SSブログ

美しい情景イラストレーション/ファンタジー編 [本]

12月26日(木)
『美しい情景イラストレーション/ファンタジー編』(パイ・インターナショナル)読了。

美しい情景イラストレーション ファンタジー編-幻想的な風景を描くクリエイターズファイル-

美しい情景イラストレーション ファンタジー編-幻想的な風景を描くクリエイターズファイル-

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: パイインターナショナル
  • 発売日: 2017/09/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


美しい情景イラストレーションを描く日本のイラストレーター32人を紹介する。

『美しい情景イラストレーション』シリーズの第二弾。
「ファンタジー編」と銘打たれているが、SFも結構入っていた。
特に気に入ったのは、
〇よー清水
〇礼心
〇S.kaz
〇Kenta Doi
〇四季まこと
などなど。
この手のものはアメリカが世界一と思っていたが、日本も負けてはいない。
いや、日本人の琴線に触れるのは、日本人のイラストの方だと思った。
どんなにスケールの大きなイラストでも、けっして繊細さを失わないのだ。
このシリーズはもう一冊あるので、ぜひ読んでみたいと思う。

今日は13時より、アルテメイト・プロデュース『おおきく振りかぶって』『おおきく振りかぶって/秋の大会編』の稽古。
『おおきく振りかぶって』の9・10・11・12場の半立ち稽古をやりました。
終わったのが、1810。
これなら間に合うと思い、中野ザ・ポケットに駆けつけました。
1900より、キャラメルボックス俳優教室2019年度卒業公演『銀河旋律』の2ステージ目。
Yチームの初日。
キャラメルボックスの小林春世が見に来てくれました。
出来は昨日よりよくなり、お客さんのウケも増えました。
しかし、まだまだ前半が固い。
残り2日、4ステージ、卒業公演史上最高の舞台を目指して頑張ります!

nice!(2) 
共通テーマ:演劇

インサイダーズ [映画]

12月26日(木)
ウ・ミンホ監督『インサイダーズ』(2015年)GEOのレンタルDVDで鑑賞。

インサイダーズ/内部者たち [WB COLLECTION][AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

インサイダーズ/内部者たち [WB COLLECTION][AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • メディア: Blu-ray


ヤクザのアン・サング(イ・ビョンホン)は、大手新聞社の祖国日報の主幹イ・ガンヒ(ペク・ユンシク)を兄貴分と慕っている。
ガンヒは、財閥系のミレ自動車のオ会長(キム・ホンパ)の命令で、大統領候補のチャン・ピル議員(イ・ギョンヨン)に裏金を流す。
実行者のサングは裏金の証拠となるファイルを入手し、ガンヒに渡す。
が、そのことがバレて、右腕を切り落とされてしまう。
一方、検事のウ・ジャンフン(チョ・スンウ)は、チャンの汚職を暴こうとするが、コネも後ろ楯もないため、左遷を命じられてしまう……。

韓国で大ヒットした社会派サスペンスで、第53回大鐘賞の最優秀作品賞、監督賞、脚本賞、男優主演賞(イ・ビョンホン)を受賞。
イ主幹、オ会長、チャン議員の酒盛りが物凄くて、3人とも全裸で、やはり全裸の女性たちを侍らせ、ペニスで酒瓶が何本倒せるかの競争をする。
これってギャグ?とも思ったが、おそらく違うだろう。
韓国の悪い人たちはこういう遊びをするのだ。
ハリウッド映画のようにオーソドックスなサスペンスだったが、すべてがよくできていて楽しめた。
ヒロイン不在がちょっと残念。



nice!(2) 
共通テーマ:演劇

都心集中の真実 [本]

12月25日(水)
三浦展『都心集中の真実』(ちくま新書)読了。

都心集中の真実――東京23区町丁別人口から見える問題 (ちくま新書)

都心集中の真実――東京23区町丁別人口から見える問題 (ちくま新書)

  • 作者: 三浦 展
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2018/06/06
  • メディア: 新書


カルチャーズスタディーズ研究所所長で、社会学者の三浦展が、東京23区の人口問題の過去・現在・未来を分析・解説する。

東京23区のうち、現在人口の伸び率が高いのは、千代田区、中央区、港区。
湾岸エリアのタワーマンションが原因だ。
そして、港区と足立区の所得格差は3,06倍。
1975年の1,57倍が倍増してしまっている。
東京23区全体の人口は増加しているが、30パーセントは外国人。
中国人・インド人は江戸川区、韓国人・ベトナム人は新宿区、フィリピン人は足立区で増加が多い。
が、諸外国の大都市に比べると、外国人の比率はまだまだ低い。
というふうに、統計データに基づいた様々な分析が、とてもタメになった。

