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ペンギン・ハイウェイ [映画]

5月25日(月)
石田祐康監督『ペンギン・ハイウェイ』(2018年)Netflixで鑑賞。

ペンギン・ハイウェイ Blu-ray スタンダードエディション

ペンギン・ハイウェイ Blu-ray スタンダードエディション

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2019/01/30
  • メディア: Blu-ray


アオヤマ(声/北香那)は小学4年生の男子で、父親(西島秀俊)譲りの研究者気質。
町で突如、ペンギンが出現する事件が発生。
早速、調査を開始し、顔なじみの歯科医院のお姉さん(蒼井優)がペンギンを出現させるのを目撃する。
が、なぜペンギンを出せるのか、お姉さん自身にもわからなかった。
一方、アオヤマと同級生の男子・ウチダ(釘宮理恵)は、同じく同級生の女子・ハマモト(潘めぐみ)に連れられて、森の奥へ行く。
そこには、草原があり、水でできた巨大な球体が浮かんでいた……。

『フミコの告白』『ポレットのイス』の石田祐康監督が、森見登美彦氏の同名小説をアニメ映画化。
脚本はヨーロッパ企画の上田誠氏。
原作は第31回日本SF大賞受賞しているが、僕は全然おもしろくなかった。
すべての謎が謎のまま終わってしまうからだ。
もろちん、SFにはそういうのがあることはわかっているが、僕は好まない。
森見氏の小説なら、やはり『恋文の技術』と『新釈走れメロス他四篇』が好きだ。
やはり、京都の大学生を描いたものがおもしろい。
この映画も、絵はすばらしかったが、話がダメなので、楽しめなかった。
残念。

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ぼくのメジャースプーン [本]

5月24日(日)
辻村深月『ぼくのメジャースプーン』(講談社文庫)読了。

ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)

ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/04/15
  • メディア: 文庫


「ぼく」は小学4年生で、特殊な力を持っていた。
他人を自分の思い通りに操る力。
母からは絶対に使うなと言われていた。
「ぼく」は同級生の「ふみちゃん」が好きだった。
「ふみちゃん」はウサギが大好きで、当番でない日も、ウサギの面倒を見ていた。
「ぼく」が担当の日、熱が出てしまい、電話で「ふみちゃん」に代わりを頼んだ。
「ふみちゃん」が一人で学校へ行くと……。

再読シリーズの7冊目。
「ぼく」は「ふみちゃん」を傷つけた犯人を超能力で罰しようとする。
その前に、親戚で、同じ能力を持つ「先生」と、一週間にわたって面談する。
そこで、罪と罰についての徹底的な検討が行なわれる。
この本が文庫本で514ページもあるのは、ひとえにこの検討に時間をかけたためだ。
しかし、この検討の部分がすばらしい。
「ぼく」の「ふみちゃん」に対する愛情・尊敬に満ち溢れていて、何度も泣きそうになった。
2回目でも全く変わらない感動。
やはり傑作なのだと思う。
お薦めです。

今年19回目のジョギング。
今日は、一昨日までとは全く別のコースを走ってみました。
全長、おそらく3,3~3,5キロ。
タイムは19分01秒。
その後、1キロ歩きました。
地図で見当を付けて走ってみたのですが、初めて見る景色が新鮮で、苦しいけど楽しかった。
次回もぜひ、と思いました。

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サタデーナイト・チャーチ [映画]

5月24日(日)
デイモン・カーダシス監督『サタデーナイト・チャーチ』(2017年)WOWOWで鑑賞。

サタデーナイト・チャーチ 夢を歌う場所 [DVD]

サタデーナイト・チャーチ 夢を歌う場所 [DVD]

  • 出版社/メーカー: Happinet
  • 発売日: 2019/08/02
  • メディア: DVD


ニューヨーク、ブロンクス。
ユリシーズ(ルカ・カイン)は高校生で、母・弟と3人暮らし。
学校では、見た目や態度が女性的であることを理由にイジメを受けていたが、実際、女装には興味があった。
が、家で弟に見つかり、叔母に厳しく叱られる。
家を飛び出したユリシーズは、街角で、女装した男性たちに声をかけられる。
彼らに連れられて教会へ行くと、同じような人々が一室に集まり、おしゃべりしたり、歌ったり、踊ったりしていた。
ユリシーズは毎週土曜の夜、そこへ通うようになる……。

娘に勧められて見ました。
教会がLGBTQの人々を支援する「サタデーナイト・チャーチ」というプログラム(実在する)を題材にしたミュージカル映画。
カミングアウトできずに苦しむ人は今でも多いのだろう。
が、このような映画がたくさん作られるのは、LGBTQ以外の人たちも、今の社会での生きにくさを感じているからではないか?
いろいろ考えさせられた。

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フミコの告白 [映画]

5月24日(日)
石田祐康監督『フミコの告白』(2009年)ユーチューブで鑑賞。

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石田祐康監督『rain town』(2011年)ユーチューブで鑑賞。

