SSブログ

真実の10メートル手前 [本]

3月15日(木)
米澤穂信『真実の10メートル手前』(東京創元社)読了。

真実の10メートル手前 (創元推理文庫)

真実の10メートル手前 (創元推理文庫)

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2018/03/22
  • メディア: 文庫


太刀洗万智(たちあらいまち)は東洋新聞大垣支局の記者。
後輩の新人・藤沢と塩尻に向かう。
フューチャーステアは3年前に創業された新興企業で、高齢者にネットを介して、日用品や衣料品を届けるサービスを行っていた。
創業時、社長の早坂一太は26歳、妹で広報担当の早坂真理は大学生だった。
ぞのフューチャーステアが経営破綻、早坂兄妹は行方不明となった。
2人の妹の弓美は、万智に連絡し、真理を探してくれと頼んだ……。
太刀洗万智を主人公としたミステリ短編6つを収録した連作短編集で、上記は一つ目の『真実の10メートル手前』。

米澤穂信氏の本はこれが18冊目。
『さよなら妖精』『王とサーカス』の太刀洗万智がまたしても主役をつとめる。
一つ目の『真実の10メートル手前』ではまだ新聞記者だが、二つ目の『正義漢』からはフリー記者となる。
抜群の推理力と行動力がカッコいい。
5つ目の『ナイフを失われた思い出の中に』が圧倒的におもしろかった。
お薦めです。

キャラメルボックス2018スプリングツアー『夏への扉』の本番2日目。
開演は14時です。
ぞの後、19時からアフターイベント。
今朝は10時から、ぞの場当たり。
ようやく初日が開いたのに、のんびりしてはいられない。
楽しいイベントにするために、頑張ります。

nice!(1) 
共通テーマ:演劇

代表作でわかる印象派BOX [本]

3月14日(水)
富田章『代表作でわかる印象派BOX』(講談社)読了。

代表作でわかる 印象派BOX

代表作でわかる 印象派BOX

  • 作者: 冨田 章
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/02/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


東京ステーションギャラリー館長の富田章が、印象派の代表作150点を紹介する。

一昨年の冬に美術の本を読もうと決心して、これが105冊目。
印象派の本もいろいろ読んできたが、これは有名な作品がほとんど網羅してあって、ぜひとも手元に置いておきたい一冊。
入門者にも最適だと思う。
お薦めです。

キャラメルボックス2018スプリングツアー『夏への扉』の本番初日。
1100から場当たりの続きを開始して、終了したのがなんと1430。
転換が大変で、こんな時間になってしまったのです。
ゲネプロの開始予定時刻は1400でしたが、当然延長。
90分遅れの、1530から開始。
いくつかミスもありましたが、何とか通せました。
で、1900、本番初日が開演。
ゲネプロよりはるかによい出来で、ホッとしました。
初舞台の新人3人も、無事に演じ切りました。
トリプルのアンコールを終えて、役者たちが楽屋に帰ってくると、今回出演していないキャラメルボックスのメンバーがたくさんでお出迎え。
出演者一同で記念写真。
長い1日でしたが、最後は笑顔で終わることができました。
ご来場くださった皆さんに厚く御礼申し上げます。
まだチケットを買ってないというあなた、ぜひぜひ見に来てください。
心よりお待ちしています。

nice!(2) 
共通テーマ:演劇

我ら荒野の七重奏 [本]

3月13日(火)
加納朋子『我ら荒野の七重奏』(集英社)読了。

我ら荒野の七重奏

我ら荒野の七重奏

  • 作者: 加納 朋子
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2016/11/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


山田陽子は編集者で、夫の信介、小学生の息子の陽介と3人暮らし。
ある日、夫の上司の息子の演奏会に行く。
上司の息子がトランペットを吹く姿を見て、陽介は自分も同じ中学に行き、トランペットが吹きたいと言い出す。
山田家は突然、受験モードに突入。
しかし、一年後の受験は見事に失敗。
陽介は地元の公立中学に入学し、吹奏楽部に入部した……。