キャラメルボックス俳優教室2019年度卒業公演『銀河旋律』、本日無事に初日の幕を開けました。
14時からのゲネプロには、岡内美喜子・多田直人が見に来てくれました。
19時からの本番初日には、伊藤ひろみ・鍛治本大樹・矢野聖が見に来てくれました。
矢野は『おおきく振りかぶって』でアンダースタディーをやってくれているのですが、今日は稽古が早く終わったので、見に来られたとのこと。
僕のいない『おおきく振りかぶって』の稽古、順調なようで安心しました。
『銀河旋律』はゲネプロはやや暴走気味でしたが、本番初日はまずまずの出来。
明日以降、さらによくなっていくと思います。
『銀河旋律』は12月28日(土)まで。
あとたったの3日です。
ぜひぜひ中野ザ・ポケットにご来場ください。
心よりお待ちしています!
来いや!

nice!(0) 
共通テーマ:演劇

乱暴者 [映画]

12月25日(水)
ラズロ・ベネディク監督『乱暴者(あばれもの)』(1953年)GEOのレンタルDVDで鑑賞。

乱暴者(あばれもの) [Blu-ray]

乱暴者(あばれもの) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • メディア: Blu-ray


ジョニー(マーロン・ブランド)は黒い皮ジャンパーをユニフォームにしたバイク集団のリーダー。
数十人の仲間とともに、ライツヴィルにやってくる。
そこではバイクのレースをやっていたが、ジョニーたちは警官に追い払われる。
その際、ジョニーはレースの賞品である、準優勝のトロフィーを盗む。
ジョニーたちは近くの町の酒場に入り、ビールを飲み始める。
仲間たちが騒ぐ中、ジョニーはウェイトレスのキャシー(メアリー・マーフィー)を口説き始める……。

時代はロックンロールが生まれる直前。
エルビス・プレスリーがデビューする直前。
社会に反抗的な若者たちと、田舎町の紳士たちが対立し、暴力沙汰に発展する。
タイトルは「乱暴者(あばれもの)」だが、若者たちは意外とまじめで、自分から暴力を振るうことはない。
若きマーロン・ブランドがカッコよく、この映画で一躍スターになったらしい。
ジェームス・ディーンがこの映画のマーロン・ブランドに憧れ、モノマネしていたのは有名な話。
当時の風俗は参考になるが、映画としてはつまらなかった。
残念。

nice!(3) 
共通テーマ:演劇

美しい情景イラストレーション/ノスタルジー編 [本]

12月24日(火)
『美しい情景イラストレーション/ノスタルジー編』(パイ・インターナショナル)読了。

美しい情景イラストレーションノスタルジー編-情緒的な風景を描くクリエイターズファイル-

美しい情景イラストレーションノスタルジー編-情緒的な風景を描くクリエイターズファイル-

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: パイインターナショナル
  • 発売日: 2018/11/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


『美しい情景イラストレーション』シリーズの3冊目。
日本の若いイラストレーター33人の作品を紹介する。

知らない人ばかりだったが、その質の高さに圧倒された。
日本のイラストはここまで来ていたのか!
ほぼ全員がパソコンで描いている。
いくつかの製作過程が詳しく解説されていて、とてもタメになった。
特に気に入ったのは、
〇げみ
〇456(しごろ)
〇杉87
〇田中寛崇
〇たねんぼ
〇Tamaki
〇丹地陽子
〇夏目ヤスム
〇HAI
〇前田ミック
などなど。
シリーズの1冊目、2冊目も読んでみたい。

キャラメルボックス俳優教室2019年度卒業公演『銀河旋律』の仕込み2日目。
今日は場当たりでした。
Xチーム、Yチームの順番で、丁寧にやりました。
上演時間が70分である上に、順調に進んだため、13時から始めて、20時過ぎには終了。
いよいよ明日はXチームのゲネプロと本番初日。
ダブルキャストですが、クロスキャストなので、生徒全員が初日の舞台に立ちます。
僕も前説で立ちます。
頑張るぞー!

nice!(3) 
共通テーマ:演劇

日本演劇現在形 [本]