レインタウン.jpg

石田祐康監督『ポレットのイス』20014年)ユーチューブで鑑賞。

ポレット.jpg

またしても短編映画だが、物凄い才能の人と出会ってしまった。
石田祐康監督。
アニメの世界では有名な人らしいが、僕は全くの初めてで、『フミコの告白』で完全にノックアウトされた。
3分弱のアニメなのに、圧倒的な衝撃。
『ポレットのイス』もまるで全盛期のジブリを見ているようで、うれしくて泣きそうになった。
一人でも多くの人に見てほしい。
お薦めです。

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あひる [本]

5月23日(土)
今村夏子『あひる』(角川文庫)読了。

あひる (角川文庫)

あひる (角川文庫)

  • 作者: 今村 夏子
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/01/24
  • メディア: 文庫


「わたし」は両親と3人暮らし、医療系の資格を取るための勉強中。
ある日、家でアヒルを飼い始めた。
父の同僚から譲られたアヒルで、名前は「のりたま」。
大分前からカラだったニワトリ小屋に入れたところ、小学生の女の子3人組が下校の途中で立ち寄って、「のりたま」を見ていった。
それから毎日、小学生が訪ねてくるようになった。
父母は子供たちのために、お菓子や飲み物を用意し始めた……。

『むらさきのスカートの女』で第161回芥川賞を受賞した、今村夏子氏の本。
『こちらあみ子』が物凄い傑作だったので、2冊目に挑戦してみた。
3つの短編を収録した短編集で、上記は一つ目の『あひる』。
衝撃はなかったが、やはりうまいと感心した。
挑戦は続けよう。

山本崇一朗『からかい上手の高木さん』4・5・6巻を読みました。
主人公の中学生・西片君と、彼をからかう同級生・高木さん。
登場するのはほとんどこの2人だけなのに、よく話が続けられるものだと感心します。
それにしても、高木さんは可愛い!

からかい上手の高木さん(4) (ゲッサン少年サンデーコミックス)

からかい上手の高木さん(4) (ゲッサン少年サンデーコミックス)

  • 作者: 山本崇一朗
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2016/11/11
  • メディア: Kindle版



からかい上手の高木さん (5) (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)

からかい上手の高木さん (5) (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)

  • 作者: 山本 崇一朗
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2017/02/10
  • メディア: コミック



からかい上手の高木さん(6) (ゲッサン少年サンデーコミックス)

からかい上手の高木さん(6) (ゲッサン少年サンデーコミックス)

  • 作者: 山本崇一朗
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2017/08/18
  • メディア: Kindle版



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COLD WAR [映画]

5月23日(土)
パヴェウ・パヴリコフスキ監督『COLD WAR』(2018年)WOWOWで鑑賞。

COLD WAR あの歌、2つの心 [Blu-ray]

COLD WAR あの歌、2つの心 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: Happinet
  • 発売日: 2020/01/08
  • メディア: Blu-ray


1949年、ポーランド。を率いるヴィクトル(トマシュ・コット)とイレーナ(アガタ・クレシャ)は民族音楽舞踊団を結成するため、オーディションを開催。
受験者の一人、ズーラ(ヨアンナ・クーリク)の歌に、ヴィクトルは強く惹かれる。
ズーラは、虐待する父親を殺害したため、保護観察中だった。
しかし、ヴィクトルはズーラを合格させ、すぐに恋人になった。
舞踊団は東欧のツアーを成功させ、注目を浴びる。
これを利用しようと考えた政府は、舞踊団に対し、共産主義とスターリンのプロパガンダをするように圧力をかけてきた……。

ポーランド・フランス・イギリスの合作映画。
モノクロ映画。
第71回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを競い、受賞は逃したものの、かわりにパヴリコフスキが監督賞を受賞。
第二次世界大戦後のポーランドとフランスを舞台に、男女の愛の遍歴を描く。
くっついたり、別れたり、またくっついたりの20年。
恋愛劇としてはどうかと思ったが、当時の歴史の映像的記録としてはなかなか楽しめた。

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感じることば [本]

5月23日(土)
黒川伊保子『感じることば』(河出文庫)読了。

感じることば (河出文庫 く 13-1)

感じることば (河出文庫 く 13-1)

  • 作者: 黒川伊保子
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2016/07/05
  • メディア: 文庫


感性リサーチ代表取締役、エッセイスト、コメンテーターの黒川伊保子のエッセイ集。

黒川伊保子氏は1959年、栃木県出身。
1983年、奈良女子大学理学部物理学科卒業後、富士通ソーシアルサイエンスラボラトリに入社。
AI(人工知能)の研究を通じて、語感の正体が「言葉の発音の身体感覚」であることを発見。
世界初の語感分析法である「サブリミナル・インプレッション導出法」を開発し、2003年、感性リサーチを設立。
化粧品、自動車、食品業界などの新商品名分析を相次いで受注し、感性分析の第一人者となる。
日本テレビ「世界一受けたい授業」やNHK教育テレビ「日本語なるほど塾」などに出演、ananやSPA!など雑誌の恋愛特集のコメンテーターをつとめる。
2018年、『妻のトリセツ』(講談社+α新書)がベストセラーになる。
僕は以前、黒川氏の『日本語はなぜ美しいのか』(集英社新書)という著作を読んだが、「語感」の分析が非常におもしろく、タメになった。
『感じることば』は普通の身辺雑記で、言葉に関する話はほとんど出てこない。
残念。

