１作目。
僕はこのシリーズの大ファンだが、もう、おもしろくておもしろくて、ページを繰る手が止まらず、３３４ページを一気に読んでしまった。
ミステリーとしても、小説としても、質はけっして高くない。
が、竜崎伸也という人物が誠に魅力的で、話の展開のスピード感が桁外れに速いのだ。
１１作目になっても、その勢いは全く衰えていない。
今野敏様、凄いです、降参です。
というわけで、お薦めです。