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ハーバード日本史教室 [本]

12月8日(日)
佐藤智恵『ハーバード日本史教室』(中公新書ラクレ)読了。

ハーバード日本史教室 (中公新書ラクレ)

ハーバード日本史教室 (中公新書ラクレ)

  • 作者: 佐藤 智恵
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2017/10/05
  • メディア: 新書


作家・コンサルタントで、『ハーバードでいちばん人気の国・日本』の作者の佐藤智恵が、ハーバード大学で日本史の授業を行っている教授10人に行ったインタビュー集。

インタビューを受けた教授とその主要な研究は以下の通り。
アンドルー・ゴードン、日本近現代史(岡倉天心)
デビッド・ハウエル、日本近世・近代史(忠臣蔵)
アルバート・クレイグ、日本近代史(明治維新)
イアン・ジャレッド・ミラー、環境史・日本史、岩手県宮古市の小中学校で英語教師を勤めた
エズラ・ヴォーゲル、社会科学、『ジャパン・アズ・ナンバーワン』の著者
ジェフリー・ジョーンズ、経営史(岩崎弥太郎、渋沢栄一)
サンドラ・サッチャー、マネージメント(トルーマンの原爆投下)
テオドル・ベスター、人類学(和食、築地市場)
ジョセフ・ナイ、国際政治学、元国務副次官、「ソフトパワー」という言葉を生み出した
アマルティア・セン、経営学・哲学、ノーベル経済学賞受賞
並の日本人よりも日本に詳しいアメリカ人たちから見た、日本。
うれしい言葉、耳に痛い言葉、意外な言葉、タメになる言葉などいろいろあって、非常に勉強になった。
サンドラ・サッチャー氏の、「リーダーは決定だけでなく、決定に至る過程にも責任がある」という言葉が印象深い。
お薦めです。

サンドラ・サッチャー氏のインタビューを読みながら、自分の経験を思い出しました。
キャラメルボックスの活動休止に至る、約半年間です。
劇団代表として、劇団員たちと何度も話し合いを重ねました。
その過程を公にすることはできませんが、代表として常に公正であろうと努めました。
私の独断は微塵もありませんでした。
活動休止を発表した文章も、劇団員全員にチェックしてもらいました。
だからこそ、休止を機に退団する劇団員が1人も出なかったのです。
休止は誠に残念であり、まさに苦渋に満ちた決断でしたが、そこに至る過程に後悔はありません。
休止と同時に、復活を目指して精進することを誓いました。

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