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すぐそばの彼方 [本]

8月27日(金)
白石一文『すぐそばの彼方』(角川文庫)読了。

すぐそばの彼方 (角川文庫)

すぐそばの彼方 (角川文庫)

  • 作者: 白石 一文
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2005/01/25
  • メディア: 文庫


柴田龍彦は、次期首相候補・柴田龍三の次男。
4年前に事件を起こし、今は妻子を置いて家を出て、アパートで暮らしながら、父の私設秘書を勤めている。
今は幼馴染みの由香子と付き合っていて、小学生の息子との面会もサボりがち。
父・龍三は保守党の大物で、次期首相が約束されていたが、党内で裏切りが発生。
龍彦は父を助けて、党内工作に奔走する……。

白石一文氏の本はこれが10冊目。
政治家の実情がつぶさに描かれ、なかなかタメになった。
自分の派閥はもちろん、他の派閥にも金を配る。
官僚たちにも金を配る。
外遊すれば、行き先の大使館員全員に金を配る。
これでは何億あっても足りない。
何が民主主義だとバカバカしくなった。
が、この小説にはラブストーリーの側面もあって、ラストにとんでもない爆弾が仕掛けられていた。
震えるほど感動した。
ちょっと変だけど、ラスト10ページだけ、お薦めです。

ナッポス・プロデュース『かがみの孤城』の仕込み3日目。
1030から場当たり。
順調に進み、予定より3時間早く、1830に終了しました。
「マサムネ」役の木津つばさ君が新型コロナに感染したため、代役で参加していたキャラメルボックスの山本沙羅が急遽出演することになりました。
「マサムネ」は男ですが、山本が演じます。
山本は身長が171センチもあるので、木津君が着る予定だった衣裳がそのまま着られる。
遠目には男の子に見えると思います。
今日の場当たりも頑張っていました。
ご期待ください。

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