歴史は夜作られる：成井豊の公式ブログ：SSブログ

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歴史は夜作られる　[映画] [編集]

１０月１８日（火）
フランク・ボーザーン監督『歴史は夜作られる』（１９３６年）AmazonPrimeで鑑賞。

出版社/メーカー: ジュネス企画
発売日: 2016/02/25
メディア: DVD

アメリカ海運王ブルース・ヴェイル（コリン・クライヴ）は異常に嫉妬深い男だった。
彼は妻のアイリーン（ジーン・アーサー）を愛し、新造の巨船にもプリンセス・アイリーンと命名した。
しかし、アイリーンにはヴェイルの異常さが堪え難く、ロンドンで離婚訴訟を起こした。
アイリーンはヴェイルの許を去って、パリへ。
ヴェイルはパリへ追って行き、運転手のマイケルに命じて、アイリーンの部屋に侵入させた。
ところが、マイケルがアイリーンに迫った時、バルコニーから一人の男が入ってきて、彼を打ち倒した。
男は、パリのレストラン「青い城」の給仕長ポール・デュモン（シャルル・ボワイエ）だった‥‥。

原題は、『HISTORY IS MADE AT NIGHT』。
美男子に対して「甘いマスク」という言い方をするが、シャルル・ボワイエこそが真の「甘いマスク」だと思う。
とにかく眩しいばかりの美しさ。
ヒロインのジーン・アーサーも美人だが、シャルル・ボワイエの足元にも及ばない。
当時のハリウッド映画は、ヒロインのアップをソフトフォーカスで撮るが、当然シャルル・ボワイエもソフトフォーカス。
シャルル・ボワイエは、１９８９年フランス生まれ。
ソルボンヌ大学で哲学を学んだ後、パリ・コンセルヴァトワールで演劇を学び、１９２０年に舞台俳優となる。
同年、映画にもデビュー。
１９３４年にアメリカに渡り、イギリス人女優のパット・パターソンと結婚し、ハリウッドで活躍。
１９４２年にアメリカの市民権を取得。
アカデミー賞に４回ノミネートされ、１９４２年にそれまでの功績が認められ、アカデミー賞特別賞を受賞した。
１９７８年、妻が癌で亡くなった２日後に、大量の睡眠薬を飲んで自殺。
代表作は、『リリオム』（１９３４年）『うたかたの戀』（１９３６年）、『ガス燈』（１９４４年）、『凱旋門』（１９４８年）、『おしゃれ泥棒』（１９６６年）などなど。
ところで、シャルル・ボワイエの表記は「Charles Boyer」で、これを英語風に読むと「チャールズ・ボイヤー」になってしまう。
いやいや、この人はやっぱり、シャルルでしょう。