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反日種族主義との闘争 [本]

8月14日(土)
李栄薫『反日種族主義との闘争』(文藝春秋)読了。

反日種族主義との闘争 (文春e-book)

反日種族主義との闘争 (文春e-book)

  • 作者: 李 栄薫・編著
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2020/09/17
  • メディア: Kindle版


元・ソウル大学経済学部教授、現・李承晩学堂校長の李栄薫が、前作『反日種族主義』への批判に対して反論する。

李栄薫氏は、反日種族主義にとらわれた人々を厳しく批判するが、親日でもなければ、反韓でもない。
史実を、反日の目でとらえず、冷静に客観的にとらえようと主張しているだけなのだ。
韓国の多くの人々は、こと日本に関わることだけはそれができない。
史実を曲げ、妄想にとらわれている。
この本を読めば、そのことがよくわかる。
一人でも多くの韓国人に読んでもらいたいと思った。
お薦めです。

今日は、「成井硝子店/夏のワークショップ」前期の3日目。
12時から17時まで、ミッチリ稽古しました。
今日のメニューは、二人組朗読、スピーチ、漫才、台本練習。
今回の目標は感情解放ですが、これは参加者全員がほぼ達成していると思います。
しかし、演技の技術はまだまだ。
明日が最終日、僕にできる精一杯のアドバイスをしたいと思います。

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動乱 [映画]

8月14日(土)
森谷司郎監督『動乱』(1980年)CSで鑑賞。

動乱 [Blu-ray]

動乱 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • 発売日: 2017/10/25
  • メディア: Blu-ray


昭和7年。
宮城啓介(高倉健)が率いる中隊で、兵卒の溝口英雄(永島敏行)が脱走。
溝口の実家を訪ねると、姉の薫(吉永小百合)が女郎屋に売られようとしていた。
溝口は自宅近くで、原田軍曹(小林稔侍)に捕まるが、揉み合いになり、撃ち殺してしまう。
溝口は銃殺刑、宮城は朝鮮に左遷された。
ある夜、宮城は兵士宿舎の慰労にやってきた女郎の中に、薫を発見。
自殺を図った薫を引き取り、日本に連れ帰る……。

二・二六事件の首謀者の将校を主人公にして、昭和7年の五・一五事件から、昭和11年の二・二六事件までを描く。
主人公と彼が起こした二・二六事件を全面的に肯定してしまっているため、非常に問題がある映画。
また、インターミッションが入った二部制で、トータル150分というのも長すぎる。
高倉健と吉永小百合はこの映画で初共演。
翌年、同じく森谷司郎監督の『海峡』でまた共演したが、どちらも完成度は低い。
健さんは相変わらずカッコいいが、吉永さんのブリッコ演技は何ともイタい。
他に、米倉斉加年、桜田淳子、田村高廣、志村喬、佐藤慶、田中邦衛、金田龍之介、岸田森、小池朝雄、にしきのあきら、天津敏、日色ともゑ、久米明、辻萬長らが出演。

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100文字SF [本]

8月13日(金)
北野勇作『100文字SF』(ハヤカワ文庫)読了。

100文字SF (ハヤカワ文庫JA)

100文字SF (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 北野 勇作
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2020/06/04
  • メディア: Kindle版


2015年10月より、北野勇作のツイッターで発表されている「ほぼ百字小説」約2000編の中から、200編を選んで収録した本。

100字でSF小説のになるのか?
と思って読み始めたが、答えは「意外となる!」だった。
気に入ったのを一つ。
「あの金属の塔、じつは正義の巨大ロボットなのだ。だがもちろん真の危機が迫るまでその正体は秘密である。だから時が来るまで秘密を守って待ち続け、待って待ってついに待ちきれなくなったぼくは、悪の博士になった」

今日は今年36回目のジョギング。
3,5キロ走って、1,3キロ歩いて、1,3キロ走りました。
3,5キロのタイムは、20分48秒。
前回より38秒、短くなりました。
でも、途中、信号待ちをしたので、さらに10秒は短かったと思います。
ジョギングを始めて2年4カ月になりますが、信号待ちをしたのは初めて。
意外とイライラしないものですね。
一息つけるし。
次回からも慌てて渡ろうとしないで、のんびり待とうと思います。

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喜劇 女は男のふるさとヨ [映画]

8月13日(金)
森崎東監督『喜劇 女は男のふるさとヨ』(1971年)WOWOWで鑑賞。



笠子(倍賞美津子)はドサ回りのストリッパー。
金沢(森繁久彌)と竜子(中村メイコ)が営む「新宿芸能社」に所属して、全国のストリップ小屋を渡り歩いている。
ある日、新宿芸能社に、星子(緑魔子)がやってくる。
金沢と竜子に「笠子さんの紹介で来ました」と言う。
二人は星子を家に住まわせ、ストリッパー教育を開始する。
一方、旅先の笠子は、輝夫(河原崎長一郎)という男と知り合い、彼が購入したキャンピングカーで町を回ることにする……。

藤原審爾の小説『わが国おんな三割安』を映画化。
森崎東監督は、松竹の社員で、野村芳太郎監督、山田洋次監督などの助監督を務めた後、1969年に『喜劇 女は度胸』で監督デビュー。
その後、『喜劇 男は愛嬌』(1970年)、『高校さすらい派』(1970年)、『男はつらいよ フーテンの寅』(1970年)、『喜劇 女生きてます(1971年)、『喜劇 女は男のふるさとヨ』(1971年)、『喜劇 女売り出します』を監督。
『喜劇 女は男のふるさとヨ』は脚本に山田洋次監督も参加している。
タイトルに「喜劇」と銘打っているが、いわゆる「人情喜劇」、おかしみのある人情話で、ニンマリはできても、笑えるところはほとんどない。
が、森繁久彌と中村メイコはさすがの巧さで、喜劇の見本のような演技。
他に、園佳也子、犬塚弘、伴淳三郎、花沢徳衛、山本麟一、名古屋章、左卜全らが出演。
68/71黒色テントの新井純さんが、「笠子」の同僚のストリッパー役で出ていたのはうれしかった。

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家族じまい [本]

8月12日(木)
桜木紫乃『家族じまい』(集英社)読了。

家族じまい (集英社文芸単行本)

家族じまい (集英社文芸単行本)

  • 作者: 桜木紫乃
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2020/07/17
  • メディア: Kindle版


北海道。
智代は50過ぎの理容師で、60過ぎの夫・啓介と二人暮らし。
ある日、妹の乃理から電話があり、母に認知症の症状が出てきたと言う。
母は釧路の家に、父と住む。
父は元・理容師で、ラブホテルなど様々なレジャー施設を経営したが、どれもうまく行かなかった。
性格が荒いため、智代はあまり実家に近づかないようにしていた。
大晦日の夜、初日の出を見るために、夫と二人でドライブに出る。
そのついでに、元日の朝、実家に立ち寄ることにしたが……。

桜木紫乃氏の本はこれが20冊目。
直木賞受賞作『ホテル・ローヤル』の続編とも言うべき、自伝的小説。
50代の姉妹と、80代の父母。
一つの家族が今まさに終わろうとしている。
全5章で、章ごとに主人公が変わる。
非常に苦い小説だが、読み応えは十分。

来年の新作の3本目の構想が完成しました。
明日から執筆を開始します。
第一稿の完成予定は、1カ月後の9月12日です。
頑張ります!

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浅田家! [映画]

8月12日(木)
中野量太監督『浅田家!』(2020年)WOWOWで鑑賞。

浅田家! DVD 通常版

浅田家! DVD 通常版

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2021/03/17
  • メディア: DVD


浅田家は父・章(平田満)、母・順子(風吹ジュン)、長男・幸宏(妻夫木聡)、次男・政志(二宮和也)の4人家族。
母が看護師で、父は専業主夫。
政志は父の影響で幼い頃から写真に興味を持ち、やがて写真専門学校に進学。
卒業制作では被写体に家族を選び、浅田家の思い出のシーンを再現した写真で学校長賞を受賞する。
卒業後はくすぶっていたが、幼馴染みの彼女・川上若奈(黒木華)に促され、再び写真と向き合うことを決意。
卒業制作のように、家族4人で様々なコスプレをして、写真を撮り始める……。

写真家・浅田政志の写真集『浅田家』と『アルバムのチカラ』を原案とした映画。
中野量太監督は、『湯を沸かすほどの熱い愛』もすばらしかったが、この作品でさらに洗練されたように感じた。
平田満さんの優しい父が飛び抜けていい。
この人の笑顔で、この映画の成功は決まったと言っていい。
妻夫木聡さんの優しい兄も見事。
脇に徹して、ニノを助けた。
他に、菅田将暉、渡辺真起子、北村有起哉、池谷のぶえらが出演。
お薦めです。

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ヨーレのクマー [本]

8月11日(水)
宮部みゆき『ヨーレのクマー』(角川書店)読了。

ヨーレのクマー

ヨーレのクマー

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2016/11/21
  • メディア: 大型本


作/宮部みゆき、絵/佐竹美保による、絵本。
北欧の町ヨーレを守る、透明な怪獣クマーの物語。

宮部みゆき氏の本はこれが68冊目。
救いのない悲しい物語だが、佐竹美保氏の絵がアニメタッチで明るく、かつ透明感があって美しいため、楽しく読むことができた。

今日はキャラメルボックス俳優教室実践科2021年度中間公演『ハックルベリーにさよならを』の稽古。
7場・8場の動き付けをしました。
これで全シーン、動きが決定。
ただし、舞台が狭くてダンスが踊れないため、3尺分、張り出し舞台をすることになりました。
なので、次回から動きの修正をしなければなりません。
本番まで1カ月を切りました。
ギアを一段上げて、頑張りたいと思います。

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40歳からの家族ケーカク [映画]

8月11日(水)
ジャド・アパトー監督『40歳からの家族ケーカク』(2012年)NETFLIXで鑑賞。

40歳からの家族ケーカク [Blu-ray]

40歳からの家族ケーカク [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • 発売日: 2014/03/05
  • メディア: Blu-ray


ピート(ポール・ラッド)は独立系レコードレーベルの経営者で、妻のデビー(レスリー・マン)、13歳の長女セイディ(モード・アパトー)8歳次女シャーロット( アイリス・アパトー)と暮らしている。
40歳の誕生日を迎えたデビーは、家族のあり方を変えようと言い出す。
まず、ピートに対して、遊び人の父親ラリー(アルバート・ブルックス)に金を貸すのをやろめと言う。
次に、長い間疎遠だった外科医の父オリヴァー(ジョン・リスゴー)に会いに行く。
ところがここで予想外の事態が起こる。
デビーは妊娠してしまったのだ!
ピートに「3人目の子供ができたらどうする?」と聞くと、「悪夢だ!」の一言。
おかげで言えなくなってしまった……。

原題は『This Is 40』。
ジャド・アパトー監督『無ケーカクの命中男』(2007年)で脇役だったポール・ラッドとレスリー・マンの夫婦を主役にしたスピンオフ。
ピートの妻役のレスリー・マンは、私生活ではジャド・アバトーの妻。
ピートの2人の娘たちも、レスリー・マンとジャド・アバトーの実の娘が演じている。
つまり、アパトー家総出の映画。
ところが、出来はイマイチで、133分がとても長く感じられた。
倦怠期の夫婦を題材にしたコメディだが、実態を赤裸々に描きすぎて、話が重くなってしまい、あまり笑えなかったという印象。
ジョン・リスゴーはまじめな外科医を演じていて、素敵だった。

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カセットテープ・ダイアリーズ [映画]

8月10日(火)
グリンダ・チャーダ監督『カセットテープ・ダイアリーズ』(2019年)WOWOWで鑑賞。

カセットテープ・ダイアリーズ[DVD]

カセットテープ・ダイアリーズ[DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2021/01/20
  • メディア: DVD


1987年、イギリス、ルートン。
ジャベド・カーン(ヴィヴェイク・カルラ)は16歳で、カレッジ(大学進学準備学校)に入学したばかりの1年生。
パキスタン系移民で、父マリク(クルヴィンダー・ギール)、母ヌール(ミーラ・ガナトラ)、姉と暮らしている。
近所に住むマット(ディーン=チャールズ・チャップマン)と仲が良く、彼のバンドの曲に詩を書いている。
ある日、同級生のループス(アーロン・ファグラ)からブルース・スプリングスティーンのテープをもらう。
聞いてみたら、物凄い衝撃!
特に歌詞が、ジャベドが普段感じていることそのままだった。
ジャベドは大学に進んで、書くことを学びたいと思っていたが、ある日、マリクが会社をクビになってしまう……。

原作はサルフラズ・マンズールが2007年に発表した自叙伝『Greetings from Bury Park: Race, Religion and Rock N’ Roll』。
これをグリンダ・チャーダ監督が『Blinded by the Light』というタイトルで映画化。
これは、ブルース・スプリングスティーンが1973年に発表した楽曲『Blinded by the Light』(日本語題『光で目もくらみ』)から取られている。
僕もブルース・スプリングスティーンは大好きだが、ジャベドのハマリ方はあまりにも幼く、見ていてノレなかった。
ストーリーも結末も予想通りで、まあ標準的な出来。
ただし、舞台が1987年で、ジャベドはカセットテープをウォークマンに入れて聞く。
僕もそうやって、ブルース・スプリングスティーンを聞いた。
「WALKMAN」の文字が映ったのも、うれしかった。

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魂のゆくえ [映画]

8月10日(火)
ポール・シュレイダー監督『魂のゆくえ』(2017年)WOWOWで鑑賞。

魂のゆくえ [Blu-ray]

魂のゆくえ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
  • 発売日: 2020/05/22
  • メディア: Blu-ray


ニューヨーク。
エルンスト・トラー(イーサン・ホーク)は、ファースト・リフォームド教会の責任者を務める牧師。
かつては従軍牧師だったが、息子のジョセフの戦死をきっかけにやめた。
ジョセフに入隊を勧めたのはトラーだった。
ある日、信者のメアリー(アマンダ・セイフリッド)が夫のマイケルと面談してくれと頼んでくる。
マイケルは極端な環境保護論者で、妊娠中のメアリーに「こんな世界で生まれたら子供が不幸になる」と中絶を求めているらしい。
トラーはメアリーの家に行き、車庫で爆弾を発見する……。

原題は『First Reformed』。
主人公が勤める教会「First Reformed Church」のことで、日本語字幕では「第一改革派教会」となっている。
監督のポール・シュレイダーは『タクシー・ドライバー』の脚本を書いた人。
50年近く前の作品だが、今作との共通点を感じる。
本国での評価は高いらしいが、主人公の行動に全く共感できず、おもしろいと思えなかった。
イーサン・ホークが目当てで見たのだが、彼の演技は文句ナシ。
そろそろアカデミー賞を取らせてあげてもいいのではないか?

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