「大人計画」ができるまで [本]
12月21日(土)
松尾スズキ『「大人計画」ができるまで』(文藝春秋)読了。
劇作家・演出家・俳優で、劇団「大人計画」主宰の松尾スズキが、自身の半生を振り返ったインタビュー。
聞き書きは、編集者・ライターの北井亮。
松尾スズキ氏は1962年、福岡県出身。
九州産業大学を卒業後、上京して印刷会社に就職するが、すぐに退職。
1988年、劇団「大人計画」を旗揚げ。
1997年、『愛の罰』で岸田戯曲賞を受賞。
2008年、『東京タワー』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。
この本は、劇団創立30周年を記念して出版されたもの。
松尾氏は子供の頃、マンガ家か喜劇役者になりたかったらしい。
現在は劇作家でもあり、演出家でもあるが、その前に俳優なのだ。
こういう人は非常に珍しい。
野田秀樹さんや岩松了さんも俳優をやるが、それが一番ではないだろうと思う。
キャラメルボックスは34年で休止してしまったが、大人計画は31年目の今年も元気だったし、これからも活動していくだろう。
正直言って、羨ましい。
でも、僕もまだ諦めたわけではない。
必ず復活するぞ!と心に誓った。
松尾スズキ『「大人計画」ができるまで』(文藝春秋)読了。
劇作家・演出家・俳優で、劇団「大人計画」主宰の松尾スズキが、自身の半生を振り返ったインタビュー。
聞き書きは、編集者・ライターの北井亮。
松尾スズキ氏は1962年、福岡県出身。
九州産業大学を卒業後、上京して印刷会社に就職するが、すぐに退職。
1988年、劇団「大人計画」を旗揚げ。
1997年、『愛の罰』で岸田戯曲賞を受賞。
2008年、『東京タワー』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。
この本は、劇団創立30周年を記念して出版されたもの。
松尾氏は子供の頃、マンガ家か喜劇役者になりたかったらしい。
現在は劇作家でもあり、演出家でもあるが、その前に俳優なのだ。
こういう人は非常に珍しい。
野田秀樹さんや岩松了さんも俳優をやるが、それが一番ではないだろうと思う。
キャラメルボックスは34年で休止してしまったが、大人計画は31年目の今年も元気だったし、これからも活動していくだろう。
正直言って、羨ましい。
でも、僕もまだ諦めたわけではない。
必ず復活するぞ!と心に誓った。
1987、ある闘いの真実 [映画]
12月21日(土)
チャン・ジュナン監督『1987、ある闘いの真実』(2017年)GEOのレンタルDVDで鑑賞。
1987年1月14日の学生運動家朴鍾哲拷問致死事件から、6月の民主抗争に至る、韓国の民主化闘争を描く。
事実に基づいた映画で、登場人物のほとんどが実在の人物。
ただし、永登浦刑務所看守のハン・ビョンヨンとその姪で延世大学学生のヨニのみが架空の人物。
そのハン・ビョンヨンを、『LUCK-KEY』で大好きになった、ユ・ヘジンが演じている。
ユ・ヘジンは1969年、忠清北道・清州出身で、忠清大学衣装学科中退、ソウル芸術大学演劇学科卒業。
『情愛中毒』(2014年)、『ベテラン』(2015年)、『コンフィデンシャル 共助』(2017年)、『タクシー運転手 約束は海を越えて』(2017年)などに出演。
うまくて、愛嬌があって、本当にいい役者。
他の作品もぜひ見てみたい。
チャン・ジュナン監督『1987、ある闘いの真実』(2017年)GEOのレンタルDVDで鑑賞。
1987年1月14日の学生運動家朴鍾哲拷問致死事件から、6月の民主抗争に至る、韓国の民主化闘争を描く。
事実に基づいた映画で、登場人物のほとんどが実在の人物。
ただし、永登浦刑務所看守のハン・ビョンヨンとその姪で延世大学学生のヨニのみが架空の人物。
そのハン・ビョンヨンを、『LUCK-KEY』で大好きになった、ユ・ヘジンが演じている。
ユ・ヘジンは1969年、忠清北道・清州出身で、忠清大学衣装学科中退、ソウル芸術大学演劇学科卒業。
『情愛中毒』(2014年)、『ベテラン』(2015年)、『コンフィデンシャル 共助』(2017年)、『タクシー運転手 約束は海を越えて』(2017年)などに出演。
うまくて、愛嬌があって、本当にいい役者。
他の作品もぜひ見てみたい。
