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アレクサンドリア [映画]

3月21日(土)
アレハンドロ・アメナーバル監督『アレクサンドリア』(2009年)WOWOWで鑑賞。

アレクサンドリア [DVD]

アレクサンドリア [DVD]

  • 出版社/メーカー: ギャガ
  • 発売日: 2016/12/02
  • メディア: DVD


西暦4世紀、ローマ帝国支配下のエジプト、アレクサンドリア。
ヒュパティア(レイチェル・ワイズ)は哲学者で、父テオン(マイケル・ロンズデール)は図書館長。
彼女は数学・天文学を研究しながら、弟子のオレスサス(オスカー・アイザック)たちに講義していた。
彼女の奴隷ダオス(マックス・ミンゲラ)は彼女を慕っていたが、気持ちを伝えることはできない。
やがてオレステスがヒュパティアに求婚するが、彼女は研究に一生を捧げると拒絶する。
その頃、市内ではキリスト教徒の勢力が拡大し、彼らが古来の神々を罵倒したため、不穏な空気が流れ始める……。

スペイン映画で、原題は「 Ágora」(広場の意味)。
監督が『海を飛ぶ夢』『オープン・ユア・アイズ』『アザーズ』のアレハンドロ・アメナーバルだったので、見てみた。
4世紀のアレキサンドリアの図書館について、前から知りたいとも思っていた。
当時、世界の知の中心はここ、アレキサンドリアの図書館にあったのだ。
映画なので、すべてが事実というわけではないだろうが、本は全部巻物だった。
巨大な図書館と言われていたが、本の数は意外と少なかった。
貸し出しより、研究が主のようだった。
が、図書館よりも、当時、新興宗教として勢力を拡大していたキリスト教の凶暴さ・残酷さの方が目についた。
他宗教に不寛容で、やたらと暴力に走る。
ヒュパティアは実在の人物で、最後はキリスト教徒たちによって、八つ裂きにされる。
ヒュパティアを演じたレイチェル・ワイズが圧倒的な美しさで、彼女がいなければ退屈な歴史劇になっていただろう。
見てよかった。

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