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天窓のある家 [本]

8月31日(月)
篠田節子『天窓のある家』(実業之日本社)読了。

天窓のある家 (新潮文庫)

天窓のある家 (新潮文庫)

  • 作者: 節子, 篠田
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/09/28
  • メディア: 文庫


有子は夫、中学生の息子と3人暮らし。
夫は大手の会社の人事課長としてリストラを行なってきたが、3年前に退職し、今は福祉作業場の職員をしている。
収入が減ったため、有子は自宅でやっているピアノ教室の生徒を大幅に増やした。
楽器屋のショーウィンドーに飾ってあるベーゼンドルファーのグランドピアノがほしいが、210万円では手が出せない。
ところが、夫が友人の娘の手術代として100万円出してくれと言い出した……。

篠田節子氏の本はこれが25冊目。
2003年に出版された短編集で、9つの短編が収録されている。
上記のあらすじは、一つ目の『友と豆腐とベーゼンドルファー』。
僕は、篠田氏は長編でこそそのおそるべきパワーが発揮できると思う。
『ゴサインタン』『弥勒』『コンタクト・ゾーン』『仮想儀礼』など、みんなすばらしい。
それに比べると、短編の打率はあまり高くない。
この本では、『友と豆腐とベーゼンドルファー』『密会』の2作がおもしろかった。

今日は0930~1300、キャラメルボックス俳優教室本科の授業。
筒井俊作がボクササイズのコーチに来てくれました。
髪をまだらな金髪にしていて、驚きました。
帰宅すると、僕が留守の間に、妻が美容院に行っていました。
言われてから髪を切ったことに気付いて、「ヤバイ!」と焦りました。
すぐに気付いてあげなくちゃね!

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