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パンドラ’sボックス [本]

12月9日(月)
北森鴻『パンドラ’sボックス』(光文社文庫)読了。

パンドラ'S ボックス (光文社文庫)

パンドラ'S ボックス (光文社文庫)

  • 作者: 北森 鴻
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2007/10/11
  • メディア: 文庫


1990年のクリスマス・イブ、新宿。
天沼依子はイラストレイター。
事務所の向かいのビルの前に、壁面のモザイクを見つめる男に気付く。
そのモザイクは若くして亡くなった画家・城島真一の遺作『赤い決意』を模写したものだった。
依子は男に話しかけ、近くの喫茶店に行く。
男の名前は尾形で、美大の7年生だった。
尾形は城島の熱心なファンだった……。

北森鴻池氏の初期の短編ミステリー7つと、執筆当時を振り返ったエッセイからなる短編集。
上記はデビュー作の『仮面の遺書』。
1961年生まれの北森氏がこの作品でデビューした時は、32歳。
デビューまでは編集プロダクションに勤めていたが、仕事に行き詰まりを感じ、一念発起して会社を辞めて、作家を目指したそうだ。
この本に収録された初期の作品はどれも斬新なアイディアで楽しめた。
エッセイもぶっちゃけていて、おもしろかった。
同い年なので、趣味が近いのかもしれない。
ちなみに、『パンドラ’sボックス』はこの本のタイトルで,同名の短編は収録されていない。
最近、こういうタイトルの付け方が増えてきているようだ。

今日からキャラメルボックス俳優教室2019年度卒業公演『銀河旋律』の集中稽古。
再来週の月曜が小屋入りで、それまでの2週間、朝から晩まで徹底的に稽古します。
今日の時点ではまだまだまだまだ。
しかし、毎年、この2週間で、見違えるようにおもしろい芝居になる。
生徒たちも飛躍的に成長する。
それを信じて、今年も頑張りたいと思います。

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