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皇室はなぜ世界で尊敬されるのか [本]

3月20日(金)
西川恵『皇室はなぜ世界で尊敬されるのか』(新潮新書)読了。

皇室はなぜ世界で尊敬されるのか (新潮新書)

皇室はなぜ世界で尊敬されるのか (新潮新書)

  • 作者: 西川 恵
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/05/16
  • メディア: 新書


毎日新聞客員論説委員の西川恵が、第二次世界大戦後から現在までの皇室外交を振り返る。

世界にある君主国は28。
つまり、28の王室がある。
その中で一番歴史が古いのが、日本の皇室。
そして、政治とは一切関わりを持たない。
その生活に貴族的華美さはなく、きわめて質素。
アラブ諸国の王族はそこにイスラム教の禁欲さとの共通点を感じ、親近感を抱く。
歴代の昭和天皇、平成天皇のお人柄の良さも幸いした。
今、皇室は、日本の外交の最大の武器になっている。
皇室の方々の常日頃からの多大なるご努力には頭が下がる。
日本で唯一、職業選択の自由を持たない一族なのに、その運命を粛々と受け入れている。
そして、国民の手本となるよう、まじめに生きている。
国民はそのことをよく知っている。
僕が子供の頃は、まだ第二次世界大戦の影響が残っていたため、表立って皇室を肯定することはできなかった。
戦争責任という言葉がついて回ったのだ。
しかし、今は違う。
よい時代になったと本当に思う。

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