12月24日(火)
岩城京子『日本演劇現在形』(フィルムアート社)読了。

日本演劇現在形  時代を映す作家が語る、演劇的想像力のいま

日本演劇現在形 時代を映す作家が語る、演劇的想像力のいま

  • 作者: 岩城 京子
  • 出版社/メーカー: フィルムアート社
  • 発売日: 2018/02/01
  • メディア: 単行本


ニューヨーク市立大学大学院客員研究員で演劇研究者の岩城京子が、1980年代生まれの日本の演劇人・8人にインタビューした本。

取り上げられたのは、
神里雄大(岡崎芸術座/劇作家・演出家)
村川拓也(演出家・映像作家)
木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎/主宰・補綴・監修)
藤田貴大(マームとジプシー/演劇作家)
西尾佳織(鳥公園/劇作家・演出家)
三浦直之(ロロ/脚本家・演出家)
山本卓卓(範宙遊泳/劇作家・演出家)
市原佐都子(Q/劇作家・演出家)
恥ずかしながら、彼らが作る芝居は1本も見たことがない。
8人とも80年代に生まれて、今は30代。
いずれもアート性が高く、海外での公演が多い。
58歳の私の同世代とは、目指す方向が全く違う。
彼らが影響を受けているのは、太田省吾(転形劇場)、岡田利規(チェルフィッチュ)、三浦基(地点)、飴屋法水、三浦大輔(ポツドール)などなど。
エンタメ性の強い、私の同世代の名前は全く挙がらない。
彼らの作る芝居は、「ポストドラマ演劇」と呼ばれているらしい。
自分が見て、楽しめるかわからないが、同じ演劇人として、勉強しなければと思った。

nice!(3) 
共通テーマ:演劇

ヴァンパイア・アカデミー [映画]

12月23日(月)
マーク・ウォーターズ監督『ヴァンパイア・アカデミー』(2014年)GYAOで鑑賞。

ヴァンパイア・アカデミー ブルーレイディスク [レンタル落ち]

ヴァンパイア・アカデミー ブルーレイディスク [レンタル落ち]

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2014/09/12
  • メディア: Blu-ray


ローズ(ゾーイ・ドゥイッチ)は、ヴァンパイアと人間の間に生まれた「ダンファー」の1人。
「ダンファー」には、ヴァンパイアの「モロイ」を守る使命がある。
ローズは、モロイの王族の姫君リサ(ルーシー・フライ)と親友で、彼女を守っている。
モロイの子供は、聖ウラジーミル学園に通う義務があったが、それを嫌ったリサは、ローズとともにニューヨークで暮らしていた。
が、追手に見つかり、学園に連れ戻される。
ローズは、ディミトリ教官(ダニーラ・コズロフスキー)の下で訓練を開始。
次第に心惹かれていくが……。

ゾーイ・ドゥイッチを主役にした、アイドル映画という感じ。
オルガ・キュリレンコが出演しているので見てみたのだが、彼女は意地悪な校長先生の役で、ちょっと前ならニコール・キッドマンがやったであろうポジション。
ちょっとガッカリだった。
『007/慰めの報酬』の可憐なオルガはもうどこにもいないのだ。
残念。

アルテメイト・プロデュース『おおきく振りかぶって』『おおきく振りかぶって/秋の大会編』の稽古は、今日から第二週。
先週は『おおきく振りかぶって/秋の大会編』を頭からお尻までやったので、今週は『おおきく振りかぶって』。
ただし、今日は初めに、ダンスの振付。
川崎悦子先生と助手の方が来て、先週振り起こしをした『おおきく振りかぶって』のダンスの振り固めをしてくださいました。
で、見違えるように、カッコよくなった!
でも、もっと練習して、もっとカッコよくしてほしい!
その後、『おおきく振りかぶって』の立ち稽古。
1・2場をやりました。
初演に出演していたメンバーに、初演の演出を思い出してもらって、初演を再現すると同時に、よりよくするための変更を行ないました。
みんな結構覚えていてくれるので、こちらは早く進みそうです。
頑張ります!

nice!(3) 
共通テーマ:演劇

風が吹くまま [映画]

12月23日(月)
アッバス・キアロスタミ監督『風が吹くまま』(1999年)GEOのレンタルDVDで鑑賞。

風が吹くまま ニューマスター版 [Blu-ray]