その先の道に消える [本]
12月20日(金)
中村文則『その先の道に消える』(朝日新聞出版)読了。
アパートの一室で、吉川一成という名の男の死体が発見される。
刑事の富樫は、その部屋を見て驚愕する。
同居していた女の痕跡があり、その様子が自分を振った桐田麻衣子としか思われなかったのだ。
富樫はすぐに麻衣子のアパートを訪ねる。
麻衣子は吉川に数週間、監禁されたため、逃げるために殺したと言う。
富樫は麻衣子をかばうことに決めるが……。
中村文則氏の本はこれが17冊目。
ミステリーの体裁は取っているが、これは間違いなく純文学。
で、テーマはSM。
しかも、縄による緊縛。
しかし、このテーマをここまで掘り下げた小説は初めてで、僕には苦手だったSMの本質が初めてわかった気がする。
そして、「調教」というものの本当の意味も。
というわけで、楽しむと同時に勉強にもなった。
お薦めです。
アルテメイト・プロデュース『おおきく振りかぶって』『おおきく振りかぶって/秋の大会編』の稽古5日目。
新作の『おおきく振りかぶって/秋の大会編』の立ち稽古が、予定通り、ラストの12場まで到達しました。
着替えが間に合わないところが5カ所も見つかり、ちょっとビックリ。
早速改訂しようと思います。
しかし、大手術は必要ないようなので、ホッとしました。
阿部と榛名の因縁の対決、やっぱりおもしろいです。
ジョーと力石の対決みたいです。
明日は『秋の大会編』をもう一度、1場から12場まで復習します。
頑張れます。
中村文則『その先の道に消える』(朝日新聞出版)読了。
アパートの一室で、吉川一成という名の男の死体が発見される。
刑事の富樫は、その部屋を見て驚愕する。
同居していた女の痕跡があり、その様子が自分を振った桐田麻衣子としか思われなかったのだ。
富樫はすぐに麻衣子のアパートを訪ねる。
麻衣子は吉川に数週間、監禁されたため、逃げるために殺したと言う。
富樫は麻衣子をかばうことに決めるが……。
中村文則氏の本はこれが17冊目。
ミステリーの体裁は取っているが、これは間違いなく純文学。
で、テーマはSM。
しかも、縄による緊縛。
しかし、このテーマをここまで掘り下げた小説は初めてで、僕には苦手だったSMの本質が初めてわかった気がする。
そして、「調教」というものの本当の意味も。
というわけで、楽しむと同時に勉強にもなった。
お薦めです。
アルテメイト・プロデュース『おおきく振りかぶって』『おおきく振りかぶって/秋の大会編』の稽古5日目。
新作の『おおきく振りかぶって/秋の大会編』の立ち稽古が、予定通り、ラストの12場まで到達しました。
着替えが間に合わないところが5カ所も見つかり、ちょっとビックリ。
早速改訂しようと思います。
しかし、大手術は必要ないようなので、ホッとしました。
阿部と榛名の因縁の対決、やっぱりおもしろいです。
ジョーと力石の対決みたいです。
明日は『秋の大会編』をもう一度、1場から12場まで復習します。
頑張れます。
オリーブの林をぬけて [映画]
12月20日(金)
アッバス・キアロスタミ監督『オリーブの林をぬけて』(1994年)GEOのレンタルDVDで鑑賞。
テヘランから350キロほど北の村。
ある映画監督(モハマッド・アリ・ケシャヴァーズ)が広場にやってくる。
助監督のシヴァ(ザリフェ・シヴァ)が集めた娘たちの中から、映画の出演者を選ぶ。
その中に、タヘレ(タヘレ・ラダニアン)という娘がいた。
タヘレの出番の撮影で、夫役の青年が「恥ずかしくてしゃべれない」と降板。
かわりに、雑用係のホセイン(ホセイン・レザイ)が出演することになった。
実はホセインは大地震の前日にタヘレにプロポーズして、断られていた。
撮影中、ホセインはタヘレに求愛を繰り返すが……。
映画監督が撮っている映画はなんと、『そして人生はつづく』。
つまり、『そして人生はつづく』の撮影現場で実際にあったことを映画化した作品なのだ。
『そして人生はつづく』から2年後に撮られた。
『友だちのうちはどこ?』からは7年後。
『友だちのうちはどこ?』の主人公を演じた少年や、『そして人生はつづく』で映画監督の息子を演じた少年が、別の役で出演している。
二人とも高校生くらいになっていて、うれしかった。
アッバス・キアロスタミ監督の映画の出演者はほとんどが素人なので、撮影はなかなか大変。
