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暗い夜、星を数えて [本]

3月21日(土)
彩瀬まる『暗い夜、星を数えて』(新潮文庫)読了。

暗い夜、星を数えて: 3・11被災鉄道からの脱出 (新潮文庫)

暗い夜、星を数えて: 3・11被災鉄道からの脱出 (新潮文庫)

  • 作者: まる, 彩瀬
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2019/02/28
  • メディア: 文庫


3月11日。
作家としてデビューを間近に控えた彩瀬まるは、旅行中、南相馬市付近で、東北大震災に遭遇。
間一髪のところで、津波から逃れ、生き残る。
避難所、民家、避難所を経由して、無事に埼玉県の自宅に帰還。
6月、ボランティアとして、いわき市へ。
11月、震災直後に出会い、ともに津波から逃れた人に会いに、南相馬市へ。
彩瀬まるが体験した東北大震災をつぶさに記録したルポルタージュ。

震災を実際に体験した人だからこそ書ける文章。
彩瀬氏はつとめて冷静に、客観的に、自らの体験を綴ろうとする。
その姿勢はきわめて真摯で、信頼できる。
美談でも告発でもない、まさに記録。
その時、福島にいなかった人は、ぜひとも読んでおくべき本だと思った。
お薦めです。

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