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メカ・サムライ・エンパイア(下) [本]

3月20日(金)
ピーター・トライアス『メカ・サムライ・エンパイア(下)』(ハヤカワ文庫)読了。

メカ・サムライ・エンパイア 下 (ハヤカワ文庫SF)

メカ・サムライ・エンパイア 下 (ハヤカワ文庫SF)

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2018/04/30
  • メディア: Kindle版


1996年、日本合衆国、バークリー。
不二本誠は念願叶って、バークリー陸軍士官学校に入学。
メカ・パイロットになるための訓練を開始する。
ある夜、街のレストランで、高校時代の友人で、ドイツ人留学生のグリゼルダと再会。
彼女は高校卒業と同時に帰国したが、軍務について、再び日本合衆国に赴任していた。
誠はグリゼルダを毎夜誘い出したが、級友から、ドイツ人との接触は控えろと注意されてしまう。
やがて、新入生32人が参加する、メカの実機を使ったトーナントが開催される……。

期待通りのおもしろさ。
巻末に作者の謝辞があり、そこに影響を受けた作品名が列挙されていた。
その中に、『はじめの一歩』『機動警察パトレーバーthe movie』『仁義なき戦い』『バトル・ロワイヤル』『野良犬』『天国と地獄』『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』『高い城の男』があった。
『高い城の男』があるのは当然として、深作欣二や黒澤明の映画があるのはビックリ。
ストーリーテリングの巧さとダイナミズムは、そこから学んだに違いない。
まだ若い人なのに、凄い!
お薦めです。

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