村に映画館がないので、村人が出演しても、上映が見られないというのも驚いた。
だから、みんなあまり積極的に出たがらないのだ。
そんな村人たちを褒めたり叱ったりしながら、監督は撮影を続ける。
しかし、ホセインは演技など適当にごまかして、タヘレを口説き続ける。
カラッとしたユーモアがすばらしい。
『友だちのうちはどこ?』『そして人生はつづく』『オリーブの林をぬけて』は三部作と呼ばれているらしい。
まとめて見ることをお薦めします。
アッバス・キアロスタミ監督『オリーブの林をぬけて』(1994年)GEOのレンタルDVDで鑑賞。
テヘランから350キロほど北の村。
ある映画監督(モハマッド・アリ・ケシャヴァーズ)が広場にやってくる。
助監督のシヴァ(ザリフェ・シヴァ)が集めた娘たちの中から、映画の出演者を選ぶ。
その中に、タヘレ(タヘレ・ラダニアン)という娘がいた。
タヘレの出番の撮影で、夫役の青年が「恥ずかしくてしゃべれない」と降板。
かわりに、雑用係のホセイン(ホセイン・レザイ)が出演することになった。
実はホセインは大地震の前日にタヘレにプロポーズして、断られていた。
撮影中、ホセインはタヘレに求愛を繰り返すが……。
映画監督が撮っている映画はなんと、『そして人生はつづく』。
つまり、『そして人生はつづく』の撮影現場で実際にあったことを映画化した作品なのだ。
『そして人生はつづく』から2年後に撮られた。
『友だちのうちはどこ?』からは7年後。
『友だちのうちはどこ?』の主人公を演じた少年や、『そして人生はつづく』で映画監督の息子を演じた少年が、別の役で出演している。
二人とも高校生くらいになっていて、うれしかった。
アッバス・キアロスタミ監督の映画の出演者はほとんどが素人なので、撮影はなかなか大変。
村に映画館がないので、村人が出演しても、上映が見られないというのも驚いた。
だから、みんなあまり積極的に出たがらないのだ。
そんな村人たちを褒めたり叱ったりしながら、監督は撮影を続ける。
しかし、ホセインは演技など適当にごまかして、タヘレを口説き続ける。
カラッとしたユーモアがすばらしい。
『友だちのうちはどこ?』『そして人生はつづく』『オリーブの林をぬけて』は三部作と呼ばれているらしい。
まとめて見ることをお薦めします。
そして人生はつづく [映画]
12月19日(木)
アッバス・キアロスタミ監督『そして人生はつづく』(1992年)GEOのレンタルDVDで鑑賞。
1990年、イラン北部で大地震が発生。
発生から5日後、ある映画監督(フファルハッド・ケラドマン)が息子のプーヤ(プーヤ・パイヴァール)とともに車で被災地に向かった。
3年前に『友だちのうちはどこ?』を撮影したコケル村へ行き、主役を演じた少年の安否を確かめるためだ。
北部の街道脇の町は壊滅状態で、コケルに近付くと、大渋滞。
監督は脇道に入るが、道端の人に尋ねると、コケル村は全滅したとのこと。
はたしてあの少年は生きているのか?
アッバス・キアロスタミ監督が、自身の経験を映画化。
後半、『友だちのうちはどこ?』に脇役で出演していた子供が登場したり、主人公の少年が駆け上ったジグザグの道が映ったりして、何とも懐かしかった。
が、コケル村はどこへ行っても瓦礫ばかり。
実際に撮影が行なわれたのは、大地震から2年後だが、まだ再興されていなかったのだろう。
大地震の映像の記録としても、非常に価値があると思った。
『友だちのうちはどこ?』を見た時は、その素朴さにホンワカした気持ちになったが、この映画には監督の現実に対する真摯な姿勢が表れていて、胸打たれた。
ぜひとも『友だちのうちはどこ?』と続けて見てほしい。
お薦めです。
アッバス・キアロスタミ監督『そして人生はつづく』(1992年)GEOのレンタルDVDで鑑賞。
1990年、イラン北部で大地震が発生。
発生から5日後、ある映画監督(フファルハッド・ケラドマン)が息子のプーヤ(プーヤ・パイヴァール)とともに車で被災地に向かった。
3年前に『友だちのうちはどこ?』を撮影したコケル村へ行き、主役を演じた少年の安否を確かめるためだ。
北部の街道脇の町は壊滅状態で、コケルに近付くと、大渋滞。
監督は脇道に入るが、道端の人に尋ねると、コケル村は全滅したとのこと。
はたしてあの少年は生きているのか?
