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彼女は弊社の泥酔ヒロイン [本]

3月1日(日)
梶尾真治『彼女は弊社の泥酔ヒロイン』(新潮文庫)読了。

彼女は弊社の泥酔ヒロイン :三友商事怪魔企画室 (新潮文庫 か)

彼女は弊社の泥酔ヒロイン :三友商事怪魔企画室 (新潮文庫 か)

  • 作者: 梶尾 真治
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2020/02/28
  • メディア: 文庫


ある地方都市。
三友商事の新入社員の中田栄子は、ある朝、電柱のてっぺんで目覚めた。
昨夜は出勤初日で、歓迎会で乾杯のビールを飲んだ後の記憶がない。
下宿先の親戚の娘・美宇に助けられて、昨夜の様子を聞く。
栄子は酒を飲むと、超人的なパワーを発揮するらしい。
それは、祖母・母と受け継がれてきた遺伝だった。
しかも、栄子のパワーは異界から怪魔を呼び寄せてしまうらしい。
退職を決意した栄子に対し、上司の企画室長・友田は、彼女のパワーを利用して、会員制護衛ビジネスを立ち上げると宣言した……。

梶尾真治先生から献本としていただきました。
梶尾先生お得意のSFコメディ。
舞台が熊本でないのが珍しい。
「yom yom」41~49号に連載された『Aクライ・プリンセス』を改題したもので、「えーくらい」とは「酔っ払い」の熊本方言らしい。
栄子は「Aクライ・プリンセス」と名づけられて、怪魔退治に乗り出す。
ドタバタコメディだが、ヒロインの栄子がいつもの古風でまじめな「梶尾ヒロイン」であるところがうれしい。


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