風が吹くまま ニューマスター版 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray


テヘランの北700キロにあるシダレという山村。
そこで行われる珍しい葬儀を撮影するため、TVディレクターのベーザード(ベーザード・ドーラニー)とクルーがやってくる。
知り合いで、この村出身の男の祖母が、もうすぐ亡くなるはずなのだ。
ところが、祖母はなかなか死なない。
雇い主のグダルジからたびたび催促の電話がかかってくるが、声が聞き取りにくいため、墓のある丘の上まで車でいちいち移動しなければならない。
3日の予定だったのに、2週間過ぎても、祖母は亡くならない。
クルーが文句を言い始め、ベーザードのイライラは募る……。

前作の『桜桃の味』と対照をなす映画。
『桜桃の味』では主人公がなかなか死ねなかったが、『風が吹くまま』では老婆がなかなか死なない。
どちらも死を待ち続けるうちに、次第に気持ちが変化していく。
監督の狙いはよくわかるが、「待つ」ことを描く映画にはストーリー性が乏しく、景色もあまり変わらない。
それでも、『桜桃の味』に比べれば、シダレという山村の斜面にできた家並、広大な小麦畑は美しく、イランの田舎の景色を楽しむことができた。

nice!(2) 
共通テーマ:演劇

母の記憶に [本]

12月22日(日)
ケン・リュウ『母の記憶に』(ハヤカワ文庫)読了。

母の記憶に (ケン・リュウ短篇傑作集3)

母の記憶に (ケン・リュウ短篇傑作集3)

  • 作者: ケン リュウ
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2019/05/23
  • メディア: 文庫


エミーが10歳の時、母は不治の病におかされた。
余命2年と診断され、母は宇宙船に乗った。
それは光速に近い宇宙船で、7年で地球に帰ってくるが、船内では3カ月しか経たない。
7年後、母は無事に帰還し、エミーと一晩を過ごした。
母は別れた時のまま、25歳のままだった。
翌朝、母はまた宇宙へと旅立っていった。
7年に一度帰ってくる母。
そして、70年後、エミーが80歳になった時……。

1976年生まれの中国系アメリカ人、ケン・リュウのSF短編集の3冊目。
9編所収で、上記は表題作の『母の記憶に』。
たった10ページの短編なのに、この感動はなんだ!
1冊目の『紙の動物園』の表題作も凄かったが、これも凄い!
他の8編も非常に質が高く、かつ自分の趣味にドンピシャだった。
芝居にしたいネタの宝庫!
4冊目も既に出ているので、急いで読みたいと思う。
強くお薦めします!

林貴子・森めぐみ・原田樹里の3人ユニット「ねこはっしゃ。」のイベント『ねこはっしゃ。のクリスマス会」が、12月24・25日に、神楽坂の絵空箱で行なわれます。
その中で、私の新作短編演劇『ラスト・ステージ/終演15年後』が上演されます。
今日はその最終稽古に行ってきました。
通し稽古を2回やりました。
上演時間は2回とも、18分ちょっと。
とてもおもしろいものに仕上がったと自負しています。
早めに終わったので、他のコーナーの出し物をみせてもらいました。
歌を2曲。
これもまたすばらしい出来で、このイベント、見なきゃ絶対損しますよ!
チケットはまだ売り切れではないようなので、今すぐ電話で予約して!
ゴーゴー!

nice!(4) 
共通テーマ:演劇

桜桃の味 [映画]

12月22日(日)
アッバス・キアロスタミ監督『桜桃の味』(1997年)GEOのレンタルDVDで鑑賞。

桜桃の味 ニューマスター版 [Blu-ray]

桜桃の味 ニューマスター版 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray


イラン。
荒れた丘陵地帯を、中年男のバディ(ホマユン・エルシャディ)が運転する車が走っている。
バディは若い男を車に乗せ、大きな木の前まで連れていき、奇妙な頼みごとをする。
自分は木の下の穴の底に寝るので、明日の朝、穴を埋めてほしいと。
バディは自殺するつもりなのだ。
若い男は兵士で、バディの頼みごとを断り、去る。
バディは車を走らせ、次の人間を探す……。

1997年、カンヌ映画祭パルムドール受賞。
しかし、アッバス・キアロスタミ監督の映画で、初めて「つまらない」と思った。
中年男が車で荒れ地をウロウロするだけの映画。
荒涼とした景色は全く美しくない。
芸術性、文学性は高いのかもしれないが、僕が拘る物語性は皆無に近い。
残念。

nice!(3) 
共通テーマ:演劇