SSブログ

マリリン 7日間の恋 [映画]

8月12日(日)
サイモン・カーティス監督『マリリン 7日間の恋』(2011年)WOWOWで鑑賞。

マリリン 7日間の恋 [Blu-ray]

マリリン 7日間の恋 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • メディア: Blu-ray


1956年、イギリス。
貴族の息子のコリン(エディ・レッドメイン)は映画に関わる仕事を熱望し、ローレンス・オリヴィエ(ケネス・ブラナー)の事務所に日参。
オリヴィエが主演・監督をつとめる『王子と踊子』のサード助監督に採用される。
やがて、ハリウッドからヒロイン役のマリリン・モンロー(ミシェル・ウィリアムズ)が夫のアーサー・ミラーとともにやってくる。
が、マリリンは極度のプレッシャーから錯乱状態。
オリヴィエは苛立つが、脇役の名女優シビル・ソーンダイク(ジュディ・デンチ)が懸命になだめる。
コリンは衣装係のルーシー(エマ・ワトソン)に接近していたが、マリリンに気に入られ、身の回りの世話をするようになる……。

実話に基づいた映画。
『王子と踊子』は以前見たが、まさかバックステージでこのような出来事が繰り広げられていたとは思いもしなかった。
ミシェル・ウィリアムズは難役のマリリン・モンローを見事に体現。
公開当時はまだ駆け出しだったエディ・レッドメインも純粋な若者を好演。
ケネス・プラナー、ジュディ・デンチは言わずもがな。
エマ・ワトソンはひたすら可愛い。
「みんなのシネマレビュー」では評価が低かったが、とても楽しめた。
お薦めです。

アルテメイト・プロデュース『おおきく振りかぶって/夏の大会編』の稽古、2週目が終わりましたが、順調に進んでいます。
今日は稽古休みですが、僕は仕事。
西葛西の東京放送芸術&映画俳優専門学校へ行きます。
スペシャル公演『ブリザード・ミュージック』の稽古2日目。
今日から立ち稽古です。
ああ、楽しみだー!
初日からガンガンやるぞー!

nice!(0) 

若きウェルテルの悩み [本]

8月11日(土)
ゲーテ『若きウェルテルの悩み』(新潮文庫)読了。

若きウェルテルの悩み (新潮文庫)

若きウェルテルの悩み (新潮文庫)

  • 作者: ゲーテ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1951/03/02
  • メディア: 文庫


1771年5月、ドイツの田舎町。
青年ウェルテルは、絵を描いたり、親友のウィルヘルムに手紙を書いたりしながら、呑気に暮らしていた。
ある日、シャルロッテという美しい女性と出会い、一目で恋してしまう。
が、ロッテには婚約者がいた。
にもかかわらず、ウェルテルには自分の気持ちを抑えることができなかった。
毎日、ロッテに会いに行った。
やがて、ロッテの婚約者のアルベルトがやってくる……。

世界的な名作だが、今日まで読んでなかった。
高3の息子が夏休みの宿題で読んでいたので、読了後に借りて読んだ。
なんと、1774年の出版。
244年前だ。
日本は10代将軍・徳川家治の時代。
杉田玄白が『解体新書』を出版した年。
イギリスでは産業革命が始まろうとしていた。
ウェルテルは婚約者のいる女性に恋をし、思い詰め、最後には自殺する。
その生き方はあまりにも真っ直ぐだが、その理性は現代人と比べても全く遜色ない。
近代文学はここから始まったのだと思った。
やはり名作は読んでおいた方がいい。

突然ですが、キャラメルボックスが【アウトレットセール with プチガレージセール】を行うことになりました。
商品は、
〇『夏への扉』の衣装・小道具。
〇劇団員提供のキャラメルボックス関連のDVD(開封済み)や、クリーニング済みオリジナルTシャツ(着用済み)などのグッズ。
〇「資料用」として保管してあったレアなDVDや書籍。
〇製作部が「いつか使うかも」と、捨てるに捨てられなかった、印刷がデジタル化する前の「版下」や「印刷用フィルム」などなど。
日程は、8月19日(日)12時より。
会場は、新中野のキャラメルボックス稽古場「スタジオニンバス」。
8月12日(日)午前10時より、先着予約スタートです。
ご来場を心よりお待ちしています。

nice!(1) 