アッバス・キアロスタミ監督が、自身の経験を映画化。
後半、『友だちのうちはどこ?』に脇役で出演していた子供が登場したり、主人公の少年が駆け上ったジグザグの道が映ったりして、何とも懐かしかった。
が、コケル村はどこへ行っても瓦礫ばかり。
実際に撮影が行なわれたのは、大地震から2年後だが、まだ再興されていなかったのだろう。
大地震の映像の記録としても、非常に価値があると思った。
『友だちのうちはどこ?』を見た時は、その素朴さにホンワカした気持ちになったが、この映画には監督の現実に対する真摯な姿勢が表れていて、胸打たれた。
ぜひとも『友だちのうちはどこ?』と続けて見てほしい。
お薦めです。
女囚さそり第41雑居房 [映画]
12月19日(木)
伊藤俊也監督『女囚さそり第41雑居房』(1972年)WOWOWで鑑賞。
女子刑務所。
反抗的な松島ナミ(梶芽衣子)に、所長の郷田(渡辺文雄)は拷問を繰り返す。
法務省の巡閲官が来訪した日、ナミは隙を突いて、郷田の顔にナイフを刺そうとする。
が、失敗して、またしても拷問。
ある日、女囚のボスの大場ひで(白石加代子)が仲間4人を連れて脱走。
その場にいたナミも、一緒についていくことになったが……。
「女囚さそり」シリーズ第二弾。
一作目に比べると、エログロが抑えられ、ストーリー性重視の作品となった。
特筆すべきは白石加代子の怪演で、敵役の渡辺文雄より怖い。
小劇場演劇のような演出の場面が何カ所かあったのは、白石加代子の出演が原因だったのかもしれない。
主役の梶芽衣子は今作も美しいが、なんとセリフはたったの二つ!
出ずっぱりだが、その大きな冷たい目で、所長・看守・女囚たちをジッと見つめている。
それがもう、カッコいいの何の。
そりゃあ人気が出るでしょうよ。
伊藤俊也監督『女囚さそり第41雑居房』(1972年)WOWOWで鑑賞。
女子刑務所。
反抗的な松島ナミ(梶芽衣子)に、所長の郷田(渡辺文雄)は拷問を繰り返す。
法務省の巡閲官が来訪した日、ナミは隙を突いて、郷田の顔にナイフを刺そうとする。
が、失敗して、またしても拷問。
ある日、女囚のボスの大場ひで(白石加代子)が仲間4人を連れて脱走。
その場にいたナミも、一緒についていくことになったが……。
「女囚さそり」シリーズ第二弾。
一作目に比べると、エログロが抑えられ、ストーリー性重視の作品となった。
特筆すべきは白石加代子の怪演で、敵役の渡辺文雄より怖い。
小劇場演劇のような演出の場面が何カ所かあったのは、白石加代子の出演が原因だったのかもしれない。
主役の梶芽衣子は今作も美しいが、なんとセリフはたったの二つ!
