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やがて海へと届く [本]

5月31日(日)
彩瀬まる『やがて海へと届く』(講談社文庫)読了。

やがて海へと届く (講談社文庫)

やがて海へと届く (講談社文庫)

  • 作者: 彩瀬 まる
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/02/15
  • メディア: 文庫


湖谷真奈は28歳。
大学時代からの親友・すみれが東北大震災で行方不明になって3年。
すみれと同棲していた遠野敦が、引っ越しをするので、すみれの遺品を処分したいと連絡してくる。
真奈はすみれの死がいまだに受け入れられずにいた。
が、敦とともに遺品をすみれの実家に運んだ……。

彩瀬まる氏の本はこれが5冊目。
すみれはたまたま東北に一人旅に行っていて震災に遭遇し、遺体はいまだに見つからない。
そのような人の死が受け入れがたいのはよくわかる。
が、彩瀬氏が描く「真奈」の心情は、僕の想像をはるかに越えるリアリティで迫ってきた。
これほど深く悲しんでいる人に、「早く日常に戻りなさい」とはなかなか言えない。
震災に遭遇した彩瀬氏だからこそ書ける作品だと思った。

今年22回目のジョギング。
3,5キロ走って、1,1キロ歩きました。
3,5キロのタイムは、一昨日より3秒短縮して、19分42秒。
この距離を走るのは4回目ですが、大分慣れてきた気がします。
苦しいのは相変わらずですが。
明日から、キャラメルボックス俳優教室の授業と、東京放送芸術&映画俳優専門学校のワークショップで、外出します。
実に2カ月ぶりの、外での仕事です。
4月5月の2カ月間で、
〇本/67冊
〇映画/109本
〇短編映画/33本
を読んだり見たりしました。
でも、芝居はZOOMでしか出来なかった。
やっと芝居ができるのが嬉しくて仕方ありません。
新型コロナに気を付けながら、授業とワークショップに励みたいと思います。

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