 [本]

8月10日(金)
西加奈子『i』(ポプラ社)読了。

i(アイ)

i(アイ)

  • 作者: 西 加奈子
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2016/11/30
  • メディア: 単行本


ワイルド曽田アイはシリア生れ。
生れてすぐに、ニューヨーク在住のダニエル・ワイルドと曽田綾子の養子になった。
小学6年の時、ダニエルの仕事の都合で、日本に移住。
東京の私立中学に入学した。
英語と日本語はしゃべれたが、アラビア語はダメ。
勉強はずば抜けてできたが、肥満体で、性格は内向的。
なかなか友達ができなかったが、高校1年の時、権田美菜と出会った……。

西加奈子氏の本はこれが19冊目。
「この世界にアイは存在しません」という一文から、この小説は始まる。
中学の数学の授業で、教師が虚数の「i」の説明する時、そう口にしたのだ。
アイはこの言葉にずっとこだわる。
アイという名前と、シリア人であることと、養子であることが、「i」と重なったのだ。
アイという主人公の数奇な境遇が非常に新鮮で、興味深かった。
ラストの盛り上がりは作者の意図的な暴走だろうが、僕にはいささか過剰に感じられて、ついていけなかった。

アルテメイト・プロデュース『おおきく振りかぶって/夏の大会編』の稽古9日目。
4・5・6場の立ち稽古をしました。
セリフと段取りが入った役者たちが、徐々に遊び始めました。
台本にないセリフも出始めました。
おかげで、芝居が賑やかになってきました。
出演者が全部で25人。
そのほとんどが20代前半の男だから、元気がありあまっている。
うるさくなるのも当然です。
僕の仕事は交通整理と取捨選択。
お客さんが見やすいように、楽しめるように、適度に整えていきたいと思います。

nice!(2) 

突然炎のごとく [映画]

8月10日(金)
フランソワ・トリュフォー監督『突然炎のごとく』(1962年)WOWOWで鑑賞。

突然炎のごとく Blu-ray

突然炎のごとく Blu-ray

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • メディア: Blu-ray


パリ。
オーストリア人のジュール(オスカー・ヴェルナー)はフランス人のジム(アンリ・セール)と知り合い、友達になった。
2人とも詩や小説を書いている文学青年だった。
ある日、2人はアドリア海の島にある石像の女性の顔に魅了された。
しばらくして、2人はその顔とそっくりの女、カトリーヌ(ジャンヌ・モロー)と出会った。
ジュールは彼女に求婚し、一緒に暮らし始めた。
やがて第一次世界大戦が始まり、ジュールとジムはそれぞれの祖国の軍人として戦線へ行った……。

名作と誉れ高い映画だが、全くついていけなかった。
カトリーヌはジュールと結婚しても、次々と愛人を作る。
ジムとも付き合う。
そんなカトリーヌを、ジュールは愛し続ける。
公開当時は新しい愛の形ともてはやされたのかもしれないが、今見ると、単にカトリーヌが異常な女としか思えない。
そんな女性を体現してみせるジャンヌ・モローは凄いと思うが。

キャラメルボックス2018グリーティングシアター『ながれぼしのきもち』のチケットの売れ行きが好調なようです。
脚本は真柴あずきが現在執筆中。
途中まで読ませてもらいましたが、おもしろいおもしろい!
関根翔太演じる主人公が、出ずっぱりで活躍しています。
舞台が東京でなく、瀬戸内海の小島というのも新鮮でいい。
方言をしゃべる人がいっぱい!
山口県の島なので、山口弁です。
真柴さんにとっては地元の言葉なので、とっても自然で、かつ温かい。
その島は、真柴さんのおばあさんが住んでいたところなのです。
真柴ファンは絶対に見逃してはいけませんぞ!
あ、関根ファンもね!

