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中野京子と読み解く名画の謎 陰謀の歴史篇 [本]

11月8日(水)
中野京子『中野京子と読み解く名画の謎 陰謀の歴史篇』(文藝春秋)

中野京子と読み解く 名画の謎 陰謀の歴史篇

中野京子と読み解く 名画の謎 陰謀の歴史篇

  • 作者: 中野 京子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/12/16
  • メディア: 単行本


ドイツ文学者で早稲田大学講師の中野京子が、「陰謀の歴史」をテーマに、世界の名画17の背景を解説する。

『中野京子と読み解く名画の謎』シリーズの3冊目。
僕は1冊目の『ギリシャ神話篇』、2冊目の『旧約・新約聖書篇』、4冊目の『対決篇』を既に読んでいるので、僕にはとっては4冊目。
取り上げられた作品の中で印象に残ったのは、
スーラ『グランド・ジャッド島の日曜日の午後』
フェルメール『恋文』
ターナー『吹雪、アルプスを越えるハンニバルとその軍勢』
ブリューゲル『死の勝利』
グロス『恋わずらい』
などなど。
中野京子氏の言う通り、背景がいろいろわかると、その絵は二倍楽しめる。
でも、すぐに忘れちゃうんだよなあ……。

今日も自宅で、キャラメルボックス2017ウィンターツアー『ティアーズライン』の脚本執筆。
全12場中、9場まで書き上げました。
あと3場あと3場あと3場!
でも、こういう時に限って、1場1場が長くなったり、12場で終わらず13場を書くことになったりするんですよね。
おおコワ!
1日中パソコンに向かっていて、カロリーを消費していないので、お昼は野菜炒めを作って食べました。
野菜炒めだけです。
具は、ニンジン、ピーマン、タマネギ、白菜、モヤシ。
お皿に山盛り炒めたので、お腹いっぱいになりました。
さあさあ、野菜のパワーで頑張るじょー!

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世界は終わりそうにない [本]

11月7日(火)
角田光代『世界は終わりそうにない』(中央公論新社)読了。

世界は終わりそうにない

世界は終わりそうにない

  • 作者: 角田 光代
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2015/05/22
  • メディア: 単行本


小説家・角田光代のエッセイ、書評、対談を集めた本。
対談の相手は、船戸与一、成島出、よしもとばなな、三浦しをんなどなど。

角田光代氏の本はこれが79冊目。
角田氏のエッセイは近年、質の向上が著しく、この本も非常に楽しめた。
読みやすくて、おもしろくて、ためになるのだ。
相変わらず、週に1回、ボクシングジムに通い、年に数回、フルマラソンを走っているらしい。
まるで、女・村上春樹。
作家として、尊敬せずにはいられない。

今日は12時から、キャラメルボックス俳優教室2017年度卒業公演『クローズ・ユア・アイズ』の稽古。
5・6場の動き付けをした後、4場の復習をしました。
動き付けにも徐々に慣れてきた様子で、わりかしスムーズに進みました。
が、テンション、感情量はまだまだ。
『クローズ・ユア・アイズ』は様々な「死」が描かれるので、それに対する感情がリアルでないと、見ていて冷めてしまう。
生徒たちの努力に期待します。
キャラメルボックス2017ウィンターツアー『ティアーズライン』の脚本、全12場中、8場の前半まで書き上げました。
残るは4場と半分。
稽古開始は11月10日。
今日を入れて、あと3日しかない!
やばいヤバイやばい!
でも、できるところまで頑張るしかない。
早速、続きを書くことにします。

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イタリア縦断、鉄道の旅 [本]

11月6日(月)
池田匡克『イタリア縦断、鉄道の旅』(角川oneテーマ21)読了。

イタリア縦断、鉄道の旅 (角川oneテーマ21)

イタリア縦断、鉄道の旅 (角川oneテーマ21)

  • 作者: 池田 匡克
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2007/05
  • メディア: 新書


