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永い言い訳 [映画]

7月11日(火)
西川美和監督『永い言い訳』(2016年)GEOのレンタルDVDで鑑賞。

永い言い訳 [DVD]

永い言い訳 [DVD]

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • メディア: DVD


衣笠幸夫(本木雅弘)は「津村啓」というペンネームで活躍している小説家。
ある日、妻・夏子(深津絵里)が親友・ゆき(堀内敬子)と旅行に出かけ、バス事故で死ぬ。
その時、幸夫は愛人の福永智尋(黒木華)と寝ていた。
幸夫はゆきの夫・大宮陽一(竹原ピストル)と会う。
陽一はトラック運転手で、二人の子供の世話に困っていた。
子供のいない幸夫は、世話を買って出る……。

西川美和監督の映画は、『ゆれる』『ディア・ドクター』『そして父になる』に続いて4本目。
『そして父になる』に続いて、中年男の狡さと弱さをこれでもかと描く。
本木雅弘が別人のような演技をしていて、目を見張った。
脇役として、池松壮亮が出ているが、やはりうまい。
彼の「子育ては男の免罪符」というセリフが胸に刺さった。
やはり西川監督は凄い。
お薦めです。

『素敵なセリフのしゃべり方』第39回
若い俳優の中には、相手役をのセリフが終わって、一拍、間(ま)を置いてから、自分のセリフをしゃべりだす者がいます。
本人はその間(ま)でリアクションをしているつもりなので、間(ま)が空くことが気にならない。
が、お客さんは違う。
単なる待ち時間になってしまいます。
現実においても、二人で会話している時、相手のセリフが終わってからリアクションするより、聞きながらリアクションをし、相手のセリフが終わった瞬間に自分のセリフをしゃべりだすことの方が多いはず。
セリフはすべてリアクションだと書きましたが、これを分解すると、
①相手役のセリフを聞き、意味を理解する。
②そのセリフに対する気持ちを感じる。
③自分のセリフをしゃべる。
の3つの局面に分かれる。
このうち、①と②は、相手役のセリフの間に行うべきです。
そうすれば、不必要な間(ま)、いわゆる「死に間(しにま)」は空きません。

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