nice!(2) 

おさんぽ美術館 [本]

8月9日(木)
杉浦さやか『おさんぽ美術館』(白泉社)読了。

おさんぽ美術館 ぶらりとめぐる アート・雑貨・カフェ (MOE BOOKS)

おさんぽ美術館 ぶらりとめぐる アート・雑貨・カフェ (MOE BOOKS)

  • 作者: 杉浦 さやか
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2013/08/01
  • メディア: 単行本


イラストレーターの杉浦さやかが、日本各地の美術館とその周辺を巡るお散歩コースを、文とイラストで紹介する。

取り上げられた美術館は、
〇三菱一号館美術館
〇東京都庭園美術館
〇岡本太郎記念館
〇ちひろ美術館
〇祈りの丘美術館(長崎)
〇ポーラ美術館(箱根)
〇軽井沢絵本の杜美術館(長野)などなど。
この他、東京国立博物館や印刷博物館も取り上げられていて、何度も「行ってみたいなあ」と思った。

アルテメイト・プロデュース『おおきく振りかぶって/夏の大会編』の稽古8日目。
台本2周目に突入し、1・2・3場の立ち稽古をしました。
さすがに2周目だけあって、台本を持たない役者もチラホラ。
演出の私も、1周目は段取りを決めるので精一杯でしたが、今日からは徐々に演技についてのダメ出しを始めました。
稽古の前に、地元の図書館へ行ってきました。
2週間に1回行って、10冊前後借りるのが習慣になっているのです。
今日は11冊借りてきました。
『おさんぽ美術館』もその1冊です。

nice!(1) 

BUTTER [本]

8月8日(水)
柚木麻子『BUTTER』(新潮社)読了。

BUTTER

BUTTER

  • 作者: 柚木 麻子
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2017/04/21
  • メディア: 単行本


町田里佳は週刊秀明の記者。
近頃、スクープを連発し、女性初のデスク就任は近いと言われている。
3人の男性を結婚詐欺で騙した上に殺害した梶井真奈子は、一審で無期懲役となったがまもなく控訴審が始まる。
里佳は真奈子にインタビューしたくて、ずっと手紙書き続けていた。
親友の伶子から、梶井が被害者に食べさせていた料理のレシピを聞いてみたら、とアドバイスを受ける。
即座に真奈子から、会ってもいいとの返事が来た!
里佳はその日に東京拘置所に向かい、真奈子に面会を申し込んだ!

柚木麻子氏の本はこれが15冊目。
実際に起きた事件を題材にして、現代女性の苦悩を描く。
真奈子は不美人で太っているのに、3人の男を騙すことができた。
言動は不遜で、異常にバターを好んだ。
里佳は薦められたバターを食べ、そのおいしさに驚嘆し、徐々に真奈子に魅せられていく。
前半はほぼ予想通りの展開だったが、中盤で伶子が取材に首を突っ込んできた辺りからは意外な出来事の連続で、何度も驚かされた。
テーマの掘り下げも深い。
お薦めです。

アルテメイト・プロデュース『おおきく振りかぶって/夏の大会編』の稽古7日目。
ダンス振付の2回目。
オープニング・ダンスがほぼ最後までできました。
今回も、振付はカッコいい。
いっぱい練習して、踊る人そのものがカッコよくなってほしいです。
その後は、12場の立ち稽古。
18時になったところで、台風襲来に備えて、早めに上がりました。
前作の稽古でも、大雪で、稽古を早めに終わらせたことを思い出しました。
明日から台本2周目。
段取りに修正を加えながら、ドラマとキャラクターを練っていきたいと思います。

nice!(2) 

仮面山荘殺人事件 [本]

8月7日(火)
東野圭吾『仮面山荘殺人事件』(講談社文庫)読了。

仮面山荘殺人事件 (講談社文庫)

仮面山荘殺人事件 (講談社文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1995/03/07
  • メディア: 文庫


樫間高之はビデオ制作会社の社長。
結婚式の直前に、婚約者・森崎朋美を交通事故で亡くした。
3カ月後、朋美の両親から、別荘に招待された。
別荘には朋美の両親を含めて7人の人々が集まっていた。
初日の夜、別荘に2人組の男がやってくる。
2人は逃亡中の銀行強盗で、仲間が迎えに来るまでここに言い、8人を監禁した!