加納朋子氏の本はこれが22冊目。
『レインレイン・ボウ』『七人の敵がいる』に登場した山田陽子が主人公。
「ミセス・ブルドーザー」と呼ばれる陽子のキャラクターがすばらしい。
部活小説はいろいろあるが、これは中学の吹奏楽部の部員の親たちの物語。
ぞれがどんなに大変か、よくわかった。
『七人の敵がいる』はテレビドラマ化されたが、これもいけるんじゃないかと思った。

キャラメルボックス2018スプリングツアー『夏への扉』の仕込み2日目。
僕は13時から新中野の稽古場で、『ラスト・フィフティーン・ミニッツ』の稽古。
2時間みっちりやって、池袋サンシャイン劇場へ。
17時より、場当たり。
まずはダンスシーンからで、川崎悦子先生が主に登場と退場を手直ししてくださいました。
ぞれから頭から1場ずつ稽古。
2140に6場が終了したところで、今日は上がり。
予定よりちょっとだけ遅れていますが、まだまだ大丈夫。
明日は朝から場当たりの続きをやって、ゲネプロをやって、本番初日。
長い1日ですが、最後まで頑張ります!

nice!(3) 
共通テーマ:演劇

奇跡の職場 [本]

3月12日(月)
矢部輝夫『奇跡の職場』(あさ出版)読了。

奇跡の職場 新幹線清掃チームの働く誇り

奇跡の職場 新幹線清掃チームの働く誇り

  • 作者: 矢部 輝夫
  • 出版社/メーカー: あさ出版
  • 発売日: 2013/12/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


株式会社JR東日本テクノハートTESSEIおもてなし創造部長の矢部輝夫が、自身が成し遂げた会社の改革を振り返る。

矢部輝夫氏は1966年に国鉄に入社。
立川駅長、運輸部長、運輸車両部指令部長などを歴任。
2005年、鉄道整備株式会社経営企画部長に就任。
会社を大きく改革し、世界中から注目を浴びる。
この本は矢部氏の回想録で、エッセイふうの読物。
文字が大きく、読みやすかったが、もっと突っ込んだところが知りたかった。

キャラメルボックス2018スプリングツアー『夏への扉』の仕込み1日目。
しかし、僕は13時より、新中野の稽古場で、『ラスト・フィフティーン・ミニッツ』の稽古。
その前に、また2キロ走りました。
タイムは5秒遅くなって、10分50秒。
悔しい!
稽古は16時までみっちりやって、池袋サンシャイン劇場へ。
18時より会議。
1830より、3月15日のアフターイベントのドラマ・リーディングの稽古。
こちらもしっかり読み合わせをしました。
舞台美術は、あの懐かしい扉だらけの世界。
サンシャイン劇場は、初演のル・テアトル銀座より一回り小さいので、ギュッと凝縮させた感じ。
この中をダニエルとピートが走り回る。
とっても楽しみです。


nice!(2) 
共通テーマ:演劇

沈黙 [映画]

3月12日(月)
マーチン・スコセッシ監督『沈黙』(2016年)WOWOWで鑑賞。

沈黙-サイレンス- [DVD]

沈黙-サイレンス- [DVD]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: DVD


17世紀前半、マカオ。
イエズス会の宣教師ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)とガルペ(アダム・ドライバー)は、2人の師であるフェレイラ(リーアム・ニーソン)が日本で棄教したとの情報を得る。
事実を確かめるため、2人は日本人キチジロー(窪塚洋介)の案内で、日本の九州に潜入する。
2人は隠れ切支丹イチゾウ(笈田ヨシ)・モキチ(塚本晋也)の村に匿われる。
隠れ切支丹は、長崎奉行・井上筑後守(イッセー尾形)により、厳しい弾圧を受けていた……。