出ずっぱりだが、その大きな冷たい目で、所長・看守・女囚たちをジッと見つめている。
それがもう、カッコいいの何の。
そりゃあ人気が出るでしょうよ。
ひとまず、信じない [本]
12月18日(水)
押井守『ひとまず、信じない』(中公新書ラクレ)読了。
映画監督・押井守が語る人生論。
押井守氏は1951年、東京都大田区大森生まれ。
東京学芸大学教育学部美術教育学科卒業。
1977年、竜の子プロダクションに入社し、『ヤッターマン』で演出デビュー。
1979年、スタジオぴえろに移籍、『うる星やつら』のテレビシリーズのチーフディレクターを担当。
1983年、『うる星やつら オンリー・ユー』で映画監督デビュー。
『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』『機動警察パトレイバー the Movie』『機動警察パトレイバー 2 the Movie』『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』『イノセンス』『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』などを監督。
東京大学大学院特任教授、東京経済大学客員教授などをつとめる。
ジェームズ・キャメロン、ウォシャウスキー姉妹、クエンティン・タランティーノ、ギレルモ・デル・トロなどが、押井氏の影響を広言している。
まさに今の日本を代表する映画監督の一人。
その人の、情報に対する第一の心構えは、「ひとまず、信じない」。
まさに名言だと思う。
「幸福論」「仕事論」「ニセモノ論」「政治論」「人間論」「映画論」などの章に分かれていて、いろいろとタメになった。
お薦めです。
押井守『ひとまず、信じない』(中公新書ラクレ)読了。
ひとまず、信じない - 情報氾濫時代の生き方 (中公新書ラクレ)
- 作者: 押井 守
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2017/11/08
- メディア: 新書
映画監督・押井守が語る人生論。
押井守氏は1951年、東京都大田区大森生まれ。
東京学芸大学教育学部美術教育学科卒業。
1977年、竜の子プロダクションに入社し、『ヤッターマン』で演出デビュー。
1979年、スタジオぴえろに移籍、『うる星やつら』のテレビシリーズのチーフディレクターを担当。
1983年、『うる星やつら オンリー・ユー』で映画監督デビュー。
『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』『機動警察パトレイバー the Movie』『機動警察パトレイバー 2 the Movie』『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』『イノセンス』『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』などを監督。
東京大学大学院特任教授、東京経済大学客員教授などをつとめる。
ジェームズ・キャメロン、ウォシャウスキー姉妹、クエンティン・タランティーノ、ギレルモ・デル・トロなどが、押井氏の影響を広言している。
まさに今の日本を代表する映画監督の一人。
その人の、情報に対する第一の心構えは、「ひとまず、信じない」。
まさに名言だと思う。
「幸福論」「仕事論」「ニセモノ論」「政治論」「人間論」「映画論」などの章に分かれていて、いろいろとタメになった。
お薦めです。
今日の恋愛 [映画]
12月18日(水)
パク・ジンキョ監督『今日の恋愛』(2015年)netflixで鑑賞。
ヒョヌ(ムン・チェウォン)が小学生の時、両親を亡くしたジュンス(イ・スンギ)が家で同居することになる。
ヒョヌは一目惚れして、すぐに告白したが、あっさりとフラれる。
それから18年間、ずっと片思いを続けている。
ヒョヌは小学校の教師に、ジュンスはテレビのお天気キャスターになった。
ジュンスはテレビ局の上司(イ・ソジン)と不倫の関係にあった。
ヒョヌも別の女性と付き合おうとするが、なかなかうまくいかない……。
「幼馴染み同士の恋愛」というラブコメの定番のパターン。
定番だと話に意外性がなくなり、俳優の魅力が勝負になる。
その点、主役のムン・チェオンはハンサムだはないが、演技がうまく、愛嬌抜群。
イ・スンギも美しい。
で、そこそこおもしろいものになった。
が、僕はこの二人はうまく行かないと思う。
パク・ジンキョ監督『今日の恋愛』(2015年)netflixで鑑賞。
ヒョヌ(ムン・チェウォン)が小学生の時、両親を亡くしたジュンス(イ・スンギ)が家で同居することになる。
ヒョヌは一目惚れして、すぐに告白したが、あっさりとフラれる。
それから18年間、ずっと片思いを続けている。
ヒョヌは小学校の教師に、ジュンスはテレビのお天気キャスターになった。
ジュンスはテレビ局の上司(イ・ソジン)と不倫の関係にあった。