東野圭吾氏の本はこれが64冊目。
1990年に出版された作品で、サスペンスタッチの本格ミステリ。
見事などんでん返しで、あっと驚かされた。
これ、芝居にできるんじゃないかしら……。

今日は11時より、西葛西の東京放送芸術&映画俳優専門学校のスペシャル公演『ブリザード・ミュージック』の第一回美術会議。
今回から、キャラメルボックス俳優教室の卒業公演で何度もお世話になっている、稲田美智子さんが美術家として参加することになりました。
稲田さんはセンスがいいので、とても信頼しています。
今日は一回目だったにもかかわらず、詳細なプランを作ってきてくれました。
で、一発オーケイ!
これで安心して稽古を始めることができます。
13時より、アルテメイト・プロデュース『おおきく振りかぶって/夏の大会編』の稽古6日目。
10・11・12場の立ち稽古。
11・12場は長いので、12場の途中で時間切れとなりました。
9~12場は野球の試合のシーンなので、ワンプレイごとに役者の動きを確認しなければならない。
12場の稽古が始まる頃には、頭がパンク寸前でした。
が、ようやくこれでラストに到達。
『おおきく振りかぶって/夏の大会編』の全貌が明らかになりました。
この原作の魅力は何と言っても、対戦する2つのチームの心理戦。
今回は前作以上に、この心理戦が楽しめると思います。
もちろん、ドラマもちゃんとあって、感動できるところもいっぱい。
おもしろい芝居になりそうです。
お楽しみに!

nice!(2) 

キレイ [本]

8月6日(月)
松尾スズキ『キレイ』(白水社)読了。

キレイ―神様と待ち合わせした女

キレイ―神様と待ち合わせした女

  • 作者: 松尾 スズキ
  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 2000/06
  • メディア: 単行本


今の日本とは別の日本。
キグリ、クマヅ、サルタ、三つの対立する民族による多民族国家で、100年にわたって戦争が続いている。
ケガレは、マジシャン、カウボーイ、マタドールの3人にさらわれ、10年間、地下室で育てられた。
10年ぶりに地上に出て、ダイズ回収業者カネコキネコとその家族たちと出会う。
ダイズとは、大豆から作られた兵士で、死体は再処理によって食料になる。
ケガレはキネコの仲間になるが……。

2000年6月に初演された脚本。
演出は松尾スズキ氏で、「ケガレ」役は奥菜恵。
他に、南果歩、篠井英介、古田新太、片桐はいり、秋山菜津子、阿部サダヲ、宮藤官九郎などが出演。
破天荒な物語で、後半はついていくのが大変だったが、セリフのセンスは抜群。
意外なことに、唐十郎氏や野田秀樹氏との類似性を感じた。
近年、再演されたらしい。

アルテメイト・プロデュース『おおきく振りかぶって/夏の大会編』の稽古5日目。
1130より、稽古場で美術会議。
一本目の美術をベースにして、それにいろいろ修正を加えていくことになりました。
1300より稽古開始。
最初の90分は、トレーニング委員会主導によるトレーニング。
1430より台本練習。
7・8・9場の立ち稽古をしました。
猪野広樹君と加藤潤一君の提案により、いきなり役が2つ増えました。
こんなことは前代未聞ですが、とてもおもしろいアイディアだと思い、同意しました。
ただし、この2つの役の出番は一瞬です。
演じるのは加藤潤一君と多田直人です。
本当に一瞬なので、どうかお見逃しなく!

nice!(2) 

名探偵木更津悠也 [本]