遠藤周作の小説『沈黙』の映画化。
僕は高校時代に読み、深く感動した。
映画は原作に忠実で、景色が美しく、2時間40分の長尺が気にならなかった。
イッセー尾形と浅野忠信は英語で堂々と演じていて、頼もしかった。
リーアム・ニーソンもさすがの存在感。
お薦めです。

ノートパソコンのキイボードに水をかけてしまい、いかれてしまいました。
昨夜は3~4時間ほど格闘。
何とか打てるようになりましたが、死んだままのキイがいくつか。
この文章を書くのも、普段の倍以上の時間がかかっています。
マイッタマイッタ。
僕はいまだに親指シフトで、もうキイボードは売ってない。
我慢して使い続けるしかありません。

nice!(2) 
共通テーマ:演劇

サーモン・キャッチャー [本]

3月11日(日)
道雄秀介『サーモン・キャッチャー』(光文社)読了。

サーモン・キャッチャー the Novel

サーモン・キャッチャー the Novel

  • 作者: 道尾 秀介
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2016/11/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


内山賢史は23歳のフリーター。
妹の智とともに、偽の心霊写真を撮ろうとしている。
大洞真実(おおぼらまこと)は60代の何でも屋。
今は大きな屋敷の庭の池の掃除をしている。
春日明(かすがめい)は女子大生。
釣り堀「カープ・キャッチャー」でアルバイトをしている。
趣味はネット上の外国語会話教室「フンダルケッツ」でヒツギム語の勉強をすること。
ヒツギム人のヒキダスがマンツーマンで教えてくれる。
ある日、勉強の最中に、ヒキダスが数人の男たちに拉致された……。

道雄秀介氏の本は24冊目。
トリッキーな仕掛けがいろいろ施されているが、要するにユーモア小説。
それもかなりバカバカしい。
明が学ぶヒツギム語は架空の言語で、「ヨメノヘ」とか「シルミソ、サンクチデクウ」とか、明らかに日本語が元になっている。
もちろん、笑いを狙った仕掛けだが、56歳の僕にはノレなかった。

キャラメルボックス2018スプリングツアー『夏への扉』。
稽古は昨日で終わり、今日は荷出し&積み込み。
昨日の稽古の後、役者たちは各部署に分かれて、衣裳、小道具、音響機材、舞台の床に敷くパンチカーペット、脚立、私物など、劇場に持っていくものをまとめました。
そして、今日は13時からトラックに積み込み。
一方、筒井俊作・渡辺安理、僕の3人は、稽古場の片隅で、芝居の稽古。
3月15日(木)のアフターイベントで上演する、『ラスト・フィフティーン・ミニッツ』です。
初演は去年の8月で、もう7カ月も前なので、きっちり稽古しなければなりません。
筒井と渡辺はセリフを覚えてきましたが、まずは読み合わせから始めました。
筒井は『夏への扉』でも膨大なセリフがあるので、覚えるのが大変だったのではないかと思ったのですが、そうでもなかった、意外と忘れてなかった、とのこと。
その後、頭から立ち稽古をしてみると、筒井も渡辺も、初演の動きが自然と出てくる。
これは大丈夫そうだということで、すぐに通し稽古。
上演時間は16分10秒、ミスもほとんどナシ。
しかし、もっとよくするために、3人でいろいろディスカッションしました。
2回目の通し稽古はちょっと伸びて、16分40秒。
ミスも増えてしまった。
この芝居は一カ所のミスが命取りになりかねないので、修練が必要。
明日明後日も通し稽古を繰り返して、15日の本番に臨もうと思います。
『夏への扉』、もちろん見てほしいけど、この『ラスト・フィフティーン・ミニッツ』もどうかお見逃しなく!



nice!(2) 
共通テーマ:演劇

アルカディア [本]

3月10日(土)
トム・ストッパード『アルカディア』(ハヤカワ演劇文庫)読了。

トム・ストッパード(4)アルカディア(ハヤカワ演劇文庫43)

トム・ストッパード(4)アルカディア(ハヤカワ演劇文庫43)

  • 作者: トム・ストッパード
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2018/02/20
  • メディア: 文庫


