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デイ・トリッパー [本]

7月2日(日)
梶尾真治『デイ・トリッパー』(キノブックス)読了。

デイ・トリッパー

デイ・トリッパー

  • 作者: 梶尾 真治
  • 出版社/メーカー: キノブックス
  • 発売日: 2017/06/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


中川香菜子は結婚してすぐに、夫の大介を急病で亡くす。
高校時代の親友二人と会った日、香菜子は笠陣(りゅうじん)芙美という女性と出会う。
芙美は香菜子に、亡くなった旦那さんに会う方法があると言う。
芙美は、伯父の科学者・機敷埜風天(きしきのふうてん)から、遺産として、ある機械を譲り受けた。その機械の正式名称は「遡時誘導機(そじゆうどうき)」、伯父は「デイ・トリッパー」と呼んでいた。
その機械を使えば、意識だけを過去に飛ばすことができると言う……。

梶尾真治先生の本はこれが47冊目。
機敷埜風天にまた会えるとは思ってもいなかった。
『クロノス・ジョウンターの伝説』をはじめ、梶尾先生のタイムトラベルもののほとんどに登場する、異端の科学者。
彼が最後に作ったタイムマシンは、意識だけを過去に飛ばす。
意識は過去の自分の中に入り、自由にしゃべり、動くことができる。
こうすれば、自分が同時に二人存在するという、タイムパラドックスを防ぐことができるのだ。
そのかわり、自分が生まれる前には行けない。
そして、いつ現在に戻るかもわからない。
クロノス・シリーズが好きな人なら、きっと楽しめます。

今日は西葛西にある東京フィルムセンター映画・俳優専門学校へ行き、ワークショップをやってきました。
今年度の6回目で、2回目の3年生。
助手は山崎雄也。
メニューは、ストレッチ、ストップターン、スローウォーク、発声練習、リトミック、台本練習。
台本練習のテキストは、成井豊+真柴あずき『MIRAGE』の2場。
4人一組で全9組が、前に出て、読み合わせを行いました。
さすがに3年生だけあって、セリフは自然。
しかし、テンションが低い者、しゃべりが早すぎる者、キャラクターが不明確な者が何人かいました。
次回も同じテキストで、配役を変えて、動いてやってもらおうと思います。
次回は一カ月も先ですが、できれば練習しておいてほしいなあ。

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