8月5日(日)
麻耶雄嵩『名探偵木更津悠也』(光文社)読了。

名探偵 木更津悠也 (光文社文庫)

名探偵 木更津悠也 (光文社文庫)

  • 作者: 麻耶 雄嵩
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2007/05/10
  • メディア: 文庫


京都。
戸梶産業の社長・戸梶康和が自宅で殺害された。
康和の長男の未亡人である美智子が犯人ではないかと噂された。
美智子は名探偵・木更津悠也に真相解明を依頼。
木更津は友人の香月実朝とともに、戸梶家に乗り込むが……。

麻耶雄嵩氏の本はこれが14冊目。
木更津悠也を主人公にした短編ミステリ4つを集めた短編集。
上記は一つ目の『白幽霊』。
このシリーズのおもしろいのは、名探偵より助手の方が鋭いこと。
香月は、なかなか真相に辿り着かない木更津に苛立ち、それとなくヒントを出す。
おかげで木更津は真犯人に気付くが、香月のおかげとは露ほども思わない。
マヌケな名探偵とはおもしろい。

今日は西葛西の東京放送芸術&映画俳優専門学校のスペシャル公演『ブリザード・ミュージック』の稽古1日目。
13時から19時まで、2回読み合わせをしました。
生徒たちは全員、キャラメルボックスの過去のDVDを見たとのこと。
なので、最初からバンバンダメ出ししました。
読み合わせの上演時間は、1時間40分。
動いてやったら、1時間50分くらいになりそうです。
スペシャル公演史上、最長。
脚本がどうしてもカットできなかったのです。
『ブリザード・ミュージック』は本当に難しいので、今日の出来はまだまだまだまだでした。
出演者13人+アンダースタディ2人の健闘を祈ります。

nice!(3) 

その可能性はすでに考えた [本]

8月4日(土)
井上真偽『その可能性はすでに考えた』(講談社)読了。

その可能性はすでに考えた (講談社文庫)

その可能性はすでに考えた (講談社文庫)

  • 作者: 井上 真偽
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/02/15
  • メディア: 文庫


上苙丞(うえおろじょう)は私立探偵。
金貸しのフーリンは丞に1億以上の金を貸していて、今日も南阿佐ケ谷の事務所に取り立てにやってきた。
そこへ、依頼人の渡良瀬莉世(わたらせりぜ)がやってくる。
莉世は10数年前に起きたカルト教団の集団自殺事件の生き残りだった。
その時、人を殺してしまったかもしれない、真相を調べてほしい、と莉世は言う。
当時、莉世は6歳で、母親とともに教団のメンバーたちが住む村にやってきた。
そこは、崖に囲まれた密室だった……。

井上真偽(まぎ)は東京大学を卒業し、『恋と禁忌の述語論理』で第51回メフィスト賞を受賞してデビュー。
『その可能性はすべて考えた』が2作目。
これはいわゆる「バカミス」だと思うが、あまりのおもしろさにビックリした。
探偵の上苙丞が「その可能性はすでに考えた」と言うたびに、背筋がゾクゾクした。
読みながら、次にこのセリフが出てくるのを心待ちにした。
なんてバカバカしいのだろう!
なんておもしろいのだろう!
やたらと中国語が出てくるので、少々読みづらかったが、それもまた作者の遊び心。
極上のエンタメ小説と断言してしまおう。
お薦めです。

アルテメイト・プロデュース『おおきく振りかぶって/夏の大会編』の稽古4日目。
土曜日の稽古時間は平日より短めで、13時から18時まで。
5・6場の立ち稽古をした後、2場の一部を修正しました。
舞台監督の片岡さんの計測によれば、1~6場の前半の上演時間は55分。
ほぼ予定通りでした。
この脚本は後半の方が長いので、やはり2時間は越えてしまうと思います。
欠席が5人もいたため、代役の嵐。
空いている役者だいっぱい協力してくれました。
『おおきく振りかぶって/夏の大会編』、スタートは順調です。

nice!(3)