1809年4月、イギリスのダービシャー。
レディ・クルームの屋敷の一室で、13歳の娘トマシナ・カヴァリーが、家庭教師のセプティマス・ホッジと勉強している。
セプティマスは、屋敷の客人のエズラ・チェイターの妻と浮気していた。
エズラはセプティマスに決闘を申し込むが、セプティマスに口八丁で丸め込まれてしまう。
200年後、同じ屋敷で、作家のハンナ・ジャーヴィスが調査をしている。
ハンナはレディ・クルームが遺した『ガーデン日記』を研究している。
そこへ、大学でバイロンを研究しているバーナード・ナイチンゲールがやってくる。
ドーナードは、200年前、この屋敷にはバイロンが泊まったと言う……。

翻訳者の小田島恒志さんからいただきました。
トム・ストッパードは1937年、チェコスロヴァキア生まれ。
幼少時にイギリスに移住。
17歳で新聞記者となり、テレビやラジオのシナリオを書き始める。
1966年、『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』でトニー賞最優秀作品賞を受賞。
1997年、ナイトに叙せられる。
1998年、『恋におちたシェイクスピア』でアカデミー最優秀脚本賞を受賞。
2007年、『コースト・オブ・ユートピア』で再びトニー賞最優秀作品賞を受賞。
間違いなく、今のイギリスを代表する劇作家。
『アルカディア』もおもしろかったけど、一回読んだだけでは理解しきれない。
ちょっと時間を置いてから、再読しようと思う。

キャラメルボックス2018スプリングツアー『夏への扉』の稽古23日目。
第4回通し稽古。
上演時間はまたしてもちょっと伸びて、2時間5分弱。
うーん、もうこれ以上、伸びないでほしい!
終了後は、横浜の神奈川県立青少年センターへ行き、日本劇作家協会神奈川支部のイベント・月いちリーディンにゲストして参加してきました。
今日のテキストは坂本正彦さんの『ポイズン・グローリアス』。
俳優たちによるリーディングの後、作者・ゲスト・キャスト・お客さん全員によるディスカッション。
たくさんの人が発言して,非常に中身の濃いものになりました。
月いちリーディングに参加するのは3回目ですが、毎回楽しい!
また呼ばれる日を心待ちしています。

nice!(2) 
共通テーマ:演劇

羊と鋼の森 [本]

3月9日(金)
宮下奈都『羊と鋼の森』(文藝春秋)読了。

羊と鋼の森 (文春文庫)

羊と鋼の森 (文春文庫)

  • 作者: 宮下 奈都
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2018/02/09
  • メディア: 文庫


外村は17歳の高校生。
ある日、先生に頼まれて、調律師を体育館に案内する。
調律が始まった瞬間、外村は激しい衝撃を受ける。
子供の頃から慣れ親しんだ、森の匂いがしたのだ。
調律師の名前は、板鳥宗一郎といった。
外村は板鳥の勤める楽器店を訪ね、板鳥に「弟子にしてくれ」と頼み込んだ……。

宮下奈都さんの本はこれが15冊目。
言わずと知れた、本屋大賞受賞作にして、ベストセラー。
音楽を愛する宮下さんが、今度は調律師を題材にした小説を書いた。
かなり取材したのだろう、相当深いところまで書かれていて、とてもためになった。
直木賞は惜しくも逃したが、それはこの小説がきわめてピュアなものを描いているからだと思う。
直木賞は基本的に大人の屈折した世界が好まれ、『羊と鋼の森』のような素直な作風は嫌われる。
宮下さんには迷うことなく、今の作風を突き進んでほしい。
大好きです。

キャラメルボックス2018スプリングツアー『夏への扉』の稽古22日目。
第3回通し稽古は、1分ちょっと伸びて、2時間4分を越えてしまいました。
ミスもチラホラ。
ちょっと残念。
しかし、ずっといっぱいいっぱいだった若い俳優たちにも、ようやく余裕が出てきました。
なので、安心して見ていられました。
いよいよ明日は稽古最終日。
ノーミスを目指して、頑張ってほしいです。
nice!(2) 
共通テーマ:演劇