ヒョヌも別の女性と付き合おうとするが、なかなかうまくいかない……。
「幼馴染み同士の恋愛」というラブコメの定番のパターン。
定番だと話に意外性がなくなり、俳優の魅力が勝負になる。
その点、主役のムン・チェオンはハンサムだはないが、演技がうまく、愛嬌抜群。
イ・スンギも美しい。
で、そこそこおもしろいものになった。
が、僕はこの二人はうまく行かないと思う。
パン屋を襲う [本]
12月17日(火)
村上春樹『パン屋を襲う』(新潮社)読了。
『眠り』に続いて、村上春樹の短編小説に、ドイツのイラスレーターのカット・メンシックが挿絵をつけた本の第二弾。
『パン屋を襲う』と『再びパン屋を襲う』の二編を収録。
村上春樹氏の本はこれが79冊目。
この本を作るに当たり、村上氏が『パン屋襲撃』『パン屋再襲撃』に加筆したため、タイトルを変えたらしい。
どちらもシュールな小説なので、カット・メンシックのシュールなイラストがよく似合った。
これはシリーズ化され、第三弾もあるようなので、読んでみたいと思う。
アルテメイト・プロデュース『おおきく振りかぶって』『おおきく振りかぶって/秋の大会編』の稽古2日目。
『秋の大会編』の1~3場を立ち稽古しました。
今週は『秋の大会編』を最初から最後まで当たってみる予定です。
筒井俊作が早速、大活躍。
2作目の『夏の大会編』には出ていなかったのに、すっかり「志賀先生」が板についています。
1作目から出続けている西銘駿君、白又敦君、亀井賢治君、澤田美紀さんも、既に役作りは出来ている。
『秋の大会編』は新作なのに、全くそんな気がしません。
『おおきく振りかぶって』チームは、もはや一つの劇団のよう。
みんな笑顔で稽古しています。
村上春樹『パン屋を襲う』(新潮社)読了。
『眠り』に続いて、村上春樹の短編小説に、ドイツのイラスレーターのカット・メンシックが挿絵をつけた本の第二弾。
『パン屋を襲う』と『再びパン屋を襲う』の二編を収録。
村上春樹氏の本はこれが79冊目。
この本を作るに当たり、村上氏が『パン屋襲撃』『パン屋再襲撃』に加筆したため、タイトルを変えたらしい。
どちらもシュールな小説なので、カット・メンシックのシュールなイラストがよく似合った。
これはシリーズ化され、第三弾もあるようなので、読んでみたいと思う。
アルテメイト・プロデュース『おおきく振りかぶって』『おおきく振りかぶって/秋の大会編』の稽古2日目。
『秋の大会編』の1~3場を立ち稽古しました。
今週は『秋の大会編』を最初から最後まで当たってみる予定です。
筒井俊作が早速、大活躍。
2作目の『夏の大会編』には出ていなかったのに、すっかり「志賀先生」が板についています。
1作目から出続けている西銘駿君、白又敦君、亀井賢治君、澤田美紀さんも、既に役作りは出来ている。
『秋の大会編』は新作なのに、全くそんな気がしません。
『おおきく振りかぶって』チームは、もはや一つの劇団のよう。
みんな笑顔で稽古しています。
女囚701号さそり [映画]
12月17日(火)
伊藤俊也監督『女囚701号さそり』(1972年)WOWOWで鑑賞。
Y県女子刑務所。
女囚の松島ナミ(梶芽衣子)、木田由紀子(渡辺やよい)が脱走する。
ナミにはかつて麻薬取締りの刑事の杉見次雄(夏八木勲)という恋人かいたが、おとり捜査に協力し、裏切られた。
復讐のために杉見を殺そうとして、殺人未遂で刑務所に入れられた。
脱走に失敗した2人に、刑務所長の郷田(渡辺文雄)は拷問を指示。
看守の仲崎(室田日出男)、曽我(沼田曜一)らのサディスティックな拷問が始まる……。
篠原とおるの同名マンガの映画化。
梶芽衣子が歌う主題歌「恨み節」がヒットし、続編が3本作られた。
クエンティン・タランティーノ監督がこの映画の大ファンで、『キル・ビル』はこの映画へのオマージュだった。
セックスと暴力に溢れ、女優のほとんどがヌード、梶芽衣子までがヌードになっている。
出来はB級以下だが、梶芽衣子の美しさは飛び抜けている。
それこそがこの映画のヒットの理由だろう。
伊藤俊也監督『女囚701号さそり』(1972年)WOWOWで鑑賞。
Y県女子刑務所。
女囚の松島ナミ(梶芽衣子)、木田由紀子(渡辺やよい)が脱走する。
ナミにはかつて麻薬取締りの刑事の杉見次雄(夏八木勲)という恋人かいたが、おとり捜査に協力し、裏切られた。
復讐のために杉見を殺そうとして、殺人未遂で刑務所に入れられた。
脱走に失敗した2人に、刑務所長の郷田(渡辺文雄)は拷問を指示。
看守の仲崎(室田日出男)、曽我(沼田曜一)らのサディスティックな拷問が始まる……。
篠原とおるの同名マンガの映画化。
梶芽衣子が歌う主題歌「恨み節」がヒットし、続編が3本作られた。
クエンティン・タランティーノ監督がこの映画の大ファンで、『キル・ビル』はこの映画へのオマージュだった。
セックスと暴力に溢れ、女優のほとんどがヌード、梶芽衣子までがヌードになっている。
出来はB級以下だが、梶芽衣子の美しさは飛び抜けている。
それこそがこの映画のヒットの理由だろう。