イタリア・フィレンツェ在住のフリーライター・池田匡克が、イタリア国内の5つの地域を鉄道によって旅行する。

やはりイタリアはどこへ行っても風光明媚。
しかし、貧しい地域では、列車も駅もゴミだらけラクガキだらけで、ちょっと悲しくなった。
この手の本で、そういった地域が紹介されることはあまりないので、ためになった。
南イタリア、長靴の靴底のあたりの地域だ。
イタリア旅行だと、普通、南はナポリまで。
あるいは、南イタリアを素通りして、シチリア島へ、というのが一般的だろう。
だから、外国人の目にはあまり触れないのだ。
美術の本を読み続けているうちに、どんどんイタリアという国に興味が出てきた。
もしチャンスがあったら、ローマ、フィレンツェ、ヴェネツィアの3都市にはぜひ行ってみたいと思う。

今日も自宅に籠もって、キャラメルボックス2017ウィンターツアー『ティアーズライン』の脚本執筆。
全12場中、7場まで書き上げました。
残るは5場。
うーん、今日を入れて、あと4日しかないのに。
しかも昨日から風邪気味で、鼻水と咳が出て、大変。
まあ、56年も生きてくれば、こんなことは前に何度もあった。
残り4日、死に物狂いで頑張ります。

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名画にみる男のファッション [本]

11月5日(日)
中野京子『名画にみる男のファッション』(角川書店)読了。

名画に見る男のファッション (角川文庫)

名画に見る男のファッション (角川文庫)

  • 作者: 中野 京子
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2016/04/23
  • メディア: 文庫


ドイツ文学者で早稲田大学講師の中野京子が、西洋名画に描かれた男性ファッションを解説する。

驚いたことに、「脚線美」は本来、男性のものだったのだそうだ。
確かに女性は20世紀になるまで、スカートで足を隠していた。
一方、男は、足を見せた。
イアサント・リゴー『フランス王ルイ14世の肖像』でも、王は肥満体にもかかわらず、白いタイツをはいた足をこれ見よがしに出している。
その上、ハイヒールまではいている。
男が長ズボンで足を隠すようになったのは、18世紀末のフランス革命の頃かららしい。
そう言えば日本も江戸時代、職人の男は足を丸出しにし、町娘は着物で足首まで隠していた。
町娘たちは職人の「脚線美」にキャーキャー言っていたのだろうか?
「脚線美」が女性のものになって、本当によかった。

キャラメルボックス2017グリーティングシアター『光の帝国』、文化庁+日本劇団協議会『ケンジ先生』、今日が千秋楽でした。
ご来場くださった皆様に厚く御礼申し上げます。
ありがとうございました。
僕は『ケンジ先生』のラストステージを見届けてきました。
見なかった8日の間に、大きな進化を遂げていました。
何度も泣いてしまいました。
この公演に参加してくれたキャスト・スタッフの皆さんにも、改めて御礼が言いたいです。
『ケンジ先生』をこんなにおもしろい芝居にしてくれて、ありがとう。
作者として本当に幸せです。

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陽気なギャングは三つ数えろ [本]

11月4日(土)
伊坂幸太郎『陽気なギャングは三つ数えろ』(祥伝社)読了。

陽気なギャングは三つ数えろ (ノン・ノベル)

陽気なギャングは三つ数えろ (ノン・ノベル)

  • 作者: 伊坂幸太郎
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2015/10/08
  • メディア: 新書


天才スリの久遠、人間嘘発見器の成瀬、俺様演説家の響野、精密機械ドライバーの雪子は、銀行強盗のプロフェッショナル。
ある日、4人で、雪子の息子の慎一が勤めるホテルに行く。
そこにはお忍びで宿泊しているアイドル・宝島沙耶と、彼女を追いかけるハイエナ記者・火尻がいた。
久遠が偶然、火尻が暴漢に襲われたのを助けた。
しかし、火尻に、銀行強盗の際に怪我をした右手を見られてしまった。
火尻は久遠に目をつけ、成瀬・響野・雪子の周辺まで嗅ぎ回り始めた……。

伊坂幸太郎氏の本はこれが36冊目。
『陽気なギャングが地球を回す』『陽気なギャングの日常と襲撃』に続くシリーズ第三作。
相変わらずトリッキーで、スピーディーで、コミカルで、文句なしの快作。
それにしても、伊坂氏は伏線と回収がうまい。
こんな脚本が書きたいと思うが、無理だろうなあ……。

今日は13時から西葛西の東京フィルムセンター映画・俳優専門学校のスペシャル公演『ナツヤスミ語辞典』の稽古。
1場から13場まで復習しました。
頭から始めて、気になったところで止めて、ダメ出しして、そのちょっと前から再開、というのをひたすら繰り返しました。
何度も何度もやり直した場もあれば、一度も止まらずに通りすぎた場もあった。
総じて、8場から後は、止める回数が少なかった。
芝居もおもしろかった。
逆に、1~7場は演技が固く、やり直してもなかなよくならない。
できなくても先に進んでしまいましたが、何とか後で自分でよくする方法を考えてほしいと思いました。
『光の帝国』と『ケンジ先生』は明日が千秋楽。
中野と新潟で、精一杯頑張ります。
見てない方、ラストチャンスですよ!
中野か新潟へダッシュ!ダッシュ!ダンダンダダン!

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奇形建築物世界遺産100 [本]

11月3日(金)
珍建築研究所『奇形建築世界遺産100』(扶桑社)読了。

奇形建築物世界遺産100

奇形建築物世界遺産100

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2012/12/22
  • メディア: 単行本


タイトル通り、世界の奇形な建築物100を紹介する本。
ただし、選ばれたのは現代建築のみ。

既に取り壊されて、写真しかないものもある。
僕が凄いと思ったのは、
〇ウィーンの「ハウスアタック」→ビルの上に、民家が逆さまに乗っている。ちょっと怖い。
〇ポーランド・ソポトの「歪んだ家」→固い素材で作られているが、見た目はグンニャリと歪んでいる。酔いそう。
〇アメリカ・ニューアーク「バスケットビル」→バスケットを作っているロンガバーガー社のビルで、ビルそのものがバスケットに見える。把手までついていて、カワイイ。
〇北京「北京天子ホテル」→建物全体が、3人の神様が並んで立っているように見える。あまりにも不気味。
他にもユニークな建物がいっぱい。
お薦めです。

今日も自宅で、キャラメルボックス2017ウィンターツアー『ティアーズライン』の脚本の執筆。
12場中、6場まで書き上げました。
あと6日で残りの6場を書くのはやっぱり無理そう。
でも、頑張ります。
高2の息子が昨日、柿喰う客『極楽地獄』を見てきました。
感想はほぼ絶賛。
今回の4本立ての中で一番おもしろかったそうです。
大学2年の娘が今日、キャラメルボックス『光の帝国』を見てきました。
毛塚陽介と森めぐみがよかったそうです。
『光の帝国』は11月5日(日)の新潟公演でおしまい。
文化庁+日本劇団協議会『ケンジ先生』も11月5日(日)でおしまい。
まだという方はぜひ劇場へ駆けつけてください。
お待ちしています。

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キュレーション [本]

11月2日(木)
長谷川祐子『キュレーション』(集英社新書)読了。

キュレーション 知と感性を揺さぶる力 (集英社新書)

キュレーション 知と感性を揺さぶる力 (集英社新書)

  • 作者: 長谷川 祐子
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2013/02/15
  • メディア: 新書


東京都現代美術館チーフキュレーターの長谷川祐子が、自身の経験を通して、現代美術のキュレーターの仕事を解説する。

キュレーターの仕事は、
〇作品を評価し、解釈する。
〇展覧会を企画する。美術館を作る。
〇アーティストの新作制作に協力する。
〇文献を調べ、評論を書く。展覧会の広報印刷物の文章を書く。
などなど。
美術の世界における、エディター、プロデューサー、マネージャー、ライターなのだ。
長谷川祐子氏は世界を舞台にして活躍する人。
しかし、この本は専門家向けかと思われるほど文章が高度で、読むのが非常に困難だった。
新書とは本来、入門書、解説書であるべきだと思うが。

今日も自宅で、キャラメルボックス2017ウィンターツアー『ティアーズライン』の執筆。
全12場のうち、ようやく5場まで書き上げました。
高2の息子は、柿喰う客『極楽地獄』を見に行きました。
柿喰う客は今、4本立ての公演を行っているのですが、息子は今日で4本制覇。
帰ってきて、感想を聞くのが楽しみです。
僕は15MinutesMadeの時、七味まゆ味さんに「必ず見に行きます」と約束したのですが、脚本執筆でどうしても行けそうにありません。
約束を破ることになり、残念でなりません。
大学2年の娘は明日、キャラメルボックス2017グリーティングシアター『光の帝国』所沢公演を見に行くそうです。
こちらも感想を聞くのが楽しみ。
『光の帝国』所沢公演は、所沢市民文化センター、ミューズ、マーキーホールにて、1330開演です。
ご来場をお待ちしています。

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こうふく あかの [本]

11月1日(水)
西加奈子『こうふく あかの』(小学館)読了。

こうふく あかの (小学館文庫)

こうふく あかの (小学館文庫)

  • 作者: 西 加奈子
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2011/05/10
  • メディア: 文庫


2007年8月。
靖男は39歳で、会社の課長。
妻の国子は美人で、結婚して今年で12年になるが、ここ3年はセックスレス。
ところが、その国子が妊娠したと言う。
相手は誰だといくら聞いても答えず、なんと、産むと言う。
靖男は離婚を考えるが、どうしても踏み切れない……。

西加奈子氏の本はこれが18冊目。
『こうふく みどりの』と対になった小説だが、中身に関連性はない。
2007年の靖男の話と並行して、2039年のプロレスラーの話が語れていく。
そのプロレスラーが何者なのかは、後半になってからわかる。
とは言え、あまりに荒唐無稽な話で、僕にはついていけなかった。

今日は10時から事務所で会議が2つ。
12時からキャラメルボックス2017年度卒業公演『クローズ・ユア・アイズ』の稽古。
4場の動き付けをやった後、1~3場を復習しました。
まだまだセリフと動きを追うのに精一杯で、テンションど低!(「どひく」と読みます)
惨憺たる出来でした。
さっさと段取りを覚えて、気持ちで演じられるようになってほしいです。
授業は17時まででしたが、その後も稽古場に残っていたら、『やってみるのだ!』のメンバーが続々到着。
18時から稽古だったのです。
『ケンジ先生』の本番を終えたばかりの、筒井俊作・左東広之・林貴子もいました。
アドリブ芝居なのに稽古するのだな、と驚きました。
19時から座・高円寺にて、日本劇作家教会の戯曲セミナー。
僕の脚本の書き方について、2時間にわたって語ってきました。
最初に「キャラメルボックスの芝居を見たことがある方は?」と聞いたら、8割ぐらいの人が手を挙げたので、あまり緊張せずに話すことができました。
僕の話がお役に立てるといいのですが。

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日本人 数のしきたり [本]

11月1日(水)
飯倉晴武『日本人 数のしきたり』(青春出版社)読了。



元・宮内庁書陵部図書課首席研究官の飯倉晴武が、日本語の数を含んだ言葉の意味を解説する。

「なぜ短歌は一首、二首と数えるのか」
「にぎり寿司を一カン、二カンと数える理由は?」
「なぜ神社では『二礼二拍手一礼』なのか」
「『三顧の礼』の『三顧』とは何か」
「「料理の数が四品でも『一汁三菜』と呼ぶ理由」
などなど、ためになる知識がいっぱい。
何度も読んで覚え、人に教えたいと思った。
お薦めです。

文化庁+日本劇団協議会『ケンジ先生』、高2の息子が昨日見てきました。
感想はほぼ絶賛。
特に、筒井俊作と林貴子がよかったと褒めていました。
左東広之もすばらしく、今井義博を思い出したそうです。
確かにちょっとタイプがにているかもしれません。
左東広之で『ディアーフレンズ,ジェントルハーツ』が見たかった、とも言っていました。
『ケンジ先生』、今日は本番6日目。
1400開演です。

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