宇宙からの脱出 [映画]

3月9日(金)
ジョン・スタージェス監督『宇宙からの脱出』(1969年)WOWOWで鑑賞。

宇宙からの脱出 [DVD]

宇宙からの脱出 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: DVD


アメリカの宇宙船アイアンマン1号には、3人の宇宙飛行士が乗っていた。
プルエット(リチャード・クレンナ)、ロード(ジーン・ハックマン)、ストーン(ジェームズ・フランシスカス)。
宇宙空間での5週間の作業を終えて、地球に戻る途中、噴射ロケットが故障。
ヒューストンの地上基地では、主任飛行士のダウティ(デイヴィッド・ジャンセン)が救出を主張するが、責任者のキース博士(グレゴリー・ペック)はそれを却下。
しかし、大統領からの命令で、急遽、救出作戦を実行することになった……。

『荒野の七人』『大脱走』を撮ったジョン・スタージェス監督だけあって、完成度が高い。
が、今見ると、特撮がいかにも古臭くて、安っぽい。
『ゼロ・グラビティ』のチームがリメイクしたら、おもしろい映画になるのではないか?
この映画が作られた翌年に、アポロ13号の事故が起きた。
凄い先見性だ。

3月15日(木)19時のサポーターズクラブ会員限定イベントで、ドラマ・リーディングをやることになりました。
僕が北千住のシアター1010で毎年行っているドラマ・リーディングを、キャラメルボックスのメンバーでやろうという企画。
キャラメルボックスの過去の脚本の1場面を、『夏への扉』の出演が読みます。
全部で3作品。
意外なキャスティングで、きっと楽しめるはず。
ご来場を心よりお待ちしています。

nice!(1) 
共通テーマ:演劇

演出家の誕生 [本]

3月8日(木)
川島健『演出家の誕生』(彩流社)読了。

演出家の誕生: 演劇の近代とその変遷 (フィギュール彩)

演出家の誕生: 演劇の近代とその変遷 (フィギュール彩)

  • 作者: 川島 健
  • 出版社/メーカー: 彩流社
  • 発売日: 2016/01/07
  • メディア: 単行本


同志社大学文学部准教授の川島健が、19世紀から現在までの演出家の歴史を解説する。

演出家という役割・職業は19世紀後半に生まれた。
それまでは主演男優(座長であることが多い)が演出を行っていた。
ウィリアム・シェイクスピアがいたザ・グローブもそう。
大衆演劇は今もそう。
19世紀後半に自然主義が生まれ、ストーリーよりもキャラクターが重視されるようになり、登場人物一人一人の演技を考えるには、演出家という客観的な視点が必要になった。
その典型がロシアのコンスタンティン・スタニスラフスキー。
アントン・チェーホフの戯曲を上演するためには、役者と兼任でない、独立した演出家が必要となり、役者だったスタニスラフスキーがその役割を担った。
演出家を目指す人だけでなく、俳優を目指す人も、ぜひとも読むべき本。
お薦めです。

キャラメルボックス2018スプリングツアー『夏への扉』の稽古21日目。
7~12場を各場1回ずつ復習した後、第二回通し稽古。
今日は衣裳・カツラ付き。
早替えの役者も何とか出に遅れることなく、最後まで上演できました。
上演時間は19秒縮んで、2時間3分25秒。
今日は稽古の疲れが出たのか、10場まで来たところで、ミスが続発。
しかし、全体的な質は確実に上がりました。
今日、大きな伸びを感じたのは、原田樹里と木村玲衣。
『スロウハイツの神様』で対立する役柄を演じた2人ですが、今回は善悪が逆転。
原田が男をたぶらかす悪女を、木村が純真な美少女を巧みに演じています。
お楽しみに!

nice!(2) 
共通テーマ:演劇