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私の愛、私のそばに [映画]

5月22日(金)
パク・チンピョ監督『私の愛,私のそばに』(2009年)GEOのレンタルDVDで鑑賞。

私の愛、私のそばに ディレクターズ・カット愛蔵版 [DVD]

私の愛、私のそばに ディレクターズ・カット愛蔵版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2011/08/02
  • メディア: DVD


イ・ジス(ハ・ジウォン)は家業の葬儀屋で働く、出戻りの女性。
ある葬儀で、幼馴染みのペク・ジョンウ(キム・ミョンミン)と再会する。
ジョンウはルー・ゲーリック病を発症して、余命2年と宣告されていた。
にもかかわらず、ジスに付き合ってくれと言う。
ジスは最初はためらっていたジスだが、ジョンウが真剣に病に立ち向かう姿に、次第に惹かれ始める……。

去年の7月から見始めた韓国映画も、これで111本目。
『ユア・マイ・サンシャイン』のパク・チンピョ監督の作品。
典型的な難病もので、新味は何もない。
が、主演の2人、『ハナ』のハ・ジウォンと、『エンドレス』のキム・ミョンミンが健闘していて、最後まで楽しめた。
キム・ミョンミンは病状の悪化に従って体重を落とし、最大20キロ削ったらしい。
おかげで、第46回大鐘賞主演男優賞、第30回青龍賞主演男優賞を受賞。
ハ・ジウォンも、第30回青龍賞主演女優賞、第46回百想芸術大賞最優秀女優賞を受賞。
演技の見応えはあるということだ。

今年18回目のジョギング。
3キロ走って、1,5キロ歩きました。
3キロのタイムは、一昨日より5秒遅くなって、18分01秒。
悔しいけど、苦しさは少し減りました。
携帯電話の万歩計で測ったら、合計4,9キロだったので、「3,2キロ走って、1,7キロ歩いた」が正しいようです。
週に3回走っているせいか、ずっと外出してないにもかかわらず、体重が増えません。
結構、間食してるんだけどなあ。

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ときめきプリンセス婚活記 [映画]

5月22日(金)
ホン・チャンピョ監督『ときめきプリンセス婚活記』(2018年)GEOのレンタルDVDで鑑賞。

ときめきプリンセス婚活記 [DVD]

ときめきプリンセス婚活記 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 株式会社ツイン
  • 発売日: 2019/04/03
  • メディア: DVD


ときめき.jpg

1753年、朝鮮は記録的な旱魃に苦しんでいた。
王(キム・サンギョン)は、陰陽の均衡の崩れを正すべき、そのためにソンファ王女(シム・ウンギョン)を結婚させるべき、との助言を受け、花婿探しを開始。
占術に詳しい監察官ソ・ドユン(イ・スンギ)が候補者を選抜し、4人まで絞り込んだ。
ソンファは候補の4人の素顔を知るため、王宮を抜け出す……。

『サニー』『怪しい彼女』のシム・ウンギョンの主演作。
まるでアイドル映画のようなタイトルだが、中身は意外としっかりしたラブコメで、ラストシーンでは感動してしまった。
娘を嫁にやる父親の気持ちが描かれていたからだ。
王役のキム・サンギョンが良かった。
イ・スンギは『今日の恋愛』で今時の若者を演じていたが、この映画では強くて賢い監察官。
ハンサムではないが、カッコよくてサマになっていた。

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ユア・マイ・サンシャイン [映画]

5月22日(金)
パク・チンピョ監督『ユア・マイ・サンシャイン』(2005年)GEOのレンタルDVDで鑑賞。

ユア・マイ・サンシャイン [DVD]

ユア・マイ・サンシャイン [DVD]

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: DVD


ソクチュン(ファン・ジョンミン)は、農家の次男で、36歳独身で、母親と二人暮らし。
ある日、コーヒーショップに勤めるウナ(チョン・ドヨン)に一目惚れする。
ソクチュンは猛アタックを開始するが、やがてウナが売春をしていることを知る。
それでもウナへの気持ちは変わらず、売春をやめて、自分と結婚してほしいと訴える。
最初は全く相手していなかったウナだが、ソクチュンの真っ直ぐさに徐々に心を動かされ、ついに結婚を承諾する。
同居を始めてすぐに、医師がウナを訪ねてくる。
ソクチュンが用件を聞くと、ウナは健康診断でHIVキャリアと判明したと言う……。

ファン・ジョンミンはこの映画で、2005年の青龍映画賞の主演男優賞を受賞。
『新しき世界』(2013年)、『国際市場で逢いましょう』(2015年)、『ベテラン』(2015年)、『アシュラ』(2016年)と、次々と名作の主演をしている名優。
この映画も、きわめて単純で泥臭いラブストーリーだが、彼の魅力のおかげでいつの間にか感情移入させられていた。
母親役がまたしてもイ・ムニで、うれしかった